『Pussy/Cipka』(ポーランド)
あらすじ
少女は夜、家にひとりで過ごしている。彼女は一人で愉しもうとしていたが、全てが思い通りにいくわけではなかった。
実行委員による審査講評
”キモチイイ、は恥ずかしい?”
飛び出すという驚きの発想。かわいらしいモチーフの数々、ポップな色調からは明るく親しみやすい印象を受ける。また一方で、女性の解放へのセンシティブな視線は私たちに気づきをも与えてくれるのだ。表面的な価値ばかりが重んじられることにうんざりする今日、快楽を受け入れ自分らしさを肯定する主人公にじっくりと向き合ってみてもらいたい。
監督について
Renata Gąsiorowska
1991年生まれ。ポーランドのクラクフでアニメーションを学ぶ傍ら、カートゥーンの制作も行う。The Academy of Fine Arts (ASP) in Krakowを2010年に卒業。現在はthe Lotz Film Schoolの5回生として、アニメーション映画と特殊効果について学んでいる。
コメント
この作品は私が四年次に製作しました。性にまつわるアニメーションを作ってみたかったので、メインキャラクターのラフなスケッチを描き遊びはじめました。そうして生まれたのがこのPUSSYのキャラクターです。そして、自慰をテーマにした作品は面白いだろうと思い、制作することにしました。この作品は、女性の快楽を主題とし、自らのカラダの声を聴くことを促す映像であることのみにとどまらず、自由になることについてのもっと普遍的なお話でもあるんです。気に入ってもらえると嬉しいです。
影響を受けた監督や作品
シグネ・バウマネ、『アドベンチャー・タイム』シリーズ(確かこの作品に携わっていた、レベッカ・シュガーやトム・ハーピッチは私の大好きなアーティストです。)、湯浅政明、アニメ全般(『ねこぢる草』は私が監督、アニメーターになりたいと思うきっかけとなった作品です!)
作品情報
アニメーション部門
ポーランド/2016年/8min
Polish National Film School in Łódź
スタッフ:<ディレクター>Renata Gąsiorowska
<脚本>Renata Gąsiorowska
<アニメーション>Renata Gąsiorowska
<音楽>Volodymyr Antoniv