領収書の話③ 数字
Q算用数字、アラビア数字、漢数字とは?
Aアラビア数字(Arabic numerals)とは、インド起源の数字が、アラビアからヨーロッパへ伝わったのでそう呼ぶのですが、日本へ伝わっては、筆算で 使うので「算用数字」とか「洋数字」とか言います。
「0.1.2.3.・・・」ですが、ちなみにこの0を発見したのもインドです。それに対し、漢数字とは、漢字の中で、数を表す漢字の事です。「一、二、三・・・」ですが、日本には、元来、0という数字はありませんでした。故に漢数字にはそれに相当する物がなかったので、それに当てはめる漢数字として「零」と言う字をあてがい、「0」も使いました。
・この漢数字は色々あり、少し難しいのですが、よく出てくるものは覚える必要があります。
▢アラビア数字➡【0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 100 1,000 10,000 100,000,000 ¥ 】
▢漢数字➡【O 一 二 三 四 五 六 七 八 九 十 百 千 万 億 円】
【零 壱 弐 参 伍 拾 仟 萬 圓】
・漢数字の下段は、大字(=漢数字の代わりに使う文字)ですが、改ざん防止の為に使います。
・法律・税務・会計等の法文書の作成については、これらの漢数字についての使用規則があります。
例)戸籍法施行規則・公証人法ほか。
【書き方】
・アラビア数字=「¥5,000-」の様に、最後にハイフンを付けます。三桁ごとに、コンマ「,」を入れます。又、「金5,000円」の様にも書きます。
・漢数字 =「金伍千円也、金五千円也、金五仟圓也」の様に最後に「也」を付けます。又、280円なら、「金二百八十円とか、金弐百八拾円」の様に書きます。
【間違えやすい字】
0、1、6、7、9、
・手書きの数字の時は、誰が見ても分かる数字を書かねばいけません。
【数字の訂正の仕方】
・数字全体に、明確な二重線を引きます。線が一本や三本ではいけません。
・訂正印(又は、訂正印として売られている小さな氏名印)を両端に押す。訂正者の印を押す。訂正者の責任を明らかにするものです。数字の真上には、押しません。
・付け加える正しい数字は、全部書きます。間違いの数字だけではありません。消した数字の上に書きます。余白がない時は、下へ、それでもない時は、右、次に左の開いているところの順番ですが、上や下に余白がない時は、出来れば、初めから作り直します。極力、書き直しの無いようにしなければいけません。一般に、黒字で書くのですから訂正も黒色の筆記具にします。伝票など、手書きのものを使うときば、赤伝票で赤色なら、訂正も赤色にします。(普通、「赤伝」とか「赤伝をきる」と言う時は返品を意味しますので、同じ黒色の伝票を使うなら、数字の前に△印を付けます。)訂正の記入範囲や、再訂正、壱行訂正等は下図Bのようにします。
A図
・訂正の訂正はすべきではありません。その場合は、全く新しく書き直しましょう。
・公文書等、訂正を受け付けないものもあります。
B図
上の図では、左側がよい書き方です。➃の左側は、間違いを訂正したがやはり以前のままで良かった場合です。でも、二度も直すこと自体がよく有りません。できる事なら、このような時は、すべて初めから書き直す方が良いです。これは、手書きの会計帳簿の時によくありましたが、領収書や、小切手・手形などではないでしょうが、このような事は絶対ダメです。