第31回 かみ合わない会話からわかる視点の違い
タロット占い師キミノです。
stand.fmにて音声配信を始めました。
こちらでは、文字起こししたものを投稿しています。
タロット占い師キミノです。
この番組では、日常の事や占いをとおして感じたことを占い師目線でお話しています。
第31回目の今日は、かみ合わない会話からわかる視点の違いについて です。
雨の日が続いていますが、この番組を聞いてくださっている皆さま、お身体の具合、お変わりありませんか?私は体調に変化は出ていませんが、天パの髪質なせいで、湿度が高い日はうねりがすごくてカチューシャで抑えている毎日です。
さて、今回の放送では、先日、私の身体の一部に異変があり、診察に訪れた病院でお医者さんとのやり取りから感じた、お互いの視点の違いについて話してみたいと思います。
ある日、私の身体の一部に小さなふくらみを見つけたんですね。しかも、そこがジンジンと痛みがある。家にあった薬を塗ってみたけど痛みがとれない。初期症状のものだったらいいけど…と思って、ある病院の診察予約をして出かけてきました。
順番が来て名前を呼ばれ、診察室に入ると、先生に症状を説明して患部を診てもらったらすぐに、「○○ですね。」と、病名、完治にかかる時間、原因と教えてくれました。
その説明のあと、では、どうやって治療するか?の話になったとき、先生はおもむろに、
「これは薬はなくても治るんですけど、どうされますか?」って聞かれたんですね。
患者さんによっては、「薬なくても治るならこのまま様子見ます。」って言われる方もいらっしゃいますが、どうされますか?って聞かれたんです。
私の中では、薬を塗った方が治りが早いのでは?と思ったし、今までこの病院に別の症状で診てもらった時も薬が出されて完治していたから、「私は薬を出してほしいです。」とお願いしました。さらに、付け加えると、「薬を塗るとしたら、何日間塗ったらいいですか?」って聞いたんです。
そんな私の質問に、先生、結構、は??って顔されていました。
気を取り直した先生は、
「さきほども言いましたように、これは薬がなくても治るんです。それでも薬を塗って治したいのであれば、何日間塗るということではなく、ご自分で必要な日数分言っていただければお出ししますよ。」とお返事されたんで、
こんどは、私の方が、は???って顔になってて、心の中で、
「塗る日数を決めるのは自分、薬も何日分必要か考えるのも自分なんだ。この先生は、薬はなくても治るから、そもそも薬を塗る必要性を感じてないのに患者さんが欲しいというなら出しますけど、、って考えてるんだな。」と解釈したんですね。
だから、結局、私は、「では、完治にかかる日数分の薬を出してください」とお願いして診察室を出ました。
この会話を振り返って思ったのが、占い師と相談者さんとのやり取りでもこういうことって起こりうることだなーって思ったんですね。
それで、こういうケースが思い浮かんだんです。
相談者さんは彼と何らかの事情で別れたけど、やっぱり彼とやり直したいって思って占い師に相談に来た。
占い師は占った結果、
「今は彼に対して、何かしら追いすがることをしてはいけない。ほおっておくことがお互いに大事だ」というのが出たとする。
そこで、相談者さんに、
「お二人は別れたばかりでお互いに冷却期間を取る時期に入っているから、彼に連絡を取りたくても、それは今はやめておいた方がいいですよ。彼はまだあなたと話ができる気持ちの余裕がないんです。1人の時間が欲しいとカードにも出ているので、お辛いでしょうけど、しばらくそっとしておきましょう」
と説明したとする。
追加で、「ただ、連絡を取っても大丈夫になる時期がくるから、その時にあなたの気持ちがまだ彼を思うようだったら、Lineをしてみるといいですよ。」と言ったとした。
すると、
「え?連絡を取っても大丈夫になるなら、早くとりたいです。いつがいいですか?どんな内容だったらいいですか?」
と、はやる気持ちを抑えきれない状態で、相談者さんが聞いてしまうだろうと想定します。
焦る相談者さんに、占い師が、
「さっきも言ったように、今はまだ無理ですよ。少なくとも3カ月は何もしないでいてください。1か月後に連絡を取ってみてもいいけど、彼はまだ冷却期間を取りたいと思っているだろうから、以前のような関係にすぐに戻れるとは思わないよう気を付けてくださいね。焦らないで、復縁にはお互い一人になる時間が必要ですよ。」
と回答したとする。
でも、相談者さんにとっては、1人になって冷静になる時間がお互いに必要であることはわかっている。
わかっているけど、なるべくなら、早く二人の関係をもとに戻したいと思っている。
だから、3カ月も待つなんて到底無理。
1カ月後に連絡を取ってみて、うまくいくことに賭けたい!なんだったら、来週でも賭けに出たい!
という気持ちだったら、この占い師のアドバイスは彼女には届かない結果になってしまいますよね。
じゃあ、どう言ったら、相談者さんは占い師の言葉に耳を傾けて、落ち着けたのか?
さっきの私とお医者さんとのやり取りで振り返ると、私は薬で治したい。先生は、薬なしでも治ると思っている。そんな私に先生が、
「薬なくても治りますけど、薬を使うなら〇日分出しておくのでそれで様子見てみてください。完治にかかる期間を過ぎてもまだ膨らみが引いてなかったり、薬を塗っているのに痛みが続くようであれば、また来てください」
と言われていたら、納得していたと思います。
相談者さんと占い師のやり取りでも、「今の彼は、誰とも話したくない、一人になりたいと思っているようですね。○○さんは、彼の気持ちがまだ自分にある内に早く彼との関係を戻らせたいと思われて、焦って連絡を取ろうという気持ちになっているんじゃないですか?
でも、それはちょっと辛いけど、我慢してください。どうしてかというと、なんたらかんたらで。。。。」
というように、模範解答的なアドバイスを話すのはここまでにするんですけど、話し手は、聞き手の本当に聞きたいこと、知りたいことを察知して相手に伝えないと、聞き手は話し手が主張してくることは、そんな回答が欲しいんじゃない!となってしまいます。
私の場合だと、薬なしでも治ると先生から聞いても、私は薬がある方が治りは早いと思ってるから、
「先生、薬を出してもらえますか?」
となってしまったんです。
そのため、結果的には話し手のアドバイスにも耳を貸さなくなる、ということになるんで、対話って全然簡単じゃないよね…ということを改めて思い知った病院での出来事でした。
この番組では、こんな話を聞いてみたい、私はこんな風に思ったなど、コメント欄・レターにてお知らせいただけると励みになります。
それでは今日はこのへんで。
タロット占い師キミノでした。
最後までお聞きくださりありがとうございました。