【紹介:ジャズを体現しているマスターの店】宮崎・Jazz Spot LIFE TIME(ライフタイム) 22/09
宮崎駅西口から徒歩5分、昼はランチ、夜はバーのもうすぐご開業50年の老舗 Jazz Spot LIFE TIME(ライフタイム)さん。
個性的で独立独歩の九州ジャズ・スポットのマスター達からの人望の厚さからもわかりますが、このマスターの放つ魅力は強烈無比。
「ジャズ屋は絶対に潰れない」
「ジャズは自分をどれだけ入れられるか伝えられるか。そういう音楽」
等々、短くぶっきらぼうで力強い言葉がともかくカッコいい。
そのジャズに対する熱い情熱、実行を伴った凛と背筋が伸びた生き様、ブレない強さ、そして、全てを包み込む温かさ。
今回の再訪では、ソニー・ロリンズ等大物を宮崎に招聘していた当時のご苦労話等、色んなお話を伺いましたが、中でも印象的だったのは、ずっとその成長ぶりを見守ってきた宮大ジャズ研OBメンバーについて語っておられる時の嬉しそうなお顔。
本当に優しく温かいのです、このマスター。
いつもながら充実した時間を過ごしましたが、思うことはいつも同じ。
このマスターは、ジャズそのもの。
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【以下、2017/09の記事を転載、22.9.24一部追記/改訂・写真追加】
JAZZはデッドでなきゃ。回った音は嫌いだ。
マスターの短いながらも強い主張に圧倒されました。。。ここは、宮崎の橘通中央商店街(宮崎駅から徒歩10分程度)から少し足を伸ばした所にあるLIFE TIMEさん。ちなみに、前回宮崎で訪れたFAR CRYさんのすぐ近く(徒歩5分程度)です。
今回は非常識にも台風18号が大接近する中の訪問でしたが、到着するとちょうどジャム・セッションの最中。後でお聞きしたところ、他のメンバーも来るはずが結局サックスとピアノの2人だけで、もう他にお客さんが来なければお店を閉めようかと考えていたとのこと。
この日は朝から幸運に恵まれており、無事に宮崎に到着し、スコア以外は問題なく(苦笑)ゴルフも満喫出来た上に、ちゃんと目的のLIFE TIMEさんに辿り着けました。
更には、一緒に行ったゴルフ仲間3人も初めて聴くライブの音に感激、特にリクエストにお応えいただいた「星に願いを」で聴かせていただいたヴィブラフォン奏者に早変わりされたピアニストとサックス奏者の息の合った素敵な演奏には大満足。
演奏後も楽しく談笑させていただいた上に彼らをキリのいいところでホテルまで送っていただき、どうもありがとうございました。
お陰様で無理やり彼らをお店に連れて行った私でしたが、昨晩は楽しかったと、感謝されました。
さて閑話休題。
このお店もライブをよくされておられるので、生ライブ録音についてマスターにお聞きしてみたところ、昔はよく録っていたとのこと!喜び勇んで早速聴かせいたたいたのですが、実に雑味がないというのでしょうか?その音源の音がそのまま届く迫力。
お聞きすると、奥のPRO AUDIOのスピーカーはオーディオ用、手前のスピーカーは演奏用と2系統を使い分けておられるとのこと。そして何より特筆すべきは、部屋中の吸音材。
これはこれまでなかった経験で、そこで、マスターの冒頭の言に戻ります。
JAZZはデッドであるべし!JAZZは浴びるように聴きたい、感じたい!
そうなんです。JAZZはこうして聴くと気持ちがいいんです。
オーディオは良くも悪くも部屋の反響とつき合わざるを得ず、色んな対応方法により、良い所、悪い所があるのですが、その解決策として反響を殺すことは思いつきませんでした。
同じことをされているお店も知りませんでした(注)ので驚かされましたが、実に納得、でした。
またこれは、ドラマーとしてのマスターのお言葉でもあるようで、熊本のおくらさんは音が回らなくて演奏しやすいとのこと。
確かにおくらさんはオーディオ、ライブ共に聴いて、響きのいい箱だと思いましたが、演奏者の観点は全くわからなかったので、いい勉強になりました。
台風が近づいているからお店をいつもより早目に閉められるとのことで、時間が限られていた今回の訪問。
マスターのお話をもっとお伺いしたかったですし、せっかくの生録もじっくり聴けず、他の生録を聴かせていただくことも出来ませんでしたが、でも長居出来なかった代わりに、先のピアニスト/ヴィブラフォン奏者の方とJAZZ愛好家の方に近くにあるジャズ・バー DE JILL(デ・ジル)さんに連れて行っていただけることに。
ということで、やはりこれもツイていた、と言うべきでしょう。
尚、マスターにいただいたサインはこちら!
草野というお名前を崩されたものですが、冒頭の台詞にあまりにも衝撃を受け過ぎていて、マスターがされることは何でもカッコ良く見えてしまいます。
マスター、次回はちゃんと(?)伺いますので、またよろしくお願いいたします。
(注1)改めてこれを書くために考えている内に、初めて気づき、ようやく腑に落ちました。
結局、長崎 波佐見のDOUGさん、岩手 一関のベイシーさんの志向されている方向もJAZZはデッドでなきゃ、なんですね。違いは吸音材を使う代わりに、低い天井からの反響ならスピーカーからの大きな直接音で消せば問題ない!と考えておられるだけで。笑(注2)
(注2)ごめんなさい!この(注1)は取り消します!JAZZは浴びるように聴きたい、感じたい!は正しいと思いますが、何もデッドである必要はなかったようで、そこは完全に間違いでした。Dougさん[2]へ
<後日談>弊HP表紙からLIFE TIMEさんへのリンクを貼らせていただく許可をいただきました。マスター、どうもありがとうございました。
【駐車場:無(近隣にコインパーキング多数有)、喫煙:不可になりました!喫煙は入口前にて】
その他のLIFE TIMEさんの記事 ②18/07 ③20/06
※このお店は弊著「九州ジャズ・ガイド 第①号( ↓ )」にも掲載されておりますので、よろしくお願いいたします。