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kojinkai

同じ教材・異なる教育。

2017.10.05 14:59

今日、メヌエット G major. BWV Anh114の指導を受けながら、

先生と話をしていたことが思い出されます。


私は今回の曲について、練習し始めるにあたって

私が勝手にどんどん練習するものですから

焦ってお電話を頂いたこともありまして(笑)。


「バロックってこんなのじゃないですから!」


って仰られ、ピアノの曲を聞かせていただき、

私はバロック音楽ってどういうものなんだろう?と

歴史を調べ、ダンスをyoutubeで見て、こういう

イメージであるというバックグラウンドから整え、

先生からいただいた音のイメージを元に

練習を行ってきました。


そして、生徒さんにピアノを習っている子も多いので、

メヌエット弾いてみてよ〜って言ったりもします。

初級と言われる曲なので、だいたいみんな弾いた経験があり、

みんな上手なんです。しかし、やはり先生ごとのカラーとか

その子のその曲を弾いていた当時のレベルとか、

そういうのが垣間見える瞬間がありました。

同じ曲であるはずなのに、こんなに違うのか?と。

私と同じ教室に通う生徒は、やっぱり先生のカラーが

よくでた演奏をしていましたからね。



そして、自分の指導を振り返ります。

自身も、同じ教材であっても割と追加であれこれと

処理の工夫とか別解とかを示す方であり、

そういう面では標準的な子たちには結構

刺激のあるものであるということなのでしょう。


しかし、練習もしてこないような感じの子には

何を言っているのか本質が掴みにくいのかもしれません。


そうやって、生徒が難しそうにしていたらシンプルに教えようとか、

つまんなそうにしていたらこんな工夫を見せてみようとか、

そういうハンドルの遊びみたいなところを指導に組み込み、

指導に柔軟性が生まれてきたように思いました。


なんども書いてますが、ピアノを習い始めてから

自分の指導力が1.5倍増しくらいに高まりました。

それは自信を持って言えることです。

自分ができないことへのチャレンジをするということの

メリットがこんなところに生きるとは予想を

していませんでしたが、予想を超える形で

指導に還元されていっています。



同じ教材でも、指導者によっては全く違う色をなし、

同じ教材で習った経験がある子も、やはり指導者が変わると

教材の取り組み方が変わったりもします。


もっと教材を研究するとともに、一人一人の生徒たちに

ゆっくり関わっていってみたいなと思います。