おおすみ漁師飯 Chapter04

錦江町 ○我利多×おおすみ岬漁協
【ヒラコロカレー】

見た目以上の面白い味わいに、
食べてみて気づいた。

これまでの漁師飯のイメージを一新する親しみやすさ、食べやすさ。それが、○我利多（マルガリータ）の店主・中村俊明さんの作る「ヒラコロカレー」だ。

見た目はあまりにも普通のコロッケカレー。

なのだが、使われる魚は本土最南端の漁協

おおすみ岬漁協が養殖に取り組むヒラマサ（平政）だ。

「地元で養殖が始まってまだ10年にもならないこの魚を、

何とか知ってもらいたい」と中村さん。

お侍さんのような格好いい名前をもったヒラマサ。

ブリ、カンパチと並んで三兄弟といわれ、

味も兄弟のなかではいちばんという人もいるが、

残念ながら知名度が低いのが実状らしい。

「ヒラマサはクセがなく、どんな料理をしても許されてしまう、

懐の深さを持つ魚なんです」と中村さんの言葉は熱を帯びる。

ヒラコロを食べてみるとサクッ、ホクッのあと、

中心部でずぶりと魚の身にあたる歯ざわり。

口のなかでジャガイモと魚の旨みが混じり合って新たなおいしさが広がる。

素直にウマい。

「魚の存在感が分かるように、

ヒラマサの身をジャガイモで包んだんです」と、

中村さんも誇らしげだ。

一個100円のヒラコロは、夜のおかずに買い求める人も。

「ヒラコロくださーい」。

そんな地元の人の声が聞こえてきそうだ。

錦江町 ○我利多×おおすみ岬漁協

錦江町城元578

☎0994-22-1111

※漁師飯については直接お問い合わせください。