ディアスポラ
きざはしは天へ産土神参(うぶすなまいり)かな 高資
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日本人は新しいものが好き アメリカ人は骨董品が好き!!
「女房と畳は新しい方がいい」と「女とワインは古い方がいい」 それぞれ日本とフランスのことわざですが、同じ女性に対する見方なのに日本とフランスとでこんなにも価値観の違いがあるのは何故でしょう?
日本は世界で一番歴史の長い国だといわれます。
和の国日本は異民族との融和を「まぐわい」を通してなし、子どもは集落全体の子どもとして育ててきました。
もしかしてイスラエルのキブツは日本のこんな集落がモデルだったのでしょうか?
アメリカはピューリタン達が新天地を求めて 先住民から奪い取った新しい国。
多種多様な民族が混在して 暮らしている国、人種の坩堝といわれたり 人種のサラダボウルと言われたり、彼らのメンタリティはバラバラで、個別性が大切にされます。
離散した民・ディアスポラは、
祖国を失った人々。
中学生の頃シェックスピア戯曲の「ベニスの商人」を読んだことがあります。
世界の財閥の営利追及の在り方を見た時この戯曲を思いだしました。
http://e-freetext.net/venice.html にダウンロード用テキストが紹介されていました。
「昔、シャイロックというユダヤ人がヴェニスに住んでいた。シャイロックは高利貸しであり、キリスト教徒の商人に高い利子を付けて金を貸すことで大金持ちになったのだった。シャイロックは冷酷な心の持ち主であり、貸したお金の返済をとても厳しく要求してきたために、すべての善良な人たちに嫌われていた。その中でも特にアントニオというヴェニスの若い商人がシャイロックを憎んでいて、シャイロックもまたアントニオを憎んでいた。というのは、アントニオは困っている人によくお金を貸していて、そのお金に決して利息をつけなかったからである。このことから、このどん欲なユダヤ人と寛大なる商人アントニオは互いに激しい敵意を抱いていた。アントニオはリアルトー(すなわち取引所)でシャイロックに会うと、いつもシャイロックが高利で金を貸して厳しく取り立てることを非難していた。」 と在ります。
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今改めて読むとシャイロックの無念な気持ちが良く分ってしまいます。
キリスト教徒はユダヤ教徒の子孫でした。
出エジプトを果たし約束の地に住み始めるとローマ帝国の支配と弾圧に脅かされることになります。
ローマ帝国はキリスト教徒にとっても、ユダヤ教徒にとっても共通の敵でした。
しかし、ローマはキリスト教を民の統治の道具とするため、国教会に定めます。
そして長い中世、キリスト教と政治の癒着が続きました。
その間ユダヤ人はユダヤ人強制居住区域. ゲットーに隔離されました。
ゲットーが形成されたのは、文化的、宗教的に少数派であるユダヤ人が中世ヨーロッパにおいて異質なものとしてみなされたためです。
結果としてユダヤ人は多くの都市で厳しい規則のもとに置かれました。本来は共通の敵だったローマに取り込まれた同族のもの 、つまりは親族に裏切られた悔しさを感じます。も
しあなたがユダヤ人だったとして厳しい規則のある ユダヤ人強制居住区域・ ゲットーに隔離され、憎しみと蔑みに晒され 、ただただお金だけを誇りにせざるを得なかったとすれば・・・?
シャイロックはキリスト教徒と結婚した自分の娘さえ許すことができないともあります。
しかも高利貸しと侮られ非難されたとしてもシャイロックの噂を知りながら借りることを求めている相手がいるにすぎません。
そんなシャイロックから借りる者こそ愚かです。
シャイロックは怒りをそして憎しみをバネにして人々を虐げてしまったのです。
「目には目を、歯には歯を」の教えを生きているにすぎません。
悪名高きロスチャイルドの話を聞くと私はこのベニスの商人を連想します。
では今私たちに何ができるのでしょうか?
この構造を容認してしまった自分たちの在り方を振り返ってみる必要があります。
私たちは愛よりも富を優先してきました。
その流れに無自覚に乗ってきました。
これまで世界には 石油を求めて多くの争いがありました。
原子力エネルギーさえ富のために導入されました。
エネルギーを求めての争いが続いてきました。
まず一つの可能性はエネルギー改革。フリーエネルギーの利用 。太陽光、水力、風力、そして磁気の活用、ヘンプカーまで検討されています。
二つ目は私たちがしっかりした死生観を持つこと。
三つ目は 団結して声を上げること・祭や地域コミュニティの回復。
四つ目は 教育を権力者の手に握らせないということです。
しかし何よりも優先する必要があることは 戦争回避です。
これは 戦争を起こして得をするものを除けば 誰もが望んでいることです。
それでも正当防衛的な武力の行使力は 備えておく必要があるのかもしれません。
教育も、医療も、食も、エネルギーも 財閥が支配しきっています。
ウーマンリブの運動さえ 子どもの教育を「財閥が管理支配できる公教育」任せにさせるもくろみのもとに推進されたということです。
神はすべての場所にいることができないために、母親を創造された。( ユダヤの格言 )
自己実現を「愛に生きる」ことと捉え直せれば、そして「ありのままの自分を受け止め愛し、本来の自分を表現しながら生きる」ことと捉えられれば 富への渇きから 少しづつ解放されてゆくのではないでしょうか?
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昇りゆく冬日たださす鳥居かな 高資
補陀落へ階つづく雲の峰 五島高資
風薫る二荒山の御諸かな 高資
かむなびの神のまにまの日陰かな 高資
みどりから青へ極まるみもろかな 高資
宇都宮二荒山神社
建国の日や天井にうしおあり 五島高資