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近藤昇オフィシャルサイト

私の考えるワーケーションの進化

2022.01.12 04:00

昨年末の1か月ほど、久しぶりに直接の面会を増やした。世間の状況に合わせて、自分なりに試してみたかったことがある。

一つは、面会時間の短縮だ。

すでにブログにも書いているが、効率性だけを考て準備さえしっかりすれば、よっぽどの商談でない限りは30分もあれば十分だ。

実際、官公庁や自治体の上のクラスとの面会は30分である。私の感覚に近いが、基本的にはこれで事足りる。


逆に1時間になると、それはそれで充実している感覚にはなるが、議事録にまとめてみると、実際にはそんな実りが無かったりする。オマケの会話が多いということだ。

私は仕事柄、日常、人に会うことが多い方だが、個別面会は出来れば30以内で徹底したい。

社内だと、5分、10分という単位でも十分仕事ができる。

更にオンラインだと、コミュニケーションがシンプルになる。五感が伝わらないのは仕方がないとしても、私の周りにはオンライン向きの仕事も結構多い。


例えば、私も商談の時に部下を連れていくことがある。そういう場合は議事録担当としてだが、この役割ならオンライン同席で十分だ。私は海外が多かったので、10年以上前からこういうスタイルで商談を進めてきた。


私がベトナム人の社長と直接面会しているところに、通訳もオンライン、議事録担当の部下は、日本から必然的にオンラインである。


こういうスタイルでコロナ禍前まで仕事していたので、年末のこの約1か月は、もともと私がしていたスタイルに戻った訳である。

コロナ禍以前との違いは何かであるが、それは社員がオフィスにいるか在宅も含めたワーケーション中かである。


もう一つ、オフィスサービスというワーケーションの場所がある。日本国内だけでなく世界中にこの類のサービスはコロナ禍以前から多かった。

私もタイやベトナムで利用したことがある。登記もできるし、秘書代行サービスなども充実している。これから本格的に海外進出を考えている時の立ち上げ時などにもとても有効だ。


そして、こういうサービスは利用者同士の交流も売り物にしている会社も多い。

そもそも、ワーケーションはワークとバケーションを掛け合わせた言葉であるならば、ここまで説明してきたようなスタイルが本来のワーケーションではない。


やはり、バケーション感覚という意味では、リゾート地がぴったりだが、如何せんそれなりのリゾート地は利用料金が高い。

IT系の企業で、本社は東京で、リゾート地にオフィスがあり、そことつないでビジネス活動している会社もある。

リクエィテイブでかつタフな仕事環境であるがゆえに、ストレス発散、癒しの環境が必要という意味で、成功している事例も多い。


では、私が考えるこれからのワーケーションであるが、約30年前にSOHOワーカーとして起業した私としては、もっと、自由度のある働き方を提案したい。


社員がいる場所や環境はどこでもよい。

ただし、仕事の時間帯は原則固定だ。

例えば、8.00から17.00。夏はサマータイムが良いと思う。


私はフレックスというのは自己管理が難しく、働く人の10%程度しか現実的には効果がないと思っている。経営者はそういう意味では、そもそもフレックスであるが。


こういう環境で仕事しながら、チームやプロジェクトのメンバーが集まる場は定期的に設ける必要がある。それはオンラインで十分だが、ある一定の感覚で直接会う機会は欲しい。それは、仕事の場とは限らない。


レクレーションでもスポーツ大会でもバーベキュー大会や農業体験でもよい。ワーケーションの中でのバケーション部分を如何に企画して、確実に計画的に実行していく。自主性も大事だか、日本の場合は、ある程度仕組みで変化をつけた方が上手くいくと思う。


以上