【レポート】オンラインで開催しました(テーマ:気持ちはなぜ伝わるか?)
2022年1月9日(日)10時から、Zoomにてオンラインこども哲学を開催しました! 新年のスタートにご参加くださった方、ありがとうございます!
講師・ファシリテーターとしておがぢさんをお迎えして、とても楽しい対話になりました!
アイスブレイク
まずはみんなで自己紹介タイム。自分の呼び名とともに、「今好きな(ハマっている)遊び」を紹介しました。カードゲームやナノブロック、名前もない遊び、ルービックキューブ、お絵かきなど。
大人も子供も気に入った遊びを紹介すると、共通点などが見つかりますね。
問い出し
今回はフリーテーマでひとりひとつずつ「疑問」を出し合いました。
・人の気持ちってどうして(なぜ)伝わるのかな?
・完璧(かんぺき)って何なんだろう?
・なんでわるい人は世の中にいるのかな?
・おかしはなんで食べるとなくなってしまうか?
・なんで学校の先生には思ったことをいいづらいのか?
・なんで相手の人にイラっとされるといやなきもちになるか?
この中から、多数決を取り、
・人の気持ちってどうして(なぜ)伝わるのかな?
に決定しました。
哲学対話
対話ではたくさんの意見や疑問が出ました。
「顔を見ればわかる」
「でも、人見知りしているのか、怒っているのか、恥ずかしいのか、わからないことがある」
「道や公園の見ず知らずの人の表情を見てもわからない」
「身近な人なら伝わるのかな?」
「言葉も一緒じゃないと伝わらないんじゃないかな?」
「言葉とセットだと『正確に伝わる』ということ?」
「自分の場合は、言葉と表情があったほうが伝わりやすい。『そんなこと知るか!』って言うとき、表情でも表したほうが伝わりやすい」
「声だけでわかることもあるのでは? 声のトーンとか。電話とかはそうだし」
「何ならLINEとか手紙だって伝わるよね?」
「自分に伝わってきたな、っていう例はある? どんなものがあるか教えてほしい」
「伝わってないときしか思い出せない。それは、伝わることを当たり前と思っているのかも」
「本の魅力を伝える授業があって、そこで優勝したけど、本当に伝わっているかは確かめようがない」
「『この人なら気持ちが伝わってきやすい』という人はいる?」
「ママとパパはわかりやすい。たぶん家族だから。ずっと一緒にいるからだと思う」
「その中でも、伝わりやすい感情ってあるかな?」
「『疲れた』は結構わかる。体育の後の授業とかでは、表情を見なくてもクラス全体に疲れた雰囲気が漂っている」
「怒っている顔が一番わかりやすいと思う」
「顔だけじゃなくて、ものを雑に扱うとか投げるとか、隣の部屋にいてもわかることがある」
「幸せな気持ちはわかりにくいんじゃないか? わかる例ありますか?」
「最初に『好きな遊び』を見せてもらった時はわかったと思う。幸せそう、嬉しそうな気持ちが伝わってきた」
「ルンルン、ウキウキしている人がいたら『いいことあったのかな』と思う」
「妹は、楽しい時にスキップしている」
「そういえば、怒りながらスキップってできないよね」
「たしかに。なんでだろう?」
「子どもの頃、泣き叫んでも全然収まらない時があって、それは『伝われ!』って思っていた」
「僕もまったく同じ。『わかってほしい』『それなのにわかってくれない』と思っている」
気持ちが伝わる要素が、表情や言葉だけじゃなく、体の動きや雰囲気まで、こんなにたくさん出てくることに驚きました!
また、子どもが泣き叫んでいるときは、怒りが収まらないのもあるけど「わかってもらいたい」という思いなのだということ。私にはあまりなかった気がするので、これからよくよく考えてみたいと思いました。
みんなの感想
「気持ちが伝わるときの例を最後に思い出したけど、友だちが好きなものの話をしているとき、僕はそれが好きじゃなくても、好きなものの話をするときの気持ちはよくわかる。同じ気持ちなんだろうなと思うと伝わってくることがある。共通点があるとわかると思った」
「こども哲学は久しぶりで楽しかった。参加してよかった」
「初めてだったけど楽しかった。寝るときもお母さんと話をしたりするから、こういうのは好きだと思った」
「大人と子どもが一緒に話せて、考えられて楽しかった。伝わっていないから泣き続けるという話を聞いて、気持ちが伝わるのは簡単じゃないと思った」
などなど……。みなさん楽しく対田ができてよかったです!
(執筆:栃尾江美)
次回は3月ごろに開催予定です!
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