エアブラシ塗装のコツとツール
先日、動画をアップしました。
もんちゃんの制作第6弾、いよいよ塗装篇です。
エアブラシ塗装のコツや僕らが普段使っている基本的なツールについてさわり程度にまとめました。
もんちゃんがエアブラシ中にしている僕のアドバイスについてちょっと詳しく書いておきます。
まず、「音に気をつけて」。
エアブラシ塗装で大事なのはハンドピースと対象物との距離です。そしてエア圧。
これを目で見ながらちょうどいい塩梅を探しつつ、作業するわけです。
でも、これ。音でもよくわかります。
近づきすぎたときの音、量を吹きすぎているときの音。ちょうどいいときの音。
僕とめいは塗装ブースの横で自分の作業をしているので、よく耳で音の違いを感じて、「あ、変な音してるよ」ってもんちゃんたちの塗装にアドバイスしています。
慣れてくると希釈とエア圧の関係が適正かどうかも音でわかるようになります。
塗料によって実は希釈率というのは変わってきて、エア圧と距離で適正な塗膜を作るための調整をするのですが、そのときに大切な目安となるのも実は「音」です。あくまで僕の場合ですが^^;
あと、「一回で塗ろうとしない」。
これはとっても大切で、一回の吹き付けで塗りきろうとすると、小さなパーツなどでは塗料が厚くなって垂れてきます。筆塗りでも一回で塗りきろうとしないことが大切ですよね。
エアブラシも同じで一度の吹き付けで完了しようと焦らず、軽く吹いて串を刺しておいてちょっと時間を置いて吹くだけでずいぶんと楽にきれいに仕上がるものです。
そして「塗りにくいところから塗る」。
塗りにくいところとは、奥まっていたり角度的に塗るのが難しいところのことです。
「パッと塗れる楽なところ」から塗りたい気持ちになりますが、その後に「塗りにくいところ」を塗ろうとすると、意図せず「塗りやすい部分」に吹き付けることになり、「塗りやすい面」の塗膜が厚くなってしまいます。つまりムラになります。
だから「塗りにくいところ」を塗ってから、あとは残った「塗りやすい部分」を塗るという手順が基本になります。
今回紹介しているツールをまとめます。
まずはクレオスのメタルカラー「アイアン」。
メタルカラーは乾燥が早くて僕はよく筆塗りに使用しています。
磨いた部分が金属っぽくなるお手軽かつ応用のきく塗料です。
使用しているマスクですが、これは3Mの「防毒マスク 塗装作業用マスクセット」。
安価なわりに効果抜群です。塗装中も臭いがしなくて、マスクを外してから部屋のにおいに驚くこともしばしば。
希釈済みの塗料を保管しているのはもともとは薬剤用の密閉PPボトルです。
商品名は「アイボーイ 広口びん 50mL」(アズワン)。長期保管もできるし、目盛りがついているのもありがたいです。
塗装に使っているクリップはスジボリ堂の「塗装の持ち手」です。
これ、一時期手作りしていたんですが、買ってもコストがあまり変わらないので今は買ってます。
串をさしているダンボールは猫の爪とぎを利用しています。ホームセンターでわりと安価で入手できます。
次回の動画はウェザリングの模様をお届けする予定です。お楽しみに!