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こどもの にほんご

字をきれいに書くことについて

2017.09.27 22:00

イタリアでも、一年生でアルファベットを一字ずつ習いますが、間違いを訂正されるだけで、字が汚いことは先生は特に注意されないようでした。一つの字を何回か繰り返し書く練習をするのも、書き方をおぼえるためであって、きれいに書けるようにするものではなかったようです。

もちろん、きれいに書いたら褒められますが、汚いから減点対象になったり、もっと練習するようにと言われることもないようです。

娘が一年生の時に、学校を欠席したので同じクラスの女の子からノートを借りて写させてもらったことがありますが、びっくりするような汚い文字で書いてあって、親はちゃんとノートを見ているのかしらと思う位でしたが、後日その子のお母さんは何かの折に「私の娘は字が汚いけれど、彼女の個性だから。」と話しておられました。  日本人としては納得し難いものがありましたが、やはりそうなんでしょうね。

そういう風土と言うか環境にいる中で、字をきれいに書くように、漢字をきちんと書くようにと横からや口うるさく指導されるのは、子どもにとって煩わしいだけになってしまうのかもしれません。

ただ、アルファベットは画数が少なく、悪筆でもなぐり書きでもある程度判別できますが、漢字は画数が多く、点のあるなし、横棒1本の違い、日なのか田なのかなど本当に小さな違いで、違う字になったり間違った字になったりしますので、書くなら正確に書くことだけは心がけるように言ってあげるほうが良いように思います。