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みきと幽霊界の支配人

僕らの一瞬の夢~時を越えて素直に生きます~5

2017.10.13 15:05

警察署(深夜)

母親を保護していると電話を受け、

慌てて駆け込む一葉


母親は父親の暴力、暴言で、一葉が小学5年の時

統合失調症を発症


深夜の徘徊での保護は、3度目である


一葉『お電話頂いた川原ですが・・・』


挙動不審に座る母に一瞬目をやる一葉


一葉『すみません。毎度ご迷惑をおかけして申し訳ありません』


警官a『あのー川原さん、お家の方が、きちんと気をつけておいて頂かないと...警官も暇じゃないのでね!』


警官b『・・・んー、まっ、こんな親じゃ君も大変だね!ろくな仕事には、つけないと思うけど・・・頑張って!!ねっ!、』


馬鹿にした笑みを浮かべる二人の警官



悔しさと、憎しみを押し殺す一葉


一葉『ありがとうございました』


頭を下げ、警察署を出る一葉



溢れ涙を堪えながら


一葉『母さん、帰ろ!』


笑顔で母の手を握る一葉の手は

小刻みに震え、

涙は、堪えても堪えても、溢れるばかりだった