エレファントカシマシ新春ライブ2022
記録用です。
2022年01月12日(水)日本武道館で18時30分からエレカシの新春ライブがありました。ファンクラブ枠で落ち一般で「1席」ご用意いただきました。2020年の野音はゾウcaféの日と重なりカフェ営業を選びました(申し込んだからといって当たったか不明)。そして今盛り上がっている宮本さんの2021年から続いている全国ソロツアーは全てスルー、ひたすらに私は「4人」を待ちました。1年以上待っての当日「待ってよかった」と思います。
個人的イメージですが「ソロの宮本さん」「エレカシ」を各々表現するなら「ソロ」はパステル色交じり。ピンクとか淡い水色とか、白とかのイメージです。これも多くの人に喜ばれています。そしてエレファントカシマシはその真逆のカラー「黒」「赤」という感じです。個人のイメージですがその日の約3時間(18時30分-21時13分頃迄)はイメージを裏切らないエレカシカラーの3時間でした。
全てが神がかっていました。第一部の「珍奇男」、アンコールの「待つ男」(両方「男」と名の付いた楽曲ですが)は個人的に特に印象深いです。Twitterでも終演直後からそのことが多く書かれていたように感じます。私にとってはMCが少なかった事も良かったのかもしれません。多少MCがあった場面もありましたが短かったですしほぼ聞き取れずでした。それが逆に良かったのでしょう(後からTwitterで何を言ってらしたかはすぐに確認出来ました)。完全に「聴かせる3時間」、当然と言えば当然ですがそう受け止めました。
席はステージの右斜め後ろ1階(北西4列目)でした。基本ステージは後ろからの姿がほとんどでした。WOWOWの放送が決まったので(3月20日(日)放送/時間は未定)正面からの景色や表情はその時に確認したいと思います。ドラムのトミさんの半袖もその時に確認します。
アンコールの「待つ男」は、ほぼ真っ暗で赤いスポットライトのみ。ステージを認識できるくらいの演出でした。私の席からは少なくともそう見えました。縦横無尽に動き回ることもなくただただ声だけが地響きのように流れていた時間でした。目を閉じて聴いても何も惜しくない(目でみる必要がない)ほど、声だけがしっかりと届き(演出も含め)素晴らしかったです。
武道館の中の空気についてです。ひとつの学校の教室くらいに感じました。ぎゅっと全員が集まっている感じがしたという意味です。全員が集中しているというか、広々とか遠いとかはなく全員がきゅっとチームのようでした。実際そうだったのだと思います。
ファンの皆さんのことを書きます。SNS上では当日の午前中新幹線からの富士山の景色が沢山POSTされていました。あの人もあの人も向かっているんだと分かりました。全国からこの3時間のために集まってきていました。片道1万円以上、宿代と時間を掛けて向かうお気持ちが今は染みるように分かる気がします。今までは「本当に熱心だな」「ファンってすごいな」という客観的なところもあったように思いますが今は少し違います。
「お金が消えていく」というファンの皆さんの呟きは日常的に読んできました。けれどこのためにまた「お金を作ろう」と思うのだと思います。「仕事頑張ろう」とはまた違う、単純に「お金を作ろう」という感じです。「観て」「聴いて」「遣って」それが重ねていけたなら「(自分が)いつ死んでも惜しくない」というそんな感じではないかと思います。友人で登山が趣味の90歳近いおじさまがいらっしゃいます。先日もお会いした時に「死ぬほど山を登ったからいつ死んでも悔いがない」とおっしゃっていました。「なんだかカッコいいな」と聞きながら心の中で思いました。(今もお元気ですが)そのシーンを思い出しましたよ。
SNSでのみ繋がっていたファンの皆さまと対面しお土産やメッセージカードなども多くいただきました。ありがとうございます。又これは初めての体験ですが、私が欲しいと思っていたグッズを先に着いてグッズに並んでいたファンのお1人がSNSのDMで「今並んでいるけど買っておこうか」とメッセージをくださいました。まだリアルで一度も会っていない私の分を売切れ前に購入しておく、共通項はエレカシが好きというただそれだけ。立替え購入なんて私が逆だったら出来るだろうか。お陰さまで「欲しい」と思えていた商品(1択のみでしたが)を手に入れることができました。
続けてグッズデザインについてです。これは特に「分かりやすい」は大事だとあらためて思いました。今迄いくつか買ってはきたものの「是非欲しい」と思えるデザインは(個人の感想ですが)正直とっても少なかったです。そういう声はDM内でもオープンでも実は多く目にしてきました。今回は明らかにその商品は人気でした。私も買いたくて買いました。Nagomさん買っといてくれて本当にありがとう。
総括「またの機会のためにお金をつくろう」「そしていつも申し込もう」「何度落ちてもいいじゃないか」「(1回でも多く)さあ出掛けよう」エレファントカシマシで。「DJ in my life」が聴ける日まで…なんて。これが総括です。
とはいえ(「DJ in my life」は無かったけれど)今回「待つ男」が聴けただけでもかなり奇跡に近いと分かっております。個人の話ですが月1度オープンしている自身のカフェ「待つゾウcafé」のタイトルは「待つ男」からいただいています。お店で待っていますの意味も重ねてこれを選んでいますがこのマイナー曲が(ど定番の「今宵の月のように」を差し置いて(今回は「今宵…」が歌われませんでした))選ばれ、その空間に一緒に居たことはやはり奇跡です。
長くなりましたが以上です。
セットリスト(このセットリストを完成させるのに超時間を要しました)
※ 3月20日(日)にWOWOW観る際にとっても役にたつことでしょう。
※1988年からだもんなぁ…すごいなぁ。
【第一部】
01 うつらうつら【1989/08/21(33年前)(3枚目Album「浮世の夢」)】
02 奴隷天国 【1993/04/21(29年前)(7枚目Single)】
03 デーデ【 1988/03/21(34年前)(1枚目Single/デビュー曲)】
04 星の砂【 1988/03/21リリース(1枚目Album「THE ELEPHANT KASHIMASHI」)】
05 いつものとおり【1993/05/21】(6枚目Album「奴隷天国」)】←初です、よかったです。
06 浮雲男(うきぐもおとこ)【1989/08/02(4枚目Single)】
07 昔の侍(名曲Tシャツ)【1997/09/10(9枚目Album「明日に向かって走れ-月夜の歌-)」】
08 この世は再高!【1994/04/21(9枚目Single)】
メンバーも歌うところがあるのでせいちゃんや石くんの声も届くので
選曲されたかなと思っています。
09 珍奇男【1989/08/21(3枚目Album「浮世の夢」)】←友人曰く「今迄で最高の珍奇男」と。
10 月の夜【1990/09/01(4枚目Album「生活」)】
11 風【2004/09/29 (16枚目Album「風」)】
12 シグナル ←「さうだろ 今さら…」のところが優しくて好きです
【2006/03/29(17枚目Album「町を見下ろす丘」)】
13 生命賛歌【2003/06/27(31枚目Single「生命賛歌」】
14 悲しみの果て【1996/04/19(10枚目Single)】
15 旅立ちの朝【2018/06/06(23枚目Album「Wake Up」)】
16 RAINBOW【2015/11/18(22枚目Album「RAINBOW」】
【第二部】
01 ズレてる方がいい【2012/10/31(44枚目Single)】(今回の名曲Tシャツ)
02 風に吹かれて【1997/11/07(16枚目Single)】
03 ハナウタ~遠い昔からの物語~【2009/04/29(19枚目Album「昇れる太陽」)】
04 笑顔の未来へ 【2008/01/01(35枚目シングル)】
05 桜の花、舞い上がる道を【2008/03/05(36枚目シングル)】
06 ガストロンジャー【1999/12/08(22枚目シングル)】
07 俺たちの明日【2007/11/21(34枚目シングル)】
08 友達がいるのさ【2004/09/01(33枚目シングル)】【2004/09/29 Album「風」に収録】
09 so many people【2000/01/26(23枚目シングル)】
10 四月の風 【1996/04/19(「悲しみの果て」カップリング】←意外な選曲でした
11 ファイティングマン【1988/03/21(1枚目Album「THE ELEPHANT KASHIMASHI」】
【アンコール】
01 待つ男【1988/11/21(2枚目Album「THE ELEPHANT KASHIMASHI Ⅱ」)】
「待つ男」を歌いきり、マイクをただ置いてただ黙ってステージを去った宮本さん。仲間を振り返って見ることもなくカーテンコールもメンバー同士のハグもないままパタッと終わったラストでした。(色々皆さん書かれていましたが)ただただ宮本さんが燃え尽きて出し切った感じだと思います。歌だけで、ただそれだけという風で(個人的には)違和感ゼロです。まさに「富士に太陽ちゃんとある」というラストでした。もう感服というラストでした。