エボラブルアジアの動きをまとめてみた
上場以降、様々な動きを見せているように見えるエボラブルアジア。
今後伸びてくるかもしれないので一度まとめてみよう。
エボラブルアジアはもともとは旅キャピタルという名前の会社で、航空券の販売等を行っていた。歴史は2007年と古い。
2013年にエボラブルアジアと社名を変え、各種旅行サイト、オフショア事業等を行っていた。
2016年3月にマザーズ上場、2017年4月に東証一部上場を果たしている。
重要な動きとしては、保有していた各旅行サービスを統合する形で16年11月から総合旅行プラットフォーム「AirTrip」を開設したことだろう。今後はこのサービスを中心に各事業を展開していくと想定される。
それ以外のここ数年の動きをまとめてみる。
※ANA、HIS、ナビタイムなどとの、航空券の販路を広げる他サイトとの連携やサプライヤーとの連携は細かいので省く。
民泊・インバウンド
民泊やインバウンドの動きが非常に多い。
・2016年9月にスマートライフ社と業務提携。宿泊予約サイトTRIPSTAR民泊にてスマートライフが展開する民泊専用物件の宿泊予約を開始する予定であることを公表。
・2017年1月にAirTrip上で特区民泊を開始。
・2017年2月にAirTrip Exchangeブランドで両替事業を開始すると発表
・2017年3月に買収したエルモンテRVジャパン社を使ったインバウンド向けのキャピングカーサービスを6月に開始。
・2017年5月にAirBnBと提携。AirBnB上でのホテル・旅館の予約受付を開始。
・2017年6月に不動産・民泊管理会社AMBITIONとの資本業務提携を発表。AMBITIONが扱う民泊物件をAirTripに掲載する。
・2017年6月に仮想通貨取引所のビットポイントジャパンと提携。訪日外国人向けに仮想通貨での両替を可能にする取り組みをすると発表。
その他の動き
その他と言ってもこちらが事業への影響としてはメインの動きとなる。
・2016年7月に高級宿泊予約サービスのらくだ倶楽部を買収
・2017年5月にウィルゲートと資本提携し、9月に新サービス「バスサガス」をリリース。こちらはAirTripには統合していない。
・2017年8月にAirTripのCMを開始。
・2017年9月にメルマガ最大手のまぐまぐを買収
このように少し調べただけでもめまぐるしいほどの事業開始、提携、買収などを発表している。他にもまだあるかもしれない。発表の数だけで言えば一番勢いが感じられる会社になっていると感じる。
さて肝心のAirTripの規模だが、サイトの規模感でいくと(PCスマホのウェブサイトのみ)だいぶ物足りない。伸びもそこまで感じられず、まだまだこれからだろう。
とはいえ統合サイトの力はなくとも、現状はまだ散らばっている各サイトの力はあると思われる。
エボラブルアジアの取扱額は17年度は約350億円を見込んでいるということだからそれなりの規模感だ。
今後このままの勢いで進んでいくと頭角を表してくる可能性は十分にあると考える。期待したい。