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Photographer masa

Nikon Z9 導入して3週間

2022.01.13 16:44

Nikon Z9「ミラーレスカメラ第2章」と言われるほどのカメラで、その進化はすごい!

3週間、1万ショットほど撮影してきました。エポックメイキングなカメラはこれまでの撮影スタイルを変えるほどで、まさにZ9はそういうカメラであり、まだまだこのカメラのポテンシャルを発揮できるような撮影は十分できないように思いますが、これまでで気づいたことを、色々とメモとして書きたいと思います。



オートフォーカス

動物、または人物認識で、フォーカスエリアのサイズを調整すれば、狙った被写体を外しません。競馬撮影で試しました。

競馬では、これまではフォーカスポイントを動かして、馬の目に合わせていましたが、それとは全く撮り方が変わりました。

とにかく認識系のフォーカスが信頼できる(1点のセンサー精度はZ9の像面位相差は、一眼レフより理屈上、性能は下回りますし)ので、安心して任せれます。

(写真一枚目)小さな飛行機にフォーカスポイントを合わせるこれまでの撮影方法だと、非常に難しい構図も、自動で飛行機を捉えてくれるので、フォーカスは考えず構図だけに集中できます、まさに撮影革命。

これまではオートフォーカスを撮りたいものに合わせてフォーカスポイント、しかもできるだけクロスセンサーの部分を使っていましたが、Z9はカメラが認識させる撮影方法に変わりました。認識の特性を理解してカメラに任せる、これまでと撮影方法が変わりました。

ポートレートでのフォーカスに関しては、Z6/Z7よりかなり進化しましたが、他社もここは力を入れている機能であり、Z9はトップクラスに追いついたな、という感想です。

下の写真ですが、これだけハイビームでも、しっかり電車の先頭車両を認識してピントをきました。

まぶしくて、裸眼では見れないようなシーン、こちらに被写体が高速で移動するシーンです。正直これには舌を巻きました。こちらはZ 70-200/2.8で撮影しましたが、このレンズの逆光耐性の高さも貢献しているのかな、と思いました。

ポートレートでも夕方に強めの逆光を入れて、肉眼では顔が見えないような場面でも撮影ができる、つまり、これまで撮れなかった写真が撮れるということで、これはすごい進化です。

ネガティブポイントも少し。

EOS R3と手前の瞳への切り替わりを比べてみましたが、R3の方が機敏に反応していました。

また、センサーの精度という点では、1点フォーカスで捉えようとした時は、一眼レフの方が反応と食らいつきが良いのかな、という印象です。これは一眼レフがクロスセンサーだったのがシングルセンサーであることに関係してるのでは?と思っています。実際の撮影ではF1.2などの明るいレンズで撮影した時、被写体が若干動いていると、ズレる時がありました。

被写体追従の設定で改善はするかもしれませんので、またいろいろ試してみたいと思います。


・ファインダー

ファインダーもこれまでのミラーレス機と全く違って、とても見やすい。ハイライト、シャドウ部分の再現がしっかりしている上に、外光に影響されず見やすいです。

世界最高輝度いうことで圧倒的なハードのスペック向上によるものだと思います。Lumixのファインダーも高精細で、解像感があり、没入感も高かったのですが、それとは違うよさがあります。

ファインダー像は全くブラックアウトせず、1/160秒で流し撮りしていても安定していました。

見やすいファインダーで、競馬では、常にレースを見ながら、煩わしいフォーカス合わせからも解放され、撮影体験そのものが変わりました。

これまでのミラーレス機はもちろん、フラッグシップ一眼レフの撮影体験も超えちゃいました、これは撮っていて楽しい。特に動きモノ撮影に関しては、これまで撮影中に見えなかったものが見えて、20コマの連写と、フォーカスからの解放で、捉えられるはずがなかったタイミングで撮影ができるようになりました。これは革命的です。競馬以外のスポーツでも試してみたい。

・完全シャッターレス

こんにゃく現象は全く出ないです。

飛んでいるプロペラ機を1/32000秒で捉えましたが、問題ありませんでした。
メカシャッターで当たり前だった"上限1/8000"から解放されたことで、日中に単焦点の開放で撮影ができるようになるのです、素晴らしい。

また、シャッター耐久回数を気にしなくて良いのも非常に大きいですね。

なお、シャッターレスの影響ではないのですが、手ぶれ補正保護のため、撮影時(ファインダーに像が出ている時以外)は撮像素子を固定する機能が働くようになり、それ自体は良いことですが、その際に、「カコッ」というちょっと気になる音がします。

サイレントモードをONにすれば音は出ないのですが、もう少し気にならない音だったらよかったです。

また、ストロボ使用時の制限が1/200秒になってしまいました。1/250で試しましたが見事にストロボの光が画面左側に届かなかったです(下の写真)1/200は高画素機では標準レンズでも、ブレがやや気になってくることがあるので、改善を期待したいです。



・ボディ内手ぶれ補正

特にZレンズではビタっと止まります。

スポーツモードに関しては、 Z6/Z7からありましたが、流し撮りの際には効果を発揮してるのでは、と思います、みやすいファインダーと、フォーカス、秒間20コマの連写もあり、スローシャッターでの流しが決まるチャンスが格段に増えました。

1/20秒で露光間ズームながし。Z6,Z7ではチャレンジすることもためらうほどでしたが、手振れ補正に加え、見やすいファインダー、信頼できるフォーカス、秒間20コマの連写もあり積極的にチャレンジでき、歩留まりも良いです。

超低速でもファインダーの像は、実物ほぼそのままが見えるので、これは露光時にファインダーが見えなくなる一眼レフでも体験できなかった撮影で革命的でした。

そういえば、連写してたら、Z7やZ7 2はフォーカスポイントがフリーズしてしまし、飛行機など、追えなくなることがありました。そんなカメラを作ったのとが同じメーカーとは思えません(褒め言葉)。


・CF Express Type B

Lexarの128GBを使っていますが、これはZ9の問題ではないですがすぐに熱くなります、フルHD動画を30分も撮影していないのに、カードのHot Warning表示が出てきたのはビビりました・・・連続撮影枚数は良いカードを使えば永遠に撮れるほどですが、私の買ったLexar 128GBは止まってしまいますね、ただ、現実的に困るほど短くはないです。

値段に関しては、Type Aに比べれば、選択肢もあってまだまだ安いですが高いです。128GBでも安い単焦点レンズが買えそう・・・。

 

D850を手放してミラーレスに移行して約1年半、Zレンズのおかげもあって、撮れた写真はZ6,Z7では進化したけど、失われてしまった撮影の楽しさや撮れなくなった(ファインダーで捉えれなくなった)瞬間が、Z9で一眼レフ超えた性能になって、ついにやってきました。