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人々よ、自分の祖国を取り戻せ! (by ふたこわたる)

心がボキッと音を立てて折れる【僕らふたりの物語6】

2017.09.30 14:49

僕とパートナーのけいこちゃんが、大変な道のりを超えて今のような関係にいたる物語。

その6です。

その1 お互い結婚していたところから

その2 僕が持ち越しにしていた課題

その3 愛を全開にして生きてこなかった痛み

その4 一人だけをパートナーとする理由がなかった頃

その5 夫婦の溝がどのように深まっていったか

そんなこんなで、夫婦のミスコミュニケーションがあり、そのために僕は喜んでくれることで僕に喜びをくれるたくさんの他人と、喜ぶ姿をまず見られないパートナー(妻)とがいる、という状況がくっきり現れてきてしまいました。

そんな状況の中、今のパートナーのけいこちゃんが初めて自分でイベントを企画したい、そしてそのイベントの講師としてふたこさんにきて欲しいと思っている、という話をくれました。

もともと彼女とは、珠帆美汐さんが企画してくれた僕のワークショップに参加者としてきてくれて以来の関わりで、その後は翻訳の仕事を手伝ってもらったりもしていて、僕としてはとても応援したいと感じている友人の一人という認識でした。(彼女にそのことを最近話したら、「友人?私から見たら先生だったけど!?」っていってて、認識の違いがだいぶありましたけど)

そして、彼女の企画で当時僕が熱心にやっていた「お金から自由に生きる」というワークショップを開催したのでした。

***

その場がね、すごかったんですよ。

彼女は、受け取って喜ぶことにおいてはとてつもない素質を持っている上、愛の空間をその場に作ってしまう特殊な才能を持っていました。その日も主催者としての働きによって、愛いっぱいの時間になりました。

当時まだ「役立つこと」を簡潔に伝えようとしていた僕にとっては、これまで創ったことのない、暖かくて明るい愛溢れる時間になりました。

また僕は人との間に愛と喜びの循環をどんどん作っていた時期で、彼女との間にもそんな循環があったために、これまでとはまったく次元の違う仕事ができた、という強烈な体験になりました。

それとセットで、僕はこれまでこんなに自分の可能性を抑えた仕事しかしていなかったのか、という痛みも感じました。僕はずっと仕事にたましいをかけてきたつもりだったけれど、これまで何年も何をしてたんだ。これでは全然自分を生かせていない。そんな人生はまったく望んでいないし、すぐにでもやめなくてはいけない。そんな思いも強烈に湧いてきました。

今では僕の半年講座や合宿などは、多かれ少なかれ暖かく愛溢れる時間になっていますが、その原点はここです。

***

さてこの時僕は前回書いた妻との関係性に感じていた危機感が、一気に極まったことを感じました。僕は妻のことをずっと愛し続けるとあたりまえに思っていたし、問題があっても時間はたっぷりあるものと思っていたけれど、そうではなかった。

たいていのことは、「まあ、いいか。今コトを荒立てなくても。」と受け入れていたつもりだったし、それが自立した関係だと誤解していた。

でもこの、「愛の循環が作れていないこと」「それによって自分が生かせていないこと」に関しては本当には受け入れておらず、無自覚なままに不満をため過ぎて限界にきていたことに気づきました。いろいろ学んだ今だったら、もっと早くに真剣にコミュニケーションを取っておくべきだったとわかります。でもその時にはできていなかったし、この時点ではこのままではもう先がないという現実が、いきなり目の前に迫ってきたような体験で、僕はとても焦りました。

帰宅してすぐに妻に、愛の循環を作りたい、僕がしたことをちゃんと喜んで受け取ってもらって僕もまたそれによって喜びが溢れるような循環を作りたい、ということを伝えました。

僕にとってはこの時の会話が決定的な瞬間だったんだけれど、元妻から見たらまた、全然違ったストーリーになっているかもしれず、ここはあくまで僕から見えていた景色です。(そんなのこの時に限らず常にそうなんだけど、念のためね)

天の采配というべきか、この時の僕らはお互いタイミングが悪く、言葉もまったく足りませんでした。

相変わらず僕は彼女の喜ぶことをまったく聴けていなくて、独りよがりな愛を押し付けていたし、そんなこともあって彼女からは、「あなたのエゴに付き合う気はない」とはっきり言われました。喜べないことで喜べっていっても、確かにそれは無理な話なんです。

今だったらもっと違ったコミュニケーションができるけれど、この時期他にも、そういうタイミングだったとしか言いようがないいろいろなことが重なりました。僕だけでなく、彼女も別の種類の急激な変化のさなかにあった。

元妻は僕から突然否定され、わけもわからず変われと暴力的に言われているように聞こえただろうし、僕は僕で危機感も最後の希望も共有できなかったと感じて、僕のこころはこのときにボキッと音を立てて折れてしまいました。

この、音が聞こえるくらいのこころの折れ方、そういう種類の絶望って、もうね、回復しないんですよ

そのあと一ヶ月くらい経ってから、彼女は関係修復に向けて全力で動き始めてくれました。僕もそれに応えたいとは、浅い部分では強く思うんだけれど、深い部分が絶望しきっていて動かない。

ここからほんとうに苦しい時期が始まりました。


つづく



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今後の予定

10/7 大分
パートナーシップお話会&相談会 「どれほど困難でも繋がりを求める価値はある」https://www.facebook.com/events/1400034650112703/


11/4 仙台初開催

ふたこわたる『好かれる勇気』講座
~大好きな人に好かれて生きる with 松本桂子
https://www.facebook.com/events/1954072741500573/

相談会、個人セッション情報もあり。


11/1 東京

出口光、内田裕士、二子渉
個性認識学完全解析セミナー
https://sys.bi-juku.jp/bipro3/hp/hpentryevent!init.action?id=10275