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Workshop Vuovdi / 東京下町の小さな森の工房

行動型アクティビティでのアイテム構築

2022.01.15 06:38

登山ではウルトラライト。キャンパーではブッシュクラフトなど近年、道具を軽く少なく減らしてアクティビティをより楽しもうという人たちが目立つようになってきた。私がやっているような狩猟や渓流釣り、サイクリングやカヤックなどのアクティビティでも何を持って行って何を置いて行くのかということは重要なことだ。


今回は狩猟に関わらずほとんどのアクティビティにも共通する、持ち物の組み立て方を考えてみたいと思う。


長年アウトドアに関わってくると、とんでもないくらい道具類が増えてくる。中にはアウトドア小屋のような趣味部屋を作っちゃったって方も少なくはないだろうか。しかしアクティビティを遂行するための持ち物というのはほとんどにおいて非常にシンプルなものである。


例えば渓流釣り。本当に必要な持ち物というのは釣り竿を含むタックルだけである。キャンプをしたいと思ったらそれこそ持ち物なんか何も必要ないはずだ。私は実際、テントもシュラフも持たずに野宿で山に泊まりに行ったことは何度でもある。


上の写真は私が狩猟に持って行っている持ち物の全てだが本当に狩猟に必要なのは実はこの写真には入っていない銃と弾だけである。


ではなぜ狩猟時にはこれだけの荷物になるのか?という疑問だがそれはアクティビティは遂行するだけが目的ではなく楽しむことも目的の一つに含まれているからだ。


だが持ち物を選ぶ時に一番大事なのがこの考え方がベースになるということだ。

① 持ち物はゼロから組み立てる!

まずこれが出来ていないと知らず知らずの間にいつも使っているバッグの中身は使わないもので増えてきてしまうことに気付くであろう。一度みなさんもバッグをひっくり返して使っているものと使っていないものを検証してみることをおすすめする。


では次

② TPOを明確にして持ち物を構築する!

この時、道具主体ではなく自分が何をしたいのか?で持ち物を選ぶことだ。最近はYouTubeなどでも簡単に情報が目から入るために情報量が非常に多すぎるのが問題である。あの人がこんな道具使ってる!カッケー!自分も使いたい!そうやっているうちにアウトドアマンもネットの住民となりメーカーの餌食になっていくのだよ。もちろん餌食になった人の部屋は使いもしないアウトドア用品の山に埋もれて行くw


じゃあ次

③ サバイバル3の法則を理解する!

私のワークショップでも度々登場するサバイバル3の法則だがアウトