THE FLUTE QUARTET in Nagoya
2017年9月27日(水)
ザ・フルートカルテット
THE FLUTE QUARTET in Nagoya
@電気文化会館 ザ・コンサートホール
仕事がバタバタしてたのと体調不良と怠け癖が重なって更新が超停滞ですm(_ _;)m
空白期間の鑑賞した演奏を書くべきなのでしょうが「愛」ゆえに先日聴いたザ・フルートカルテットの名古屋演奏会の感想です(汗)
「ザ・フルートカルテット」は在京のオーケストラで活躍するフルート奏者4人が集まったフルートアンサンブルです。
今は毎年秋になると演奏会が一年に一度開催されてます。
彼らの演奏が大好きで、フルート独特の透明で綺麗な音色が癒やされるのでCDを通勤BGMでよく聞いてます(*´ェ`*)ポッ
お互いのスケジュールが空いてる日に演奏会が開催されるので今まで平日開催。
東京からだと日帰りが無理なので勤め人は諦めるしかありませんでしたㅠㅠ
が!!今回は日帰り可能な名古屋でも開催!!(∩´∀`)∩ワーイ
メンバーは
相澤さん(東京交響楽団)
神田さん(NHK交響楽団)
柴田さん(日本フィルハーモニー交響楽団)
斎藤さん(東京フィルハーモニー交響楽団)
です。
運の良い事にザ・フルートカルテットの演奏会が有る名古屋では、大好きな漫画家の金沢在住の波津彬子先生の原画展がカフェ・シャトンルージュさんで開催されてました。
これは運命的な偶然を感じて折角なので演奏会の前に立ち寄ってイラスト鑑賞&この原画展コラボのティーセットでお茶しました。
撮影禁止なので作品は撮影してませんのでUP出来ませんㅠㅠ
波津先生の原画は淡くて繊細な感じで水彩画用紙のボコボコ〜ってした感じが素敵さ倍増でした(*´ェ`*)ポッ
デジタルの時代だけど手書きは味わいが有って良いなぁって再認識。
猫がモチーフの落ち着いた感じの可愛らしいカフェでマッタリしました(*´ェ`*)ポッ
ギリまで仕事してたので余り居る事が出来なかったのが残念でしたが、今度名古屋へ行く機会が有ったらお料理とかも食べてのんびりしたいなぁ〜
◆波津先生の公式サイト◆
◆シャトンルージュさんのサイト◆
カフェで素敵な絵&お店で優雅な気分を満喫して演奏会会場へε≡≡ヘ( ´Д`)ノ
カフェと演奏会会場が地下鉄で1駅は運命的な幸運を感じたわぁ〜
電気文化会館へはスムーズに着いたけど...
ザ・コンサートホールが施設の何処かが謎で暫く入口でボケ〜として明らかに「ソレ」と思う人の後をコッソリついて行きました(小声)
ホールは建物の地下で奥にエレベーターが有ってそれで移動と判明。
そして、いよいよ演奏会開始((o(´∀`)o))ワクワク
1曲目はデュボワ「四重奏曲」でスタート1stは神田さん。
流石過ぎてムッチャウマ!!Σ(゚Д゚)と、最初から圧倒されたです。
演奏が終わり神田さんがマイクを手に持ちご挨拶。ザ・フルートカルテットの演奏会は神田さんの司会進行で演奏会が行われるスタイルでした。
そう!!神田さんは演奏もだけど「神」トーク大好きなのでそういう意味でも楽しめました。
期待を裏切らずこの日は神田さん独特の自分の発言に突っ込み&オリジナルな単語で早口を次々と繰り出す「神」トーク炸裂。
このデュボワの曲はコンクールでもよく演奏されるお馴染み曲だそうです。
そして、ここからが神田トーク!!
この曲は確かCD「さえずり鳥ブログ」に収録されてた?
と、自身の無いフリして他の人に確認。
勿論、他の人は素で「どうだったかな?」と、謎。
ロビーに有るので気になる人は然るべき手続きして確認して下さいと、独特過ぎる宣伝トーク(笑)
この日、CD収録曲を演奏した時はさり気なくアルバム名は言うけど、このパターンで
「購入して下さい」
の単語はゼロ!!
