大学に通うひとってかなり多種多様。研究室の17人でもそれぞれにバックボーンがあってそれらで自分らがつくられてる。毎日研究室に朝から夕方までいて研究してる子もいれば、友達に会いに来てる子もいる。大学にこないでバイト戦士になって週2日研究室にきているひともいる。大学っていう環境は同じだけど背負っているものがそれぞれ違う。
一人暮らししている4年生となればバイト戦士になるしかない。内定が決まって地方だと車が必要になったり家を探したり引っ越し費用をためたり。お金がわいてきても足りない。研究室にひとり夜勤して昼間大学きてまた夕方バイトしてって子がいる。でも今日院生の先輩にもっと大学こい、と注意されていた。
時間を取るかお金か。選べないわたしたち
大学から院生になって修士、親元で暮らしTA以外のバイトもしていない。それが院生の先輩。「大学生はいましかできない、実験や貴重な体験はいましかできないんだぞ!」というのが先輩の言い分だった。お金なんか親に土下座でもして借りて、社会人になってから返せばいい、と。それを聞いていたわたしはもやもやした。それはお金が家にあるからできることなんですよ、って。先立つものがなけりゃなにもできんのです。選ぶ余地なんてない。
言われた同期はあいまいにごまかすことしかできなかった。こんな環境の違いを言っても理解されることはないってわかっていたんだと思う。先輩のいいたいこともわかる。できればそうしたいに決まってる。研究に没頭して、好きなことを突き詰めて結果を残したい。そんなの研究者の端くれならだれでも思う。でも、それができないんだ。わたしたちはいつになったら好きなことだけに没頭できるんだろう。
おとなになっても
少子化&高齢化が進んで、いままでの仕事量を少ない人数でこなして成果をあげなくてはいけない。これから先お金を稼ぐってことが日本全体で少なくなるのが目に見えているのに消費する人が増えている。年金ももらえないかもしれない。そんな中でわたしたちはいつになったら少し金銭的・時間的に余裕ができて好きなことに没頭できるんだろう。
時は金なりとはよくいったものだ。いつまですきなことをするために時間の前借を続ければいんだろうか。そう思いながら今日もパソコンに向かっています。いま大学の授業中なのですがだれかペンを貸してください。進路調査出すのに書けなくて出せません。