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「第二の家」ブログ|藤沢市の個別指導塾のお話

5文型がなんのためにあるのか〜それは英語を読むためのスペシャルな武器〜

2017.09.29 15:00



「文型ってなんのためにあるの?よくわかんないしめんどくさい」

女子高生のIさんが猛烈にふてくされておりましたので、

折角だから文型の素晴らしさを知ってもらおうと、

簡単な解説プリントを作成しました。



5文型は英語を読むためのスペシャルな武器だよ。



そう言っても、なかなかもちろん受け入れてはくれません。

私も昔、「なんで日本人はこんなもの作ったのかなぁ」と思った記憶があったので、

気持ちは良くわかります。文型も英語も大嫌いでした。

でもそれはほとんどの場合、相手をよく知らないからなんですよね。



文型がなんのためにあるのか。

その問いの答えは簡単です。本日、何度も言うように、

僕ら日本語使いが英語を読みやすくするためです。



言葉には色んな意味があります。

例えば日本語でも【やばい】は「大変」や「危険」、「不都合」や「すごい」など、

文脈によって色んな意味として使われますね。うん、例がやばいのは知っています。



そして、それは英語ももちろん同じです。

それを読み解く際に、文型という武器を使うのです。

ではここで2つの例文を見てみましょう。



  1. I am running.
  2. I am running the shop.



2を「私はお店の中を走っている」と訳してしまいそうになった方は、

ぜひ文型を学んでみましょう。説明します。




文型は全部で5つあります。だから5文型。

現在では、(公立の場合)中学生の頃にちょっとだけ、

高校生の頭にきっちり触れる文法です。

高校英文法の核と言っても過言ではないでしょう。



では早速例文と訳し方(各文型の動詞の意味合い)と共に見てみましょうか。

あ、【S】が主語、【V】が動詞、【C】が補語、【O】が目的語を表しています。文型判断に使わない修飾語は【M】としています。



【第1文型】 SV 訳し方は「いる・ある・うごく」

◆Kumi lives in this town.    ◆Kumi sings well.

大抵修飾語【M】がついて他の文型と見分けにくくなるが、副詞や前置詞+名詞は修飾語だと思えば見分けやすい。SとVだけで意味が成り立つというけれど、成り立っているのかどうか日本語で考えると識別しにくい。見分ける際に「いる・ある・うごく」に当てはめて考えるのもいい。



【第2文型】 SVC 訳し方は「S=C」

◆Ken looks happy.    ◆My mother became a teacher.

SはCである(になる)と訳される。be動詞やlook、feelやbecome等という動詞が第2文型をつくる。見分ける時もSとCが=で結べるかどうかが一番わかりやすいヒント。ちなみにCは補語で、名詞や形容詞がその役割を務める。



第3文型 SVO 「SはOをVする」訳し方は消去法の場合が多い

◆Ken plays soccer.   ◆You want a new pen.   ◆I like swimming.

「SはOをVする」と訳す。一番使う動詞の種類が豊富な文型。暗記必要。目的語になるのは、主に名詞・代名詞になるので形で判断するのがわかりやすい。



第4文型 SVOO 「与える」と訳すとほとんど合う

◆You showed him the pictures.   ◆My mother gave me a book.   ◆I bought my father some flowers.

ざっくりまとめると全部「与える」という意味で括れる文型。最初のOに次のOを「与える」(細かく言えば、「見せる」とか「許容する」や「教える」)という意味になる。第3文型への書き換えがよく出る(前置詞を使ってOをMにしてやるといい)。



第5文型 SVOC 「OをCにする」と訳す

◆We call the cat Pochi.   ◆The news made me happy. ◆I found it interesting.

第4文型との違いは「O=C」になっているということ。「O=C」になっていなければ第4文型、なっていれば第5文型と覚えておきましょう。




さぁ、

5文型の簡単な解説は以上です。

意外とシンプルなんですよ。

これを踏まえて、

先程の2つの文を見てみましょう。



  1. I am running.
  2. I am running the shop.



1の文は「いる・ある・うごく」の第1文型。

2の文は目的語(a shop)があるので第3文型。

各々の文型によって【run】の意味が変わってくるわけです。



【run】には「走る」という意味の他に「経営する」という意味もあります。

ランニングコストの【run】ですね。第3文型ではそういう意味でも使えます。

つまり、

1の文の訳は「私は走っています」。

2の文の訳は「私はお店を経営しています」になるわけですね。



英語の世界は深いです。今日はその触りをお送りしました。

【文型】をぜひあなたの英語マスターへの味方にしましょうね。



本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。

これが英語の基礎。野球で言えばストライクとボールぐらい大事。