綿・ポリエステル~素材の特徴
2015.11.24 07:06
素材のお話です。
まず、繊維には主に以下の種類があります。
植物繊維 (綿・麻)
動物繊維 (絹・羊毛・アルパカ・アンゴラ・カシミヤ・モヘア)
再生繊維 (レーヨン・キュプラ・ポリノジック)
半合成繊維 (アセテート・トリアセテート・プロミックス)
合成繊維 (ナイロン・ポリエステル・アクリル・ポリ塩化ビニル・ポリウレタン)
無機繊維 (ガラス・金属)
綿はご存知のとおり、植物繊維ですが、ポリエステルは石油なので合繊繊維となります。
これだけだと、綿は人の身体に優しそうというイメージがありますよね。
でも例えば国産のブラウスの約5割近くはポリエステルで製作されています。
『ポリエステル』は強度・磨耗に非常に強い素材で、耐磨耗、耐久性に優れています。
弾力性があり、ハリコシもあります。
着心地がよくシワにもなりにくいです。
しかし、吸湿性が低いのも特徴です。
1941年に「ポリエステル」が誕生し、今も成長を続けている素材です。
そして『綿』
人間と綿との付き合いは長く、約5000年前にさかのぼるといわれています。
私達の最も身近な繊維です。
綿の品質は産地や品種により異なっており、私が見てきた中でも、日本の綿とインドで見た綿は全然違ってました。
綿の良い特徴は、 肌触りがよく涼しく、吸水性に富んでいるところ。
そして、熱に強く丈夫、染色性や発色性に優れています。
でも、縮みやすくシワになりやすくもあります。
和装でいうなら、浴衣・手ぬぐい・ハンカチなどに多く使われています。
最近では、ポリエステルの浴衣や呉服も多いですが、浴衣は断然綿をお勧めします。
素材は、用途を考え特徴を生かした選び方が重要なんですね。