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ZIPANG TOKIO 2020「京都御所 宮廷文化の紹介」<平成29年秋>について

2017.10.02 14:55


京都御所・京都御苑

794年、桓武天皇が平安京へ遷都した当時の内裏(御所)は、この京都御苑から約2km西に位置していました。現在の京都御所は内裏の焼失等の際に、天皇の仮住まいとなった里内裏のひとつである東洞院土御門殿に由来するもので、1331年(元弘元年)、光厳天皇がここで即位されて以来、御所とされたものです。

1392年(明徳3年)の南北朝合一によって名実ともに皇居に定まり、明治に至るまでの 約500年の間、天皇の住まいでした。建物自体はその間も焼失を繰り返し、現在の建物は安政2年(1855年)に平安時代の内裏の姿にならって再建されたものです。

京都御所

京都御苑

 京都御苑は、京都御所、仙洞御所を囲む面積約65haの公園で、いつでも自由に入ることができます。東西約700m、南北約1,300mの広大な敷地は、江戸時代には二百もの宮家や公家の邸宅が立ち並んでいた場所でした。

明治になって都が東京に移った後、これらの邸宅が取り除かれて、皇宮付属地として整備された所が、戦後、国民公園として開放されたものです。外周を石積み土塁で囲まれ、9ヶ所の御門と6ヶ所の切り通しから入る苑内には、御所をはじめ九条池や拾翠亭などの歴史的遺構、母と子の森や出水の小川などの自然とのふれあいの場、テニスコート、グランドなどの運動施設などがあります。

約5万本といわれる樹木が生育し、御所周辺の由緒ある景観を維持する庭園としての機能はもちろん、散策や休養、自然や歴史とのふれあい、スポーツなど、古都京都の中心部に位置する広大な緑の空間として重要な役割を担っています。

京都御苑のお問い合わせ

環境省 京都御苑管理事務所 〒602-0881 京都府京都市上京区京都御苑3 TEL 075-211-6348


京都御所 宮廷文化の紹介

※あらかじめお申込みが必要です。秋と春の年2回期間限定のためご注意ください。


1 期間

平成29年11月1日(水)から11月5日(日)までの5日間

2 入門時間

午前9時(開門)から午後3時20分(閉門)まで

参観者は,宜秋門(ぎしゅうもん)から参入し,清所門(せいしょもん)から退出することになります。 (清所門の最終退出時刻は,午後4時です。)

宜秋門(ぎしゅうもん)から参入

清所門(せいしょもん)から退出



3 展示



「京都御所 宮廷文化の紹介」<平成29年秋>展示の説明


儀式の紹介 人形展示「叙位・除目」 清涼殿

平安時代より宮中で行われた年中行事「叙位じょい」と「除目じもく」の儀式の様子を,儀式書や絵巻などをもとにして,人形と調度を用いて表現します。「叙位」は位階を授かる人,「除目」は官職に任命される人を決定する儀式です。これら授位任官の政務は,公事の中でも重要な儀式とされ,天皇のお住まいであった清涼殿の東弘廂に公卿が着座し,東廂に出御された天皇の御前で行われました。

装束(十二単)展示 大臣宿所

十二単(じゅうにひとえじゅうにひとえ)は,平安時代から宮中において用いられるようになった女性の装束で,男性の正装である「束帯(そくたい)」に相当する装束です。本来は衣(いつつぎぬ)・唐衣(からぎぬ)・裳(も)といい,十二単は通称です。数多くの衣を重ねて着る装束であり,単(ひとえ),五衣,打衣(うちぎぬ),表着(うわぎ),唐衣,裳の順に着用します。着用順に衣を展示することで,装束を分かりやすく紹介します。

中央:十二単(じゅうにひとえじゅうにひとえ)


御倚子の展示 管理事務棟

京都御所に伝わる御倚子(ごいし)3脚を展示します。古代より宮中で天皇がご使用になった椅子は御倚子とよばれ,御倚子は鳥居形の背もたれや勾欄がつき,木目塗に螺鈿が施されるなどの伝統的な形式をもつものです。 今回は,清涼殿の殿上(てんじょう)の間をはじめ同殿台盤所(だいばんどころ)や紫宸殿で使用されたと伝わるものを展示します。


御車寄(おくるまよせ)

昇殿を許された者が正式に参内する時の玄関です。


主な障壁画

 諸大夫の間 


虎の間 虎図とらず(筆者・岸岱がんたい)


鶴の間 鶴図つるず(筆者・狩野 永岳かのうえいがく)

 
桜の間 桜図さくらず(筆者・原在照はらざいしょう)


新御車寄(しんみくるまよせ)

大正4年(1915年)の大正天皇の即位礼に際して建てられたもので,大正時代以降の天皇皇后両陛下の玄関です。


建礼門(けんれいもん)

京都御所の正門で,天皇陛下のご通行のほか,外国元首などの国賓来訪のときに開かれます。


紫宸殿(ししんでん)

即位式などの重要な儀式を執り行う最も格式の高い正殿で,入母屋桧皮葺の高床式宮殿建築です。中央に天皇の御座「高御座(たかみくら)」,その東に皇后の御座「御帳台(みちょうだい)」が置かれています。現在の高御座と御帳台は,大正4年(1915年)の大正天皇の即位礼に際し,古制に則って造られたものです。今上陛下の即位礼の際には,東京の宮殿に運ばれて使用されました。 建物中央の階段脇には,東に「左近(さこん)の桜」,西に「右近(うこん)の橘」があり,前面には白砂の南庭(だんてい)が広がっています。


清涼殿

桧皮葺の寝殿造りの建物で,平安時代に天皇のご生活の場であったときの様式を復元して建てられています。中央には,天皇がご休息に使われた御帳台が置かれ,その手前の厚い畳が「昼御座(ひのおまし)」と呼ばれ,天皇が昼間お使いになった御座所です。


弘廂 昆明池障子こんめいちのしょうじ(筆者・土佐とさ 光清みつきよ) 荒海障子あらうみのしょうじ(筆者・土佐 光清)


春興殿(しゅんこうでん)

京都御所で行われた大正天皇の即位礼に合わせて大正4年(1915年)に造営されました。式の際,皇位とともに継承される三種の神器の一つ「御鏡」を皇居からお移しして奉安し,賢所大前の儀を行った建物です。


小御所(こごしょ)

寝殿造りと書院造りの両方の様式が混合した建物で,諸種の儀式が行われ,将軍・大名など武家との対面にも使用されました。また,慶応3年(1867年)12月9日の王政復古の大号令が発せられた日の夜,「小御所会議」がここで行われました。 昭和29年(1954年)に焼失,昭和33年(1958年)に復元されました。


御池庭(おいけにわ)

池を中心とした回遊式庭園です。前面は洲浜で,その中に舟着への飛び石を置いています。右手に欅橋(けやきばし)が架かり,対岸には樹木を配し,様々な景色を楽しむことができます。


御学問所

入母屋桧皮葺の書院造りの建物で,和歌の会など学芸に関する行事のほか,臣下との対面にも用いられました。


上段の間 十八学士登瀛州図じゅうはちがくしとうえいしゅうず(筆者・狩野 永岳) 中段の間 蘭亭らんていノ図ず(筆者・岸 岱) 下段の間 岳陽楼図がくようろうず(筆者・原 在照)


御内庭(ごないてい)

曲折した遣り水を流して,土橋や石橋を架けた趣向を凝らした庭で,奥に茶室を構えています。


御常御殿

入母屋桧皮葺の書院造りで,京都御所の中で最も大きな建物です。天皇が日常のお住まいとして使用された御殿で,16世紀以降,清涼殿から独立して建てられるようになりました。

御小座敷上の間 和歌わかノ意い(筆者・中島なかじま 来章らいしょう) 御小座敷下の間 和耕作図わこうさくず(筆者・塩川しおかわ 文麟ぶんりん) 一の間 朗詠ろうえいノ意い(筆者・狩野 永岳) 二の間 四季花鳥図しきかちょうず(筆者・鶴沢つるさわ 探真たんしん) 上段の間 尭任賢図治図ぎょうにんけんとちず(筆者・狩野 永岳) 中段の間 大禹戒酒防微図たいうかいしゅぼうびず(筆者・鶴沢 探真) 下段の間 高宗夢賚良弼図こうそうむらいりょうひつず(筆者・ 座田さいだ 重就しげなり)


御常御殿剣璽(けんじ)の間,上段の間,中段の間,下段の間

上段の間以下は奥における参賀など御対面の場として用いられました。上段の間の後方に三種の神器のうちの剣璽を奉安した剣璽の間があります。


御三間

上段の間 朝賀図ちょうがず(筆者・住吉すみよし 弘貫ひろつら) 中段の間 賀茂祭群参図かもさいぐんさんず(筆者・ 駒井こまい 孝礼こうれい) 下段の間 駒引図こまびきず(筆者・岸がん 誠せい)


皇后宮常御殿(こうごうぐうつねごてん)

皇后あるいは女御の日常のお住まいとして造営された御殿です。


飛香舎(ひぎょうしゃ)

女御入内の儀式が執り行われた建物で,平安時代に女御のご生活の場であったときの様式を復元しています。中庭に植えられた藤にちなんで藤壺とも呼ばれました。


若宮・姫宮御殿(わかみや・ひめみやごてん)

皇子・皇女の御殿で,明治天皇が一時期お住まいになられました。


4 催し

雅楽

蹴鞠


宮内庁より「京都御所 宮廷文化の紹介」<平成29年秋>に際してのお願い

 「京都御所 宮廷文化の紹介」期間中は,全国各地から大勢の方々が来られます。 当日は,次の点にご注意ください。

1 入門時間は午前9時より午後3時20分までとなっていますが,混雑が予想されますので,余裕をもってお越しください。(最終退出時刻は午後4時) 2 期間中の展示と催しについては,荒天その他やむを得ない事情がある場合は,その全部又は一部を取り止めることがあります。 3 危険物を携行する者,旗竿,大きな荷物等で当行事の妨げ,又は他に危害,迷惑等を及ぼすおそれのある物を携行する者,その他行事の運営上支障があると認められる者は,入門をお断りします。 4 混雑する場合には,宜秋門外で列を作って順番に入門していただくことになりますが,その場合は,列を崩したり,立ち止まったりしないでください。 5 混雑による事故を避けるため,十分ご注意ください。特に,参観順路に狭い場所がありますので,日傘,カメラ用三脚の使用はご遠慮ください。 6 催し物の開催の際,会場付近は混雑が予想されます。混雑による事故を避けるため,一時的に規制する場合がありますのでご了承ください。 7 参観者は,次に掲げる行為をしないでください。これに反した場合は退出を求めることがあります。 (1) 立ち入りを禁じた場所に入ること。 (2) 喫煙等火災の危険がある行為をすること。 (3) 飲食を行うこと。 (4) 施設その他の物を損傷し,又は移動すること。 (5) 業として写真及び映画等を撮影すること。 (6) 集会又は示威行為をすること。 (7) はり紙をし,又はビラ類を配布し,若しくは散布すること。 (8) 小型無人機(ドローン)を持ち込み飛行させ,または撮影を行うこと。 (9) その他秩序又は風紀を乱す行為等,運営上支障があると認められる行為をすること。


お問合せ:宮内庁管理部管理課参観係 TEL:03-5223-8071(直通)
               宮内庁京都事務所参観係 TEL:075-211-1215(直)



鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使


協力(順不同・敬称略)

宮内庁: 〒100-8111 東京都千代田区千代田1-1 電話:03-3213-1111(代表)

環境省: 〒100-8975 東京都千代田区霞が関1-2-2 中央合同庁舎5号館
 TEL 03-3581-3351(代表)

裏辺研究所

三重県明和町役場 斎宮跡・文化観光課 文化財係
〒515-0332 明和町大字馬之上945番地 電話番号:0596-52-7126