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みきと幽霊界の支配人

僕らの一瞬の夢~時を越えて素直に生きる~9

2017.10.13 15:11

小児病棟 多目的ホール(昼)

たくさん子供達がそれぞれ遊んでいる


医師『かずま君!電話~!みきちゃん!』


嬉しそうに受話器を受け取るかずま


かずま『よぉ!ミキハウス!!』


みきの声 『かずま!プロ決定や!やったぞ!

コンクール優勝!一葉とかわるね!』



嬉しくて、ずーっとニヤニヤしているかずま


子供達が集まり始める


一葉『かずま?!惚れたやろ~!しかも、

今日は私の誕生日!嬉しすぎるわあ~

ケーキ買ってすぐ行くから!!』


かずま『来んでええよ!バーカ・・・うそうそ!はよ!今すぐ来て!みんな待ってるから!!!』


電話を切るなり、叫ぶかずま


かずま『よっしゃー!!みきと一葉!!プロ決定やって!!今からこっち来るって!!みんなでお祝いしよ!!』


歓声に湧くホール


全員が祝福に湧き、

大きなくす玉を作ったり、飾り付けをしている


いつも以上のテンションで、

大きなケーキを持って入ってくるみきと一葉


一葉『ジャジャーン!!』


みき『プロの漫才師です~』


と、かっこよくポーズを決めるみき


笑ってツッコミをいれるかずま


かずま『はい!はい!どいて!どいて!一葉が見えへん!』


みき『はい・・・すみません・・・

って・・・ちょっと・・・一葉~かずま・・・酷くない?!??!』


一葉『はい!はい!』



全員がこの瞬間、自分の病気の事、子供の病気の事、患者である事、医師である事、ここが病院である事を忘れ、


プロデビューが決まったばかりの二人の漫才を、心の深い深い・・・心の底から楽しんだ!



一葉『明日!また来まあーす』

みき『優勝!のあの一瞬は、一生忘れられへんなあ~一葉と、一生一緒に頑張る!』


子供達と話し幸せそうなみき


一葉『はい!はい!みきさん!帰りますよ~!

PAPAがお家で待ってるよ~!』


幸せそうな二人


見えなくなるまで、手を振り、見送る子供達