気持ちが暗記につながるお話
「英単語の暗記が苦手」とWくん。
「いくらやっても覚えられない」と胸を張るので、
そこは胸を張るところじゃないと突っ込みながらも、
方法論を確認。概ね問題はなさそう。となると、例のアレかな、とこんな質問をしてみました。
「英語のこと、どうでもいいと思ってるでしょ?」
「う…」と言葉に詰まるWくん。
もちろん、「あなたとコンビに?」「ファミリーマート」は答えられていましたし、
社会や漢字の暗記はできているので、能力の問題というわけではなさそうです。
では、なぜこういったことが起こってしまうのでしょうか。説明しましょう。
※生徒向けに簡単に説明しています。軽い気持ちで御覧下さいませ。
脳の役目はね、忘れること。
日々入ってくる膨大なデータを脳は一旦受け取って、
その中から忘れるものを選びます。もちろん、いらなそうなものから捨てます。
何回も繰り返し入ってくるものや、
感情やリズムや他のものとセットになっているものは、
「これは大事だ」と認識して、大切に保管します。
でも、トラウマになるようなものは除いて、
基本的に嫌なもの、無関心なことは、早く忘れようと努力します。
ネガティブな気持ちを読み取って、脳は早めに忘れようと頑張るわけです。
好きの反対は無関心と言うぐらいですから、
まだ「嫌いなこと」の方が脳は残そうとしてくれます。
「無関心なこと」は、覚えるだけ無駄という具合に、もうさっさと頭から消えていきます。
もちろん、それは私たちが毎日を快適に過ごすことにもつながるのですが、
勉強においてはマイナスになりがちです。テストもあるしね。
覚えたいと思うものがあるならさ、
まずは気持ちから変えようよ。
好きなものはものすごく簡単に覚えられる。
ポケモンの種類や属性や技の名前を、小学生がいとも簡単に覚えるように、
実は覚えること自体はそんなに難しいことじゃないんだから。
好きになることが難しければ、興味を持とう。
興味をもつことが難しければ、覚える方法を工夫しよう。
楽しんでやろう。
例えば英語なんかはさ、単語一つ一つに意味や歴史があるんだから、
それをなるべくワクワクしながら知っていこう。手に入れていこう。
そうしていくだけで、成績も上がる。一石二鳥じゃないか。
人間は感情の生き物。だからもちろん、勉強にだって感情はつながる。
うまく感情をコントロールしながらさ、勉強に役立てよう。
それはきっと、よりよい人生にもつながるから。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
記憶をコントロールできると、勉強は少し楽になるね。