苦手な人が多いアンサンブルでの出だしの合図(アインザッツ)
吹奏楽やオーケストラに比べて少人数で演奏をする室内楽(アンサンブル)は指揮者を置かないことが基本です。したがって、誰かが合図を出さないと始まりません。その合図を「アインザッツ」と呼ぶことが多いのですが、これが意外に難しい。
まず、曲によって拍子も違えばテンポも違う。そうなれば合図の出し方も違ってきます。しかも曲は絶対に1拍目からスタートするわけではなく、4拍目など途中から演奏を開始する場合も多く(アウフタクトと呼びます)、これが余計に難しい。
なぜ難しいのか、その理由はいくつかあって、
・指揮の経験がない(少ない)
・これまでテンポを強く自覚して演奏をしていなかった可能性
・呼吸と合図のタイミングの難しさ
・わかってもらえるだろうか、という不安や自信のなさ
など、いろいろあります。
アインザッツを出せるようになっても、その合図が自分のイメージしているテンポと若干違っていて、「このテンポじゃない、やりにくい」と思いながら演奏が続いてしまったり、その結果、軽快さや推進力のない音楽が出来上がってしまうなどもアンサンブルではよく起こります。
また、曲中に出てくるフェルマータや、曲を終わらせる際のタイミングなども室内楽では当然奏者が合図を出すわけで、結構いろんな仕事をしなければなりません。
そうしたテーマで今月22日(土)、23日(日)、それぞれ13:00より第1回目のアンサンブル講習会を開催いたします(全6回のシリーズです)。
今回は様々な拍子、テンポの作品の冒頭部分だけを用意しまして、参加される全員が合図を出す役を担当していただきます。
このスキルが身に付くと、吹奏楽やオーケストラでのパート内やセクション内のいわゆる「タテの線」が揃うきっかけのひとつにもなりますし、指揮者の役割や指揮者の棒の動きを、今以上に理解するきかっけにもなります。
ぜひこの機会にアンサンブル講習会にご参加いただければと思います。
両日とも現時点で2名ずつ参加者がいらっしゃいますので、最大であと2名ご参加できます。
お申し込みや詳細は以下のリンク先をご覧ください。