「然るべき手続きをして確認して下さい」
でした。
休憩後は「用事は済みましたか?」(笑)
今回の神田さんトークでウケたのは。
フルート雑誌ザ・フルートのインタビューでどうしてこんなに長く続いてるのかの質問に
「誰も辞めようと言わなかったから」
だそうです。
普通は自然消滅しそうなのに20年も続いてるのは凄いなぁ〜
結成20年で演奏会は40回とマッタリな感じが続いてる要因みたい(*´艸`*)
結成当時は皆20代後半で若手奏者の集まり。
皆でよく飲みに行って「今回の指揮者は〜」とか熱く議論してたりしたそうです。
「それから20年経って30代後半になりました」
ってサラリと発言。
ちょっ!!!!計算合ってないよぉぉ神田さぁぁーん!!!!!
因みに全員男性なのは楽屋が1個で済むからだとか...
2曲目はリウの「予言者のためのフラメンコブルース」1stは斎藤さん。
タイトルが変すぎるので勿論ツッコミ有りました。
予言者の予言で右往左往する様子のストーリーらしいです。
斎藤さんのフルートが予言者担当。
長いソロパート部分ではノリノリなハイパー感満載な演奏だったなぁ〜
曲のタイトルが「フラメンコ」だけどリズム感ゼロの私は「フラメンコ」に聴こえなくて実は謎でした(´-﹏-`;)
アジアというか中東の雰囲気の広大でエスニックな映画音楽っぽいような曲でした。
3曲目はロレンツォの「パンの信望者達」1stは相澤さん。
ロレンツォはフルートでは有名な作曲家。
ムッチャ難しいエチュードで登場の人物だそうです。
「ご本人は相当フルートが上手だったのでしょうねぇ(有名なフルート奏者でもあったらしい)」
と、嫌味炸裂。
「クドい」
と小声での呟きは本音だったと思ったわぁ...
そして、超絶譜めくりにも注目して下さいと締めくくり演奏始まりました。
繊細で細やかな感じの曲だったけど、旋律を意識して聴いたら細かくフレーズを繰り返してて確かにクドい構成だった(^_^;)
前半がここで終わり休憩を挟んで後半。
前半はオリジナル曲で、後半はアレンジ曲プログラム。
フルートアンサンブルのオリジナル曲は少ないので自分でアレンジするしないと曲が無い!!
と云うのがザ・フルートカルテットでは編曲したアレンジ曲をプログラムに入れてる理由だそうです。
そして、演奏会で演奏したら時間が1時間チョットになってしまう事が有り演奏会は普通二時間だからどうしよう...と悩んだ結論が
「しゃべるしか無い!!」
と、いう理由で神田さんの司会者人生&ザ・フルートカルテットの演奏会スタイルは始まったそうです(笑)
自分達はオーケストラで演奏してるので今までオーケストラ曲をやったり、ピアノ曲にチャレンジして「子供の情景」をアレンジして演奏したけど、今回はコンチェルトに挑戦となったそうです。
そんな訳で曲はラフマニノフのピアノコンチェルト2番の第2楽章とご紹介。
この曲はオーケストラだとフルートは演奏が少ないので「綺麗だなぁ〜」と、皆の演奏を鑑賞する曲だそうですが!!
いざ編曲すると、
「ピアニストはどれだけ音を出してるんだ」
と、思うくらいの音の多さだったそうです。
聴いてる私は「綺麗だなぁ〜」ってぼへ〜となりながら鑑賞しましたが(*´ェ`*)ポッ
後半2曲目はフルートの奇行師斎藤さんの自作オリジナル曲「Journey(2017)」でした。
編成は神田さんがアルトフルート、相澤さん&柴田さんがバスフルート、そして勿論斎藤さんはトレードマークのコントラバスフルートの編成。
低音特殊管を愛する斎藤さんらしいです。
コントラバスフルートを持って登場された時にキタ━━ヾ(゚∀゚)ノ━━!!とテンションムッチャ上がったわぁぁぁー!!!!
神田さんはあのフルートを「装置」と呼んでました(笑)
これから私も「装置」と呼ぶ事にします。
ザ・フルートカルテットに斎藤さんが参加されてチェロの音域のコントラバスフルートのお陰で曲の幅が拡がったとおっしゃってました。
そして、斎藤さんにトークをバトンタッチ。
当初「装置」を持って登場した時は初めて見る観客は「あれは何だ!?」とざわめいてたのに、最近は「又アレか」という反応になったとか(笑)
関西では斎藤さんはレアなので来られたら皆ビックリ反応Σ(゚Д゚)だと思うから来て欲しいなぁ〜と密かに思った。(ボイパやコンピュータ使われるし)
斎藤さんの演奏聴いて私の中でのフルートの概念が変わったし。
関西の人達にも聴いてもらいたい。
今度の斎藤さんの書き下ろし新曲「Journey」は何かを求めて旅に出たけど、本当に欲しいのは元々自分が持っていたと帰って来て気が付いたという気持ちを曲にしたそうです。
キャラはキテレツっぽい人だけど、低音フルートの持つ優しくて暖かくて心和む素敵な曲でした。
斎藤さんの演奏を聴いても感じるけど、キャラは「変」っぽいけど、キラキラと清らかなそれでいて気持ちがすっごく乗ってるのが伝わって来ます。
東フィルは関西に来ないので(先日のイベントみたいなのは2軍メンバーだったし)オケでの演奏を聴いた事無いからオケマンの斎藤さん聴いてみたい...
期待を裏切らずボイパもいいアクセントになってたし、CD化して欲しいなぁ〜
神田さん曰く
「プログラム上最後の曲」
はザ・フルートカルテット最初のアレンジ曲になる記念すべきマ・メール・ロワ。
1stは柴田さん。
当時、最初は曲を分けて1曲ずつ分担してやろうと始めたが、手書きの時代。
神田さんは締め切りの集まった練習の時に半分しか出来なかったそうです。
「柴田長老」は持ってきたけどピアノの楽譜(汗)
そのピアノの楽譜で「○○さんはこの部分、☓☓さんはこの部分」。
それってアレンジと違うだろう(;´Д`)
状態。
結局1人の人がやる方が良いことになって神田さんが手書きだと無理なのでワープロみたいな楽譜作成の機械?ソフト?導入で仕上げたとか。
これが神田さんのアレンジ活動の始まりだそうです。
数える程だけど、フルートアンサンブルを聴きに行くと神田さんアレンジされた曲の遭遇率が高いので神田さんのフルート界の功績って大きいなぁって何時も思います。
今に繋がるキッカケって意外な事で有るんだなぁ〜
初めてのアレンジ曲と知って聴いてると、苦労されたんだろうなぁとか色々と思って感慨深かったです。
初めて今回ピッコロ登場したなぁ(笑)
アンコールはベートーヴェン交響曲全曲のハイライトメドレー。
ベートーヴェンはオーケストラでは超王道。
神田さんが確認したら勿論皆さん1〜9番の全曲演奏経験有りでした。
それは勿論だけど、神田さんは1st、2nd、ピッコロと全曲、全パートやった事あるとの事Σ(゚Д゚)
そういえば、昔セカンドだったと聞いた事あるケドそれは凄いです流石!!
聴いてて「何だろ?」と、すぐに出てこなかったら4番か8番ですとズバリ指摘。
確かにそうだった...
全曲なのでボリューム有ると長いような事を前置きして「40秒」とボソリと呟きツッコミが神田さん流(笑)
超高速メドレーだったのでパッと「何番だっけ?」と出てこないウチに過ぎて行きました(;´Д`)
第九で盛り上げてウケを取り一気吹き終了!(∩´∀`)∩ワーイ
アンコールの2曲目は「動物の謝肉祭」。
過去「ピアニスト」を「フルーティスト」でウケたらしいけど、演奏は「白鳥」で超綺麗な演奏で終了しました。
本当に充実したすべての面で流石過ぎる演奏会でした。
お疲れなのにサイン会も開催されて、新幹線が無くなりそうで不安だったけど高速リレーだったので余裕で時間大丈夫なのが助かりました。
斎藤さんとは少しだけお話相手出来たし。
他の方は流れに流されてお話し出来なかったけど(汗)
このサインCDは宝物だわ〜(*˘︶˘*).。.:*♡
よく見ると皆、日本語で書かれてるのも「らしい」(笑)
今度は是非大阪に来て欲しい!!!
因みに神田さんは11/28にドルチェ・アーティストサロン大阪で演奏会されるので生演奏&ズバズバトーク体験されたい方は是非〜
◆斎藤さんのTwitter◆
◆プログラム◆
【出演者】
- 相澤政宏(東京交響楽団)
- 神田寛明(NHK交響楽団)
- 柴田勲(日本フィルハーモニー交響楽団)
- 斎藤和志(東京フィルハーモニー交響楽団)
【演奏曲】
- デュボワ:四重奏曲
- リウ:預言者のためのフラメンコ・ブルース
- ロレンツォ:パンの信奉者達
- ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番第2楽章
- 斎藤和志:Journey(2017)※新作
- ラヴェル:マ・メール・ロワ
【アンコール】
- ベートーヴェン交響曲メドレー
- 「動物の謝肉祭」より白鳥