第23回 リピーターさんとの距離感
タロット占い師キミノです。
stand.fmにて音声配信を始めました。
こちらでは、文字起こししたものを投稿しています。
タロット占い師キミノです。
この番組では、日常の事や占いをとおして感じたことを占い師目線でお話しています。
第23回目の今日は、リピーターさんとの距離感について です。
鑑定を受けて下さった相談者さんの中には、またキミノさんにお願いしたいと依頼を下さる方がいらっしゃいます。占いを受けた翌週とか、翌月にまた来て下さる方もいれば、数か月後にあらためて依頼をくださったり、半年ごとに依頼してくださる方がいたりと様々です。
今日の放送では、そのリピーターさんとの鑑定で気づいたことをお話したいと思います。
新規で来られる相談者さんと違って、リピーターさんの場合は前回お話された続きの恋愛相談であったり、恋愛相談から次は、仕事のお悩みのお話を聞くことだったりします。
リピーターさんにとっては、2回目以降は初めてお会いするときの緊張感がないため、相談者さんも鑑定が始まってからリラックスした状態でお話に入って下さいます。
内容も前回聞いたことが下地となっている部分もあるので、「あの話の続きなんですけど、こんなことがあってー」と前回の占い結果からどんな行動を相談者さんがされてきたか、どんな気持ちで日々を過ごしてきたかを教えてもらえます。
それはまるで、久々にあった友達とお話をするウキウキした感覚に相談者さんも占い師もなってしまいがちなんですが、そこはかなり注意しないといけないと思っているんですね。
というのも、占い師はあくまで相談者さんのお話を聞いて、それをベースにした占いをするのが仕事です。それなのに、心理的距離が近くなったために友達と同じような心の開き方を占い師がしてしまっては、正しい占いの結果が導き出せなくなってしまいます。どうしても、好意的にみる相手にはいい結果だけを伝えたくなってしまうし、相談者さんが占い師にかなりの信頼を寄せてしまっている場合は、占い師としては調子に乗って言わなくてもいいことまでいってしまう危険性もあるからなんですね。
悪くすれば、相談者さんに絶対的に信頼されている!と占い師が思ってしまうからこそ、主観的な回答をしてしまいかねない。。。んです。
あとは、自分の経験談を聞かせたくなったりして、もはや占いではなくなってるじゃないか!と相談者さんに思われてはいかんでしょ。。ということだってなりかねないんですよね。
リピートしてくださる相談者さんにとって、占い師は、「自分を安心させてくれる人」という思いを持たれている方もいらっしゃいます。
リピーターさんを鑑定するときは、初めてお会いする相談者さん以上にしっかり向き合って、ブレのない占いをしなければいけない。また、距離感が近づいたことに甘えて軸のない占いをしてしまっては本末転倒ということを占い師はリピーターさんと向き合うたびに必ず自分を律しておかないといけないよ、と私自身も忘れないためにも今回の放送でお話しました。
他にも、リピートしてくれるということは、私の占いに価値を見出してくださったということなんで、前回の鑑定よりもさらに「今回も占いを受けてよかった!」、「間違いない鑑定でした」と満足してもらえるような鑑定ができるように占い師自身も勉強して、占いに必要な能力を磨いておくことが必要になります。
占い師は、リピーターさんあってのお仕事ではあるんですけど、そこに甘えて、占い師として本来の占いにブレを起こしてしまったり、いい加減なことを伝える事があってはならないし、リピートしてくださった相談者さんをガッカリさせないためにも、リピーターさんとの鑑定は、初鑑定以上に気合を入れた鑑定にしていかないといけないですね。
この番組では、こんな話を聞いてみたい、私はこんな風に思ったなど、コメント欄・レターにてお知らせいただけると励みになります。
それでは今日はこのへんで。
タロット占い師キミノでした。
最後までお聞きくださりありがとうございました。