いい姿勢になる体操を考える その①

2017.10.10 12:15

こんにちは、さらです。


今でもやっている団体があるかちょっと不明なのですが、

合唱部時代に準備運動や「いい姿勢」のために必ず毎日部でやっていた

通称「6段階」体操について2回に分けて考えてみたいと思います! 



団体によって呼び方ややり方のバリエーションがあると思うのですが、

私がやっていたのは

脚を肩幅に開いて両腕を左右にまっすぐ伸ばしてから

①手首から先→②肘から先→③肩から先→④みぞおちから上→⑤骨盤から上 を脱力していって 

⑥膝を軽く曲げて骨盤を立ててから、その上に背骨をひとつずつ乗せていくイメージで、 

最後に頭が天井から吊られてる意識で乗せる

という6段階構成のものでした。


これ、ストレッチや簡単な脱力ができて、うまくいくと呼吸も楽になるのですが

骨格的な面からもう少し改良があるといいかもしれないなぁ というのが今日のお話です。


ポイントは、「関節はどこだろう…?」です^^

では1段階ずつ見てみましょう。


①つ目:手首→関節があります。

手首近辺はこちらに少し書いた通り骨が沢山あるので関節も多いのですが

普段「手首」と呼んでいるのは主に「手関節(橈骨手根関節)」になります。

②つ目:肘→関節、ありますね。

肘関節は主に上腕と前腕(尺骨&橈骨)からなる関節で、腕橈関節&腕尺関節になります。

③つ目:肩→肩という解剖学的な位置はないようなのですが、上腕から先を脱力する、という考えだと

「肩甲上腕関節」がそれに当たるのかなと思います。

④つ目:みぞおち→関節、ありません!

恐らく上体の上部、肺から上を意識して脱力しようということなのではと想像しますが

ここに骨や関節はなく(内部に脊椎はありますが)

がっくんと大きく曲げられる箇所はありません。

⑤つ目:骨盤→うーん…惜しい?骨盤自体は曲がりません。また、骨盤から上体を曲げようと意図すると腰椎をバキっとやりたくなりそうです。

上体を折り畳むとすると「股関節から」曲がる と考える方が構造に合っています。

ここまでで、5段階までそれぞれ

関節があるかないかで見てきました。


どうして関節をポイントにするかというと、身体は骨(と筋肉)で支えられているので、関節のないところでは曲がらないからなんです。

肘と手首の間を曲げて!って言われたら困っちゃいますよね(笑

そして筋肉の多くは関節をまたいで骨に付着し、収縮・弛緩することで骨を動かします。

ということは、もし身体の大きなくくりで段階的に脱力したいのだとすれば、

関節単位で考える方が理にかなっていると思うんです^^


まずは今日はここまで!

次回、⑥段階目とともに、ストレッチ・脱力をしつつ姿勢を自然にしたい!をかなえるやりかたについてです。