【仕事の考え方】良いチームとは(1)
こんにちは加藤です。
ついこの間ジャカルタのある企業の方と話しをしていて、「良いチーム作りたいんだよね~」と言われたことから悶々と考えていたことがあるので、こちらに書いてみようと思います。
良いチームって何だろう?
会社は大きな一組織ですが、もちろんご存知の通り、さまざまな部署があって一つの会社が成り立っています。そしてその部署を一つ切り取っても、小さなチームの集合体です。まだまだ小さい部署であれば、一つの部署がそもそも1チームみたいなものかもしれません。
そして良いチームの定義について考えるといろいろな良さがあると思うのですが、あなたの思ういいチームとはどんなチームですか?
この間あったジャカルタの日本人は営業のチームについて、「みんなが120%達成できるようになる」ことが良いチームだと言っていました。
他にもパッと思いつく感じだと、「専門性が負けないチーム」「成績トップのチーム」もしくは「いじめがないチーム」等いろいろな回答がありました。なるほどなるほど…
僕が思う良いチームは『みんなが活きるチーム』なんです。
みんなが活きるチームは、それぞれのスタッフが周りから頼られ、信頼されていることを感じ取ることができるし、自分がやるべきポイントも自ずとわかるので、できないことを頼ることができる。そして頼られるとフルに力を使っていい結果を出す。
これが『活きている状態』ではないかと思っています。
そしてこれをどういう風に作り出すかというプランを作るのが上司の仕事であり、それを実行するのが人事だと思うんです。
さらに言うなら僕ら人材紹介会社はその人事のお助けマンにならなきゃいけないと思っています。
さて、この良いチームを作る方法なのですが、僕には持論があるんです。
それは『似非(エセ)マネージャータイプを減らしてスペシャリストタイプを増やす』です!
(あー反感買いそう。笑)
まずはマネージャータイプとスペシャリストタイプと似非マネージャータイプについてご説明します。
マネージャータイプ
マネージャータイプは万能型。いろんなことが視野に入っている後方支援タイプ。その代わり突出して出来ることもあまりないので、そこはスペシャリストには負ける。管理をすること、きちっとすることが得意で、しょーがねーなーと言いながらダメな人をフォローすることに快感を覚えるタイプ。
マネージャーとお笑い芸人ならマネージャータイプってことでそのまんま命名。
スペシャリストタイプ
読んで字のごとく、ある分野のスペシャリスト型。それはお客さんと話すことのスペシャリストがいたり、ガンガンアイディアを出すことへスペシャリストがいたり、法則を見出すことへのスペシャリストがいたり…。
またマネージャータイプのようにしっかり、ミスなく、というのは苦手。そのかわり自分の得意分野ではめちゃくちゃ能力を発揮する人。興味のないことは話が入ってこないけど、興味のあることはいくらでも時間かけて没頭する人。
上に倣ってお笑い芸人タイプにしようと思ったけど、汎用性を持たせてスペシャリストタイプと命名。
似非マネージャータイプ
本当はお笑い芸人になれたのに、無理やりマネージャータイプにさせられた人。本人は悪くないが社会が作り出した性能のムダ使い。根がスペシャリストタイプなだけに、興味のないことには上の空だったり、ミスをする。それをちゃんとやれ!と怒られて、無理やりしっかりしよう!頑張ろう!と生きてきた人。多分生きているのがつらいと思うし会社行きたくないって思ってる。
命名はマネージャータイプになろうとした(もしくはさせられた)けど結局なることは無理な人なので、エセ。
以下、似非マネと命名。
とまあこんな感じです。「俺はエセじゃねえ!」とどこからかお怒りの声が入りそうな書き方をしてますが、でもこれくらい特徴を大げさに言わないと理解してもらえないので。笑
その人の人生においていつ決まるのかはまだわかってませんが、基本的に今あるタイプから変わることはないと思います。むしろ変えようとして苦しんでるのが似非マネですし。
実際自分はどれに当てはまるのか、ちょっと考えてみてください。そして周りの人がどんなタイプか考えてみてください。
苦しかった新卒の頃
ちなみに僕はマネージャータイプ。何かの裏方でコツコツやるのが好きで、困ってる人を助けると快感なんです。
新卒のころ、僕は個人への飛び込みの営業をやっていたのですが、うちの営業所にとある営業のおばちゃんがいたんですよ。
そのおばちゃんはスペシャリストタイプ。ぽや~んとしてて飄々としてて、いきなりわけわからないこと言ったり、
僕が「AかBかCどれがいいっすか?」って聞いたら、迷わず「D!」っていうタイプで僕の予想してない返答が次々に来るド天然。
でもね、必要な時にお客さんから契約取ってくるんですよ。なんならお客さんがお客さん連れてくるんです。
僕は朝早くから夕方の5時くらいまでひたすら駆け回って営業して、営業所戻ってきてからは夜遅くまで事務作業こなして…ってやってたのに、その人はお客さんとお話しして、たまにセミナーやってオフィスに戻ってきたら遅い時間なのに楽しそうに結果を報告するんです。
なにこれ…ずるくない?俺もこうなりたい!
何かあるとその人に相談して、その人の営業トークをマネして、その人になり切ろうとしてたんです。
でも今考えると、これは無理なんですよね。
僕はあくまでなんでも平均でこなすタイプで、バランス型。その人の天然みたいなキャラクターにはなれないし、その人みたいにお客さんとのリレーションにのみ集中はできない。
実際この人事務作業は苦手で、周りの新卒とかに「分かんないからこれやって~」と言ってお願いしてました。僕も多分に漏れず、お願いされてましたが、正直ずるいな~と思ってました。
でも今考えると、それは僕にとっては苦しいことで、おばちゃんにとってはうまくできててたんだろうな~って思います。
そのおばちゃんは好きなことを思いっきりやる。僕はそのフォローをしながらそこそこの営業成績を出す。
いやいや、お前も圧倒的に営業成績出せばいいじゃん!と思うかもしれませんが、それを突き詰めて無理やり頑張るよりもいろんなことを幅広くやった方が成績になるタイプ。
無理やりタイプを矯正しようとしてもそれは本人にとって苦しいだけなので、本領発揮できなくて成績はむしろ下がるんです。
僕がその頃の上司だったら自分にこう言っていたと思います。
「お前はみんなの手助けすんの楽しいんだろ?みんなが困ってるときにみんなが各自の得意なやり方で成績が上がるようにフォローしてまわれ。そしたら営業所の成績上がるから。お前はいいマネージャーになれ。」
僕がいいチームだと思うのはこういうチーム。
だから僕は「多少ミスってもいいから思いっきりやれ!フォローは管理したいやつにやらせるし、俺がやるから」って言えるマネージャーでありたい。
だって僕は思いっきり振り切れられないマネージャー気質なんですから。
ちょっと長くなりそうなので、明日の更新に持ち越します。次回はチーム戦ゲームを例にしていいチームの作り方を紐解きます。
インドネシアでの採用、転職相談ならIJTerminalにお任せください!
Sampai jumpa! サンパイジュンパ!(ではまた!)
PT. IJ Terminal (株式会社アイジェイターミナル)
ウェブサイト : http://www.ijterminal.com/
Eメール : info@ijterminal.com
電話: (+62) 21-8086-8459
※ご連絡の際には『インドネシアちゃんねるを見ました』とご明記ください。