2017年度神奈川県公立高校入試問題分析セミナーに参加して見つけた大切なポイント
毎年お世話になっている教育開発出版さん主催のセミナーに参加してまいりました。
ちなみに教育開発出版さんは、私の大好きな教材「keyワーク」「新中学問題集」など、
多くの素敵な教材を作っている会社さんでもあります。こちらも大変お世話になっております。
本日はそのセミナーで聞いた大切なこと(私主観)を書き残しておきましょう。
詳しい内容はまたいつかの更新でお伝えしますが、
本日は大切だと思ったポイントを!講師や生徒達に伝える意味も込めてね。
というわけで、前置きはおしまい。
さぁ、大切なポイントを伝える章へ!
問題分析セミナーで見つけた大切なポイント
昨年から【マークシート&全員答案返却】というシステムを導入した神奈川県公立高校入試は、
マークシートのおかげもあってかその難易度を大きく下げました。平均点は大きく上がりましたね。
毎度丁寧にシステム変更をしてくれる神奈川県の特徴通りといえば特徴通りでしたが、
裏を返せば、今年はその難易度が上昇する可能性が高いということです。
では、どんな風に変わるのか。
簡単に言ってしまえば、
以前からこのブログでも何度もお話している教育改革で問われる力、
【活用力】(思考力・判断力・表現力)を必要とする問題がより増えるだろうということです。
単純な暗記では太刀打ちできない「考える問題」と対峙するには、
普段からその練習をしっかりしておくことが大事です。
記述問題に慣れ(神奈川県は記述の割合は高いわけではないけれど)、
活用問題に悩む機会をたくさん作り(パターンで解けるのは応用問題。活用問題はパターンがない)、
非連続テキスト(一見つながりのないもの)から答えを導き出すような練習を多く積みましょう。
そして、最も大切なのは、そう、今日一番伝えたい大切なポイントは、
予期せぬ事は起こる、と知っておくということです。
数年前、神奈川県でもある事件が起きました。
入試問題のパターンの変化で、平均点がどどっと下がった事件です。
難易度が上がったわけでもないのに、平均点が驚くほど下がったこの事件を引き起こしたのは、
徹底したパターン学習でした。
それが今年、静岡県でも起こりました。
今までの入試問題と違い、記述を前面に出した入試問題に受検者たちは戸惑い、
模試の判定などのデータからは考えられない大番狂わせ等が起きたといいます。
徹底して練習をするからこそ、不測の事態が起きた時に、手が止まってしまう。
頭が働かなくなる。そんな事件を起こさぬために。
問題の形式が変わったら。
リスニングが早くなったら。
科目横断型の問題が出たら。
去年まで問2だった問題が問3になったら。
今まで出たことがない出題範囲の問題が出たら。
そんな事態を想定しておきましょう。いや、想定するのは難しくても、
「今までと違う何かが起こるかもしれない」と知っておきましょう。
それを知っておくことで、本番の動揺を防ぎ、
しっかりとした対処を実行することができます。
あなたのベストオブベストを出すことができるのです。
ただ、「知っている」というだけで。
それは「余裕」や、
心の「遊び」のようなものです。
ガチガチだと発揮できない、
あなたのスペシャルなパワーをちゃんと出し切るために。
大切なのでもう一度言っておきましょう。
予期せぬ事は起きる、と知っておくこと。
はい、そこが本日一番伝えたいポイントでした。
セミナー、今年も分かりやすかったなぁ。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
また来年。