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think rich look poor

Hedi Slimane with Dior Homme

2015.11.11 15:59

気になる人や物をご紹介するThink rich look poorですが、エディ・スリマン(Hedi Slimane)

の記事はブログ立ち上げを考えてた時から温めていた特集を満を持して。って感じです笑

私の気になる点をPick upしながらのご紹介となりますが

お付き合いよろしくお願いします。



それでは先ず、エディ・スリマンって誰?って方もいるかと思いますので略歴から。


Hedi Slimane(エディ・スリマン)

フランス、パリ出身 1968年7月5日生まれ

パリ政治学院(超難関校で有名)を卒業し、

エコール・ド・ルーブル(ルーブル美術学校)にて美術史を専攻

10代の頃から、独学で服作りを学ぶ

92~94年、ジョゼ・レヴィにてファッションディレクターまで務め、その後の

94年~97年の期間はジャン・ジャック・ピカールの下でアシスタントとして務める。


97年、当時はまだ無名に近かったが、”イヴ・サンローラン・リヴ・ゴージュオム”の

アーティスティク・ディレクターに就任。

3年間にわたって、イヴ・サンローラン、メンズラインの活性化させる。

98年ジーンズライン”サンローラン”も手掛ける。

その2年後、グッチのイヴ・サンローラン買収劇の中で2000年イヴ・サンローランを離れる。


Diorに招かれ、2001-2002A/WよりDior新規ブランド" Dior HOMME"の

クリエイティブ・ディレクターに就任

2002年4月CFDAにより「デザイナー・オブ・ジ・イヤー」に選ばれる。

2003年7月に3年間の契約延長。

2007-2008A/Wにて任期満了。後任のデザイナーはYSLでエディの下でアシスタントとして

活躍し、Dior HOMMEでも2002年~2004年の間、アシスタントを務めていた

”KRIS VAN ASSCHE"が選ばれる。

Diorを退任後、2012年までエディは写真家として活動する。

2012年3月7日 イヴ・サン・ローランのクリエイティヴ・ディレクターに就任を発表

メンズ、ウィメンズ共に統括。最初のコレクションは2013S/Sより発表

それまでの”イヴ・サンローラン”から"SAINT LAURENT PARIS"(サンローラン・パリ)に変更

ネームロゴも一新し、新生サンローランの誕生となる。


長くなりましたが、これがエディの略歴となります。

見るからに凄い経歴だと思いませんか?独学で服作りを初め、世界的に有名なブランドの

クリエイティブ・ディレクターに就任。

そしていまだに、ファッション業界の様々なデザイナーに影響を与え続ける地位に君臨。

とは書いたものの、彼の影響力は、ファッション業界に留まらずかと思いますが。


それでは、どうして”エディ・スリマン”がそんなに凄いのか?そこを紐解いていきましょう。


90年代の日本でのファッションと言えば、お金持ちはドルガバやヴェルサーチを身につけ

(分かり易く例えると、ギラギラした感じ)

若い人逹の間では、裏原ストリートやHIP HOPカルチャーの影響でB-BOY STYLEが

流行っていました。(20代後半~の人には”裏原”って響きが懐かしかと)

今現在、20代半ば以下くらいかな?の人はご存知無いかも知れませんが、その当時の

B−BOY STYLEと言えばルーズなサイズ感(36inchのデニムにジョーダンかティンバー。

トップスはXXXLのTシャツとか)でした。

(B-BOYファッションの例えが、NITROですみません…このアルバムが好きなもので笑)

裏原ストリートもどちらかと言えばゆったりしたパンツのサイズ感に足元は決まって

スニーカー。(デカばきコンバースなんてのもあったな…。)

裏原の話も書き出すと長くなるので、この辺で省略します…。


2000年代に入り、エディがDior HOMMEのデザイナーに就任したのを境目に

ファッション業界はガラリと変わりました。

当時、中学生だった私も何かの雑誌でDior HOMMEと言う名の新しいブランドが出来た。

というのを何かの雑誌で見た記憶はあります。

このDior HOMMEというブランドの特徴は、何と言ってもシルエットの”細さ”

体にピタッと張り付くような細いトラウザーやパンツに、ウエストの細さを

極限まで絞ったシャツ、ジャケットを合わせるコーディネイト。


90年代を引きづり続いていたルーズなファッションとは対極に位置するエディが

手掛けるDior HOMMEは日本でお洒落に敏感な人たちを虜にし、徐々にスキニーパンツが

ここ日本でも浸透していき、ルーズスタイルのファッションは衰退していきました。

(といっても、完全に無くなったワケではないですが。)

この極限まで細めたシルエットのファッションにはもちろん賛否両論が有り、

アンチスキニーって人も私の周りにも多かったです。


ざっくりまとめると、それまでの日本独特のファッションに新しいスタイルとしての風穴を開けたのがエディ・スリマン率いるDior HOMMEである。ということです。


思い返すと、このトレンドに反応が早かったのも、やはり女性でしたね。

この当時からあるギャルブランド等も早くからスキニーパンツ等を取り入れるのが

早かったように思います。(いつの時代も女性の方が流行に敏感ですね)

メンズのストリートブランドは、少し遅れながらも細いシルエットに変革

していった印象です。


話を戻しまして、Dior HOMMEの特徴は先ほども書きましたが、ディテールも実に

面白いものが多いです。

ウィングカラーで、襟が内側に折り返しているデザイン(このシリーズ大好きです)

通常より半分くらい小さく小ぶりのカフス、細めのタイ。

そして何より面白いのは、”着る人が服を選ぶ”。のではなく、”服が着る人を選ぶ”。

というところ。

有名な話ではカール・ラガーフェルドは当時100キロ近くの巨漢だったそうですが、

Dior HOMMEのスーツを着る為に40キロもの減量をしたそう。

カールの件は極端な例えかもしれまんが、着たい服の為に体型を合わせていくのって

大切な気がします。

次回、Dior HOMME退任後〜写真家として活躍し、5年後ファッション業界を震撼させた

あのブランドについて。と、エディの音楽へのコダワリについて。を書きたいと思います。