クロネコのクロと青い花瓶0927
2017.09.26 21:50
ボクは、話を聞きながら、次の質問を用意していた。その前にガラス細工屋のおじさんが声のトーンを抑えて、意地悪そうな顔で笑いながら言った。
「一番苦手なのが、日本語。ここだけの話、意外に伝わらん。」
また、「どうだ、面白いだろう」と言いたそうな表情になる。でもボクは、次にしたい質問のことで頭がいっぱいだった。
「に、人間以外の言葉は分かったりしないの。例えば、動物。そう、例えば、ね、ネコとか。」
「ネコか。さすがに、ネコの言葉を分かろうと思ったことは、一度もないな。ネコだけではない。他の動物もだ。うんないな。でも、そうだな。鳴くということは、何らかの意味があるのかもしれん。そう、思うことが大事かもしれんな。」
ボクも頷く。ガラス細工屋のおじさんが続けた。