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ウォッシング、埃(ホコリ)の表現

2017.09.20 14:14

動画をアップいたしました。もんちゃんの制作第7弾です。

今回はデカール貼りからウェザリングに入ったところまでです。


汚しの作業でまずはウォッシングについてちょっと動画のフォロー的に詳しく書いてみたいと思います。


そもそもウォッシングってなんでしょう?

これ、スミ入れの一種みたいなもので、スミ入れよりも荒々しくてアバウトでありながらなかなか効果的な手法のことです。

ウォッシングの名が示す通り、洗うように塗るんです、本来は。

シャバシャバに薄めた塗料を筆で全体的に、それこそ洗うように塗る技法のことをウォッシングというのだと思います。


スミイレ塗料用よりもさらに薄めた塗料をべたーーっと全体的に塗って、凹んだところに塗料がスミ入れのように溜まり、そのまま乾燥させます。そのままでよかったら何もせず、好みで余分な塗料を落としたり、流れを残しながらふき取って汚し表現にしてしまったりするのがウォッシングです。

フィルタリング(膜を貼るように薄めた塗料を塗って模型のトーンを変える技法)に近い作業なので、色を少し暗くしたいときにも有効な手法です。


しかし、この動画で言っているウォッシングはこれまで述べてきた本来的なウォッシングとはちょっと違いますね。スミ入れ塗料をエアブラシで吹いて落とすことを前提にしているので。

でも、ウォッシングでやろうとしていることと目的は一緒のやり方です。


スミ入れはしたい。ぼかしも少し残したい。汚れもつけたい。


最初から目的が決まっているので、筆でウォッシングをしないで、エアブラシでウォッシングとしては濃い目のスミ入れ塗料をエアブラシで吹いて、綿棒で落としているんです。


目的がはっきりしているから、本来的なウォッシングの技法をちょっとショートカットしている、といえばいいでしょうか。


エアブラシで吹き付けたスミ入れ塗料は、綿棒で拭き取るだけでなく、筆も使って落とします。(動画では綿棒で落としている場面しかありませんでしたが^^;)

そうすると、細かい部分や綿棒が届きにくい場所を落とせるだけでなく、綿棒とは違った細かい表現ができます。


僕は「スミ入れ塗料を落とすときは綿棒」という固定概念が結構長く続いていたのですが、なにも綿棒じゃなくたっていい。筆でやってもいいよね、って気づいてから随分と細かい表現ができるようになったなぁって感じています。(ガンプラではモールドの彫りなおしを忘れた浅い部分にスミを入れるときとか筆が大活躍)


あと、吹き付けるスミ入れ塗料は黒ばかりじゃなく、茶なども混ぜると良い風合いが生まれます。


これ、お手軽に「それらしい表現」ができる手法なのでオススメです。


そして、長女のめいもいまだによく使う技法です。今回のGBWC作品でも使ってました。

汚す前の状態がこちら。


この1/144バルバトスルプスレクスにダメージを入れて、スミ入れ塗料の黒や茶をエアブラシで吹き付けて落としたらこうなります。


もんちゃんとやっていることは基本的には一緒です。

めいの場合は、ウォッシングの後に調整として油彩系のクレオスウェザリングカラーでちょいちょいと手を入れているみたいです。足りない部分を補うように。なにも追加しなくていいようだったらしない、そんな感じです。


汚しの表現って色んな技法がありますけど、やるべき順番はそれほど厳密には決められなくて、臨機応変に対応できるように引き出しはいっぱいあったほうがいいのかなぁって最近思います。

あと、やりたいようにやれることをやる、それが一番健全な精神状態ですね^^


さて続いては埃表現に使ったアルコール落としの技法。


・・・なんですが、ちょっと今回は記事が長くなりすぎましたね・・・。


いずれ機会があったら書いてみようと思います。ほいじゃ、また^^;