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キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

帝国分裂3-帝国分け目の兄弟決戦

2017.09.29 04:32

父がアキタニアで戦争しているとき、3男ルートヴィヒのバイエルン軍がアーヘンを急襲して、父は挟み撃ちに!ところが父のピンチに、長男ロタール1世がなんと父を救いに来る。そして839年、ヴォルムスで父と会見してお互いに許し合った。

そしてロタールは異母弟シャルルを渋々ながら認め、この2人で帝国を東西分割し、ロタールは東と中央、シャルルは西を。そして次男ルートヴィヒ2世はバイエルンを相続した。しかし次男は不公平すぎる。結局また反乱を起こし、その途上840年6月20日に父皇帝は崩御したのであった。

父のあとを継いだ三代目皇帝ロタール1世は、領地が不明瞭だった中央のローマからアーヘンラインを強化しようとする。当然西シャルルは快く思わず、バイエルンのルートヴィヒと組んで、叛旗をあげた。そして父が亡くなって領地を没収されたが、アキテーヌに居たピピン2世とも連合する。

841年、ついにフォントノワの戦いで、兄弟同士が帝国分け目の大合戦を演じた。この戦いは、帝国忠臣を巻き込んだ激闘で、多くの犠牲者を出し、帝国の戦力をかなり激減させてしまった。そして勝ったのは、シャルル・ルートヴィヒ連合軍。この2人は翌年「ストラスブールの誓い」で協力を誓い、この2人の主導のもとで決められたのが帝国分割の「ヴェルダン条約」である。

下はフォントノワの戦い