調気法・プラーナ(気)ヤーマ(コントロールする)
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【呼吸法のヒミツ ~空けると満たされる~】
私たちの体内、心の内には多くの老廃物、余計な心配や悩み、感情がいつのまにか溜まっています。食生活や汚染された環境によってもたらされた毒素だけでなく、いらない習慣、ストレス、混乱しそうなほどの情報など・・こんな自分の体と心を空っぽにして本当の自分を見つけることが呼吸法の最高の目的です。息の仕方は生き方とも言われます。不安だから、何かにしがみつこうとしたり、求めようとします。余計なもので心と体を満たすのではなく全てを明け渡してシンプルになることこそ 健康で輝く生き方を実践する道なのです。
【基本的な呼吸法】
① 両鼻で呼吸、腹式呼吸、背筋は伸ばし、肩・腕の力は抜く
② 4秒・4秒・4秒(1:1:1)で息を吸い、止め(=保息)、吐く(前屈して息を吐き切る。吐く時に弛緩する)保息は強い集中が行われる幕間でありエネルギーが充填されるときです。
③1:1:1のリズムを1:2:2
【片鼻呼吸法】
①手で片鼻を抑える
右手の人差し指、中指を眉間に当てます。親指を右小鼻、くすり指を左小鼻に置きます。
② 息を吐く
身体に溜まっている息を、お腹を引っ込ませながら吐き出します。
③ 左鼻から吸う
親指で右鼻を抑えます。左鼻からゆっくりと息を吸い、お腹から胸、肩まで息を満たします。
④ 息を止める
左小鼻もくすり指で抑え、息を止めます。
⑤右鼻から吐く
右鼻を抑えていた親指をはなし、右鼻からゆっくりと息を吐きます。
⑥右鼻から吸う
左鼻はくすり指で抑えたままにし、右鼻からゆっくりと息を吸います。
⑦息を止める
右小鼻も親指で抑え、息を止めます。
⑧左鼻から吐く
左鼻を抑えていた親指をはなし、左鼻からゆっくりと息を吐きます。
⑨ 繰り返す 3から8を自分のペースで繰り返します。
右と左の穴の役割は違っています。
右の鼻腔: 交感神経を刺激する。左脳を刺激する。血糖値を上げる。心拍数を上げる。
左の鼻腔: 副交感神経を刺激する。右脳を刺激する。血糖値を下げる。心拍数を下げる。
片方の鼻を交互に使う呼吸法=片鼻呼吸は、自律神経を整える効果があるといわれています。
ヨガでは、左鼻からスタートする気の流れを、「イダ」、陰、月のエネルギーの通り道(気道)とし、右鼻からスタートする気の流れを、「ピンガラ」、陽、太陽のエネルギーの通り道(気道)としています。
呼吸法を行う時は正面を見て行いましょう。
気道をパイプオルガンのパイプのイメージに見立て 聖音などを共鳴させ、倍音効果をもたらすこともできます。