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KAZESORA〜風空〜

What is Tennoz Isle? #03

2014.09.27 14:55

風と空とカラフルな街。 森カンナ

KAZESORA 〜風空〜 No.3  ※こちらの記事は2014年9月27日の記事です


小雨降る天王洲アイル。

曇間から射し込む陽の光の先に

赤い傘をさして待つ、森カンナを見つけた。

表情豊かな街、天王洲アイルで、森カンナと出会った。

 真夏のピークが去った小雨の降る王洲アイル。ボードウォークを歩く森カンナに雲間からの陽が射し込んだ。

「モデル時代、オーディションのために天王洲アイルへ来たことはあったけど、こんなに散歩したくなる街だとは知らなかったです」。

楽しそうに歩き始めた彼女と一緒に散歩すると、寄ってくる犬に声をかけたり、くるくると傘を回したり…ふれあい橋を見つければ、渡ってみようと駆け足に。

 「みんなこんな場所があるって知らないですよね。ボードウォークも、橋も、倉庫街も、ちょっと外国みたいですね」。

 表情豊かな風景がある天王洲アイルで、くるくる変わる森カンナの表情に夢中になるうち、ふと気づくと雨はやみ、濡れたボードウォークには、空の青が写り始めていた。

 雑誌「mina」などファッション誌で活躍したモデル時代、CMオーディションがきっかけで演技に興味を持ち、女優を志した森カンナ。戦隊シリーズのヒロインから大ヒットドラマ「ショムニ2013」のモテ女子役など、愛くるしい表情で視聴者を魅了してきた。カメラを向けると、凛としてポーズを決めたかと思えば、子どものようにはしゃいでみたり、“モデル”と“女優”の瞬間が混在する彼女の姿に誰もが思わずみとれるだろう。

 「女優業は、モデルの頃と何もかも違いました。撮影だって何ケ月もかかるし、スチールと動画の違いに慣れるには時間もかかります。ロケが続けば体力的に大変なときも。でも、お料理したり、好きなものを食べにでかけたり、友だちと会ったり、日常を楽しむ姿勢を忘れなければ忙しい時期だって、常に楽しくいられます」。

 そう、自然体で語る彼女は大阪育ち。撮影中もスタッフと関西弁で冗談を交えながら話す風景を何度も見かけ、ちょっぴりひょうきんな一面も私たちは知ることができた。“日常を楽しむ”、まさに、そんな姿だった。


風景が、毎日が、カラフルになる街、天王洲アイル。

 ボンドストリートの入り口の壁に描かれているウォールペイントを見つめる森カンナ。

 「このペイントはまだ作成中なんですね。まだまだ変化して行くんだろうなぁ……。こうして歩いていても、世の中にはたくさんの仕事があって。今秋に放映されるドラマの撮影現場で救急隊員の役を演じましたが、本当にすごい仕事ですよ。名前も知らない誰かのために、自分の命をかけて救助に向かうんです。こうして、知らなかった誰かの職業や人生を体験できるのは、女優業ならでは。役作りをするとかではなく、一つひとつ現場で知り、覚えて、毎回新鮮な気持ちで成長していきたいですね。そういう意味では、完成しきっていない感じがこのペイントと私って似てるかな」。

 現在、26歳。女優業に転身して数年、これからの成長が期待されているが、もし、女優になっていなかったらどんな仕事をしていたと思うか尋ねてみると……

 「色を考えるのが好きだから、インテリアとかファブリックの世界で働いてみたいかな。この街の風景のように、毎日カラフルでいたいです」。

 赤、黄、青のペイントの前で、彼女は答える。森カンナと歩いた天王洲アイルが、今まで以上にカラフルな街に見えてきた瞬間だった。

【PROFILE】

森カンナ Kanna Mori

1988年6月生まれ。富山県出身(大阪育ち)。「mina」などの女性ファッション誌でモデル業を始める。後にCMのオーディションを通じて演技に興味を抱いたことから、女優へ転向。テレビドラマや映画など活躍の場を広げている。

●オフィシャルウェブサイト

http://www.kanna-mori.com

●オフィシャルインスタグラム

http://instagram.com/kanna_mori


KAZESORA 〜風空〜 No.3

2014.09.27.の記事です。

Direction & Design:Shigekazu Katsumata 勝又シゲカズ BTTB inc.

Text:Eri Sakuma さくまえり

Photograph:Hirotada Onaka 大仲宏忠

Stylist:Yusuke Arimoto 有本祐輔

Hair&Make-up:RYO

Cooperation:Hirata Office