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人々よ、自分の祖国を取り戻せ! (by ふたこわたる)

夫婦の溝がどのように深まっていったか【僕らふたりの物語5】

2017.09.25 14:05

僕とパートナーのけいこちゃんが、大変な道のりを超えて今のような関係にいたる物語。

その5です。夫婦の溝がどのように深まっていったのか。

その1 お互い結婚していたところから

その2 僕が持ち越しにしていた課題

その3 愛を全開にして生きてこなかった痛み

その4 一人だけをパートナーとする理由がなかった頃

***

当時の僕にとって愛するというのは、愛を注ぐというようなことでした。

親切にしたり応援したり受け止めたり、その人の見た目に、声に、優しさに、勇気に、感性に、才能に、つまりは何らかの美しさに心を震わせながらそこにいること、それを賛美しその感銘を伝えることでした。

そして、その人をありのままに尊重し、それを変えようとはしない、ということでもありました。

だから誰かを愛することは、僕にとっては人数に関係なくできることでした。そしてある人を愛したら、別の人への愛情が減る、とか、お互い独占し合う必然性が生じるような話ではなかった

そんなわけで当時の僕の世界観では、愛するほどハートが開いてもっと愛があふれてくるし、愛する人を一人に絞ったらむしろ、エネルギーがブロックされて「愛する」ことが全開にできないとすら感じていました。

もし「ふたこさん、一人に絞ってくださいよ」と働きかけられたら、僕のありのままの性質を尊重されていない、言い換えると、「愛されていない」と捉えていました。

さて当時僕と元妻は一見とてもいい関係でした。お互いの自立を尊重し合い、一緒にいる豊かさを享受していた。

僕は彼女のユニークさを心底愛していたし、それがより発揮されるよう彼女がやりたいことは、可能な限りサポートしていました。

また僕がヘタに関わってそれを壊したり邪魔したりしないようにしようとも思ってもいました。(ただ、それが皮肉なことに、関係性を希薄にもしていたと今となってはわかります。)

***

そしてこの時期、僕は以前よりもずっと、会う人たちを「愛する(上に書いた意味)」ようになり、彼らが喜んでくれている姿を見ることで僕も嬉しくて、愛の循環が起こりました。

そのときに浮上してきたのが、僕は妻を喜ばせることができていない、という現実でした。

僕から見た現象をそのまま言葉にするなら、僕がなにをしても、彼女が喜ぶ姿を見ることはほとんどなかった

そのあと死ぬほどの痛みを味わった今だからわかるけれど、彼女を喜ばせるにはどうしたらいいのか、僕らは全然コミュニケーションできていなかったんですよね。

当時の僕が見ていた狭い世界では、「なんで他の人たちがこんなに喜んでくれる中、唯一のパートナーである彼女は僕のやることを否定ばかりするのだろう。」という思いが、日に日に強まっていきました。

***

いや、これ書いていて痛いなぁ・・・。

実際には彼女は否定ばかりしていたわけではないし、僕は彼女のストライクゾーンを尋ねることもせずに、独りよがりのボール玉を投げては受け取ってもらえないことを勝手に嘆いていたわけなのです。

でも当時の僕のリアリティの中では、「なんでこんな扱いを受けながら、彼女をパートナーにしているんだろう」と思っちゃっていたんですよね。

僕は自分勝手な想像で良かれと思ったことを、あまりにも一生懸命に全力でやってボロボロに挫折感を重ねていって、それはなにもこの時期に始まったことではなかったので、気がつけばずっとそうじゃないか、と思っちゃっていました。

一方で、僕の差し出すものを心から喜んでもらえる体験が、外の世界ではどんどん増えていきました。


つづく



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今後の予定

10/7 大分
パートナーシップお話会&相談会 「どれほど困難でも繋がりを求める価値はある」

https://www.facebook.com/events/1400034650112703/


11/4 仙台初開催

ふたこわたる『好かれる勇気』講座
~大好きな人に好かれて生きる with 松本桂子

https://www.facebook.com/events/1954072741500573/

相談会、個人セッション情報もあり。


11/1 東京

出口光、内田裕士、二子渉

個性認識学完全解析セミナー