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猫を撮るならこんなふう

気になるお店

2017.10.10 02:55

「あの店いつも行列してるよなぁ」

と、いつも気にしていた店がある。

羽田空港にあるチェーン店の“てんや”だ。


都会や、そこそこの規模の街に住んでいる人なら、何を言っているんだコイツは、と思うだろう

しかし、田舎住みの私には気軽に美味しい天丼が食べられるお店というのはとても魅力的なものなのだ。もちろん“てんや”未体験である。


いつか食べたい、いつかあの“てんや”で天丼を食べたいと思うものの、羽田空港を利用するのはいつも朝一か最終便、しかも最終便を利用する場合は時間が押している時ばかりだ、そんな中、あの行列を見ると「ああ、今回も時間がない、あの“てんや”でご飯食べられないな」と淋しさというか哀しさを覚えていた。

いつしか羽田空港の“てんや”は私の中で憧れとなり、初めての“てんや”はここ以外考えられないと固く心に決めていた。


そして今日だ。初めてお昼前に羽田空港に着く便に乗った、お昼をどうしようかな、まだお腹すいてないな、と考えながらエスカレーターを降りると目に入ったのが、あの“てんや”の行列である。


行列...待てる!

お腹...食べれる! 


にわかに心が踊り始めた、スキップしたい気持ちを抑えながら食券機の列に並ぶ、季節限定で松茸の天丼、そば付きもあるのか...ビールは流石にダメかな

など考えていると順番が回ってくる。

この頃には天丼かオールスター天丼の2択に絞っていた、やはり私の食べたいのは”てんや”の天丼である、私の初めては定番の天丼こそ相応しい。悩んだがちょっと贅沢してもいいだろうとオールスター天丼を選ぶ、これでも750円だ、なんてリーズナブルなんだ。

食券を持って行列に並ぶ、『あぁ、私はついに“てんや”の行列に並んだ、ついに食べられる』

などと謎の感動に浸りながら順番を待つ、思っていた以上に回転率がいい、スイスイ列が消化されていく。後ろを見るとすでにいつも見るくらいの行列が形成されておりなんとなく口角が上がる


ついに順番が来た、カウンターにつき店員さんに食券を渡す、30秒も経たなかったのではないだろうか、待望の天丼が運ばれてきた

これだ!!私の食べたかった物は!!ついに!!


“てんや”の天丼でここまで興奮しているのはきっと店内に私1人だったろう、しかし表面には出さないように気をつけて澄ました顔でiPhoneを取り出し、スマートに撮影する。

箸を取り、手を合わせ、小さく「いただきます」と囁く。


サクッ、サクッ、ジュワッ


揚げたてだ...


サクッ、プリッ


ああ、エビがしっかりエビだ、チェーン店だからって手を抜いていない


夢中で食べ進め、気がつくと器が空になっていた、10秒ほど空になった器を眺める。


ごちそうさま


私は十分に満足した、これからはどこの“てんや”にも入る事ができる。ありがとう。


興奮冷めやまぬまま京急に乗り込み、このブログを書き始める、140字では伝えられない...!!


そして私は降りる駅を逃した