地歌vs長唄!
こんばんは直光です!
昨日は大学の後輩で地歌三弦奏者の大友美由奈さんの演奏会にゲスト出演してきました!
地歌箏曲と言えばよく目にしたり耳にするのは「お筝」の演奏、なかなか三弦がメインの演奏を聞く機会がない…だったら自分が企画してもっと地歌三弦を聞いてもらおう!という志で始めた大友さんの企画演奏会の第1回目です!
地歌三弦での演奏はもちろん楽曲や三味線という楽器自体の解説、大友さんが地歌三弦を始めたきっかけなど演奏だけではなく知識だったり大友さんの人柄だったりも楽しんで頂こうというアットホームな演奏会でした!
まずは大友さんによる地歌「黒髪」から
長唄にも同じ「黒髪」がありますが地歌になりますと趣が違っていいですね~
続いては長唄「小鍛冶」 の演奏、弟正則に唄を頼んでの演奏です!
今回歌詞を載せたプログラムをお客様にお配りしたので用語の解説やこのシーンの三味線は何を表現しているのか、また歌詞だけでは読み解けない時代背景のお話なんかもさせていただきました~
地歌、長唄それぞれの演奏をお聴きいただいた後は現代邦楽「二種の三弦の為のソナタ」「双輪」をお聴きいただきました。
「二種の三弦の為のソナタ」は地歌三弦と長唄三味線の為の二重奏曲で今回のテーマにぴったり!
ここで地歌三弦は中棹三味線に鉛駒をかけ、津山撥と呼ばれる撥の先が広く薄い撥を使い。
長唄三味線は細棹三味線に象牙の駒、丸撥を使います。
なんて楽器の違いやそこからくる音色の違い、そしてお気づきかもしれませんが地歌は「三弦」長唄は「三味線」と呼んでるんですね~そんなお話もさせて頂きました。
これは楽譜をお見せしてる所ですね、現代邦楽はドレミの五線譜を使って演奏してます(僕はそれを文化譜に直してますが、またいずれ楽譜についてはブログに書こうかな)
現代邦楽は昭和に確立した和楽器音楽のジャンルでしてお正月に流れる「春の海」なんかは有名ですね、西洋文化に刺激を受け、歌のない、楽器の演奏だけで聴かせる音楽として生まれたのが「現代邦楽」です。
最後に2挺の三味線を2つの車輪に見立て縦横無尽に走る様を描いた「双輪」を演奏し幕となりました。
出演者三人でニコリ。
沢山のお客様にお越しいただき、また帰り際に沢山お声がけ、三味線についてのご質問などもして頂き、興味をもっていただける演奏会に出来た事が非常に嬉しかったです。
次回は地歌三弦とお筝の演奏会にするそうですよ、またゲストに呼んでね!これからも地歌三弦奏者大友美由奈を宜しくお願い致します~!
追伸
長唄三舟会も何卒宜しくお願い致します!
11月5日(日)の第二回長唄三舟会@上野国立博物館応挙館のチケット発売始まりましたよー!
是非~