ヨム・キプール(贖罪の日)
2017年のヨム・キプール(大贖罪の日)は、9月29日の日没から始まります。
ヘブライ語のヨム・キプールのヨムは、「日」。キプールは「覆う、覆い。」という意味なので、ヨム・キプールは「覆いつくす日」です。「私の罪を覆ってください。」と、断食して祈る日です。
ちなみにユダヤ教徒の男性は、頭に「キッパ」という帽子のようなもので頭を覆います。キプールもキッパも同じ語源です。
大贖罪の日は、ラッパの祭りから10日後の第7月の10日にきます。ユダヤ教で最も聖なる日とされる大贖罪日は、約25時間にわたって一切の飲食を絶ってイスラエル民族の罪を神の御前に悔い改める礼拝を行ないます。この日はイスラエル全土で断食をし、安息日と同じくどんな仕事もしてはならない日なのです。ひたすら断食して悔い改めに徹するのです。
大贖罪の日は一年で最も聖くて畏れ多い日です。それは、この日に記憶の書、いのちの書に書かれた定めを神様が封印されるからです。ロシュ・ハシャナーの新年から10日間は悔い改めの日々でした。大贖罪の日にいのちの書に名前が刻まれるかどうかがこの悔い改めの10日間にかかっていますので、死ぬ気になって悔い改めます。そして、大贖罪日にはシナゴーグ(ユダヤ教の会堂)に行って「どうか私の名前をいのちの書に刻んでください。」と、祈ります。
だからユダヤ人たちは新年から大贖罪日にかけて「いのちの書にあなたの名前が記されますように。」と、互いに挨拶を交わします。
幕屋と神殿のあった時代には、年に一度のこの大贖罪日に大祭司が供え物といけにえと二匹の雄山羊を奉げました。神殿時代は、大祭司がいけにえを捧げなければなりませんでした。しかし、いくらいけにえやスケープゴートに罪を身代わりに背負わせて神様に奉げても、またすぐに人は罪を犯してしまいます。人類は罪深いので、魂を救うための贖い主が必要なのです。
罪のない、聖い、神の小羊なるイエスさまが一度だけ、十字架上で全人類の罪の身代わりとなられ、尊い血を流してくださったのです。贖い主となってくださったのです。
私たちはもういけにえをささげなくても、イエスさまを信じるだけで「いのちの書に名前が刻まれる」のです。
ヨム・キプールの贖いの日に、神さまに感謝しましょう!!!