ラジオ朗読劇 椋鳩十の世界『ハブ物語』第7話
2017.09.21 03:00
一雨ごとに深まる秋。9月21日、木曜日。過ごしやすい気候の鹿児島です。
午後5時15分からは、MBCラジオ(南日本放送)の『ラジオ朗読劇 椋鳩十の世界』。
ポプラ社の椋鳩十全集第9巻『野生の叫び声』より『ハブ物語』をお送りしています。
今日は最終話です。
【AM】鹿児島 1107kHz、名瀬 1449kHz
【FM】鹿児島市・錦江湾沿岸 92.8MHz、北薩 93.7MHz、大隅 94.2MHz、南薩 94.8MHz
これまでのお話し…
昭和41年の夏、”私”は、奄美大島へ渡りました。
泊めてもらった宇検の農家には、ナミエという、小学6年生のかわいらしい女の子がいました。
当時の奄美は、農作業中や、あるいは家の中で、ハブの犠牲になる人が多く、社会問題となっていました。
ナミエから、奄美では、ハブが出なくなる日中のみ、畑仕事をすると聞き、ハブに興味を持ちました。
そんなある日、ナミエと、近くのハブ取り名人の男を訪ねることになりました。
男は、ハブに噛まれて、片足でした。そして、自分を片足にしたハブを、木の箱に入れて飼っていました。
「ハブの怖さをお見せしましょう。」
と、目の前で、ハブにニワトリを襲わせたのですが、ナミエには相当ショックだったようです。
怖い思いをさせ、すまないと思った"私"は、ナミエに元気を出してもらおうと、海へ連れ出しました。
気分転換のつもりでしたが、ナミエはハブの話をしたがります。
「野焼きをすると、ハブはその炎に立ち向かう。ハブは奄美で一番強い。」
と、ナミエ。
それは、潔く、美しい、詩のようなものを感じる話でした。
左から、とめ貴志(ナレーション)、市坪明佳(ナミエ)、ウィッキー・トシ(ハブ取り名人)