光嶋裕介からの返事
前記事「建築家 光嶋裕介へ連絡!」では土地が決まった後、僕が興奮したラブレター(設計依頼メッセージ)を書きました。そのメッセージを送った30分後に下の返事が届きました。彼はレスポンスが早い。悩まない、面倒くさがらない、宿題を後に残さないタイプ。しゃべりは機関銃のようで、同じように書いてもそのスピードが感じられます。
2016/5/24 0:23 光嶋裕介から根津へのメッセージ
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おお!修平さん、こんばんは!
マジっすか!素晴らしい!
いやはや、このメッセージだけで、
ちょっと涙が出そうなくらい嬉しいです。
はい、まずは、何より長野に行きます。
FBで修平さんの暮らしを垣間見ていて、昨年11月に娘が産まれたことも共通点として、
勝手に喜んでいました。
今、東京と神戸を拠点にしながら、色々やっていますが、これはゾクゾクする敷地ですね。
アアルトに負けないような、最高の根津家を一緒につくりましょう。
まずは、僕が行ける候補日を整理しますので、しばしお待ちください。
建築家の仕事は、ひとつとして同じ条件がないこと、受験のように「模範解答」がないことです!
もう10年以上前の修平さんとの出会いが、こうして一緒に夢が見られる日がくるなんて!
頑張りましょう、楽しみましょう。
時間のあるときに、
ホームページ見ておいてください。
www.ykas.jp
まずは、再会するのを楽しみにしています。
yk@ykas.jp
にメールください。
僕は、いつも、最新作が最高傑作だと信じて、
挑戦しています。どうぞ、何卒よろしくお願いします
今日は、今、設計中の九州大牟田に来ています!大学時代の後輩が10年ぶりに連絡があり、実現しました。こうしたご縁が今の僕を支えています。長野でも最高の空間をつくりましょう!
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彼の設計した建築はwebでもしっかりとチェックしていました。内田樹さんの合気道道場件住宅『凱風館・がいふうかん』(2011神戸)、凱風館のオープンハウスで設計依頼を受けたという元裁判官の方のセカンドハウス『如風庵・じょふうあん』(2014兵庫・六甲)。この前後で非公開の物件が東京方面にあるらしいのですが、ここまでの依頼者の殆どが裕介の父親世代の方だそうです。
「みんなの家。」の版元であるアルテス パブリッシング代表鈴木さんの家『祥雲荘・しょううんそう』(2013東京)、岐阜の中島工務店が施主施工した『彩輝館・さいきかん』(2015大阪・彩都)、小さな出版社をリードする、いい本を一から生み出すミシマ社長宅の古民家リノベーション『旅人庵・たびびとあん』(2015京都・北大路)、合気道の若手先生の赤い家『望岳楼・ぼうがくろう』(2015神奈川・海老名) あたりから同世代の若い家族の為の住宅設計が始まり、大牟田の打ち合わせも小さい子供さんが沢山いる家庭だと聞いてます。なぜだか、その流れで私がこのタイミングで依頼をしたということは面白いですね。
私と裕介は小さな一人娘を持つパパとしての共通点がありました。作品を作り出すアーティストとしては随分と先に行かれちゃったけど、育メンとしては私の熱も結構な熱さだぞ!と感じた心情を思い出します。
翌朝、私も早速返事をしました。>>>
----- Original Message -----
From: 根津 修平
To: yk@ykas.jp
Date: 2016/5/24, Tue 06:57
Subject: 南信州中川村から
光嶋裕介さま、
昨夜は早速の返信ありがとう!!相変わらずスピード感が漂うね~
人気絶頂、多忙の中、YESと言ってくれてありがとう。こちらも涙がちょちょギレそう!!
つぶらな瞳の娘ちゃんは生後半年ですか~可愛いよね。子供は最高だよね。生きてて良かったって実感する。早いで~うちのはあっという間に3歳。よかったら家族で一緒に来てね。休暇がてら?!
中川村は神戸と東京の真ん中やさかいね。
来てくれるなんてありがとう!うれしい。是非、スケジュール教えてください。こちらは6、7月末までだと時間に余裕があるかな。なんせ農家なもんで、8月に入っちゃうとトマトの収穫に追われちゃう。うちは妻がラテン音楽のボーカルやってるから、ちょこちょこ東京 へ出かける予定がありますが、多忙な裕介のスケジュール次第だね。
新しいHPはチェック済みだよ!いままでの作品がすっきりと閲覧しやすくていいね。さっぱりと見せていることが意外でした。もっともっと細部まで見たくなる!
どれも立体感に溢れてると感じる。一軒の家がカサブランカやリスボンなどの旧市街の町並みを彷彿とさせる。凱風館のディテールは楽しいね~勢いを感じる。かなり自由に羽ばたけたの?彩輝館のどっしり感、望岳桜の赤い壁、いいね。赤壁の素材は何?木材?如風庵の土壁はどうやってどれくらいの工期で作ったのか気になるな~
「一緒につくろう」というスタンスに驚きと安心。建築家とクライアントがどうやってやりとりして行くのかな~ お互いの希望と 現実が絡み合ってひとつの建物が出来るなんて凄いことだよね。楽しく出来るといいな。
再会が楽しみ!
よろしくお願いします。
根津修平
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この後にLINEでのやり取りが始まり、三週間後の6/14に中川村で私と再会、裕介にとってはうちの家族や土地とファーストコンタクトすることになるのです。