母ではなくて、親になる
育児は面白い!仕事が不安。
「母ではなくて、親になる」/山崎ナオコーラ
柚木麻子さんが書評を書いていたのを読んで
「人のセックスを笑うな」の人の育児本、
どんなかなぁと思って手に取った。
大変失礼ながら、
ずいぶん前に読んだ
「人のセックスを笑うな」の
内容はすっかり忘れてしまっていて・・・
でも山崎ナオコーラ=このタイトルが
すぐに浮かんだから
もの凄く引きが強くて
大成功なタイトルだなと思った。
そんな、山崎さんの
「母ではなくて、親になる」は、
不妊治療から
赤ちゃんが一歳になるまでのことを
つづったエッセイ。
今回のタイトル「母ではなくて、親になる」は
それほど引きは強くないけど
山崎さんの言いたいことが
凝縮されているタイトル。
山崎さんは
一家の大黒柱で、
『自分が稼がないと
子供を育てしていけない!』と言う
多くの子育てをしている家庭では
男性が抱えることの多い
プレッシャーを感じながら
子育てしているため
育児本だけど
仕事の話の分量が多め。
作家で食べてくって凄い覚悟が
必要なんだ!
そのせいか育児本というと
子育てのこんなところが大変という
内容のものが多い中、
このエッセイは、終始、
『育児は面白い』というスタンスで
進んでいく。
赤ちゃんがかわいくて仕方ない
という山崎さんの思いに触れることで
自分がこれまで、人の育児エピソードの
ネガティブな面に
共感したがってたのかなと、
気付かされることに。
みんなが育児は大変だって言ってるから、
私もしんどいーと思ってたところがあるかも。
「母ではなくて、親になる」の中で
特に印象深かったのは、
下記の4つ。
①おしゃれは子供のためにしない
山崎さんは、
ママがきれいにしておかないと
子供がかわいそうだから
おしゃれするという考えは持たない。
子供がいても自分は自分。
子供のためと言いながら
自分のためになることは
しないところがかっこいい。
②夫が、見てくれているではなく、
見ていると言う
子供を夫が見ている日に
出かけると、
『ご主人が協力的で良い!』
と言われがちであることへの指摘。
子供は、母親が育てるものだという
価値観が根強いから、
父親が見ていることは、特別だと
思われがち。
でも二人とも親なんだからそれっ
て変じゃない?
と山崎さんは問題提起している。
まさに!
よくあることだけど、
母だけに親の役割を
押し付けないでほしいわ。
だけと、よその家でパパが見ている
と言うと、大丈夫なの?偉いねと
思っちゃうことも。
気を付けよう。
③無理しないとできない
家事や育児はやらない
家電に頼ったりすれば、手を抜く方法は
あるので、家事を頑張ったり
育児も、必要以上に手をかけないという
山崎さん。
これも超共感だなー。
がんばれない自分を
責めずにやっていけば
いいんだなー。
④思い出を作らず
子供が生まれると、写真に
たくさん残そうとしてしまうけど
そこに何の意味があるのか?と思い
写真を撮らずに今を楽しむことにした
という山崎さん。
確かに気が付くとスマホ越しにしか
子供を見てないことって多いかも。
写真を撮りまくるだけで
赤ちゃんを抱っこしない親戚に、
いくらかわいいと言われても・・・と
白々しい気持ちになったことを
思い出した。
ママたちが一生懸命やっていることを
わたしはやらない、って言っちゃう
山崎さんは、確かに母じゃなくて親なんだ。
かっこいいなぁ。
育児より仕事に悩んでいて
でも育児を仕事のプラスのパワーに
変えていて、
大黒柱になる覚悟も甲斐性もない
最近じゃ寝てばかりの私だけど、
こんな風に戦えたらいいなと思えた。
山崎さんは、育児は
家庭の状況によってまちまちで
良いと考えている。
私もそう思う。
ママとして輝ける人は
素敵だと思うし
尊敬もしてるんだけど、
私は少なくとも家事と育児に
専念しろって言われたら、
押し付けられてるとしか
思えないタイプなんだと気づかされた。
働かなくてよいから
家のこともっとちゃんとやって欲しい
と言う男性の意見は
全くやさしさではないと
私は思ってるんだなと。
寛容に、色んな価値観を
認め合うことが大切!
そうだ!
山崎さん、図書館に著書が入ってないことを
嘆いてらしたけど、
我が家の近所の図書館には
しっかり新刊コーナーの
目立つところにあった!
知ってほしいな~。
自分時間を満喫する
出産準備は先送り・・・
娘が幼稚園に行っている時間は
週に数回、ルンバをかけて家を出て
近所のカフェへ。
出産したらまたしばらく
こうゆう時間がなくなるなーと思い、
原稿書いたり、
読書したり、
昼寝しない時間を作ることにした。
タリーズでは、デカフェのコーヒーに
スチームミルクが妊婦の最強メニュー
だと思う!
健康な自分の体と子供に
今日も感謝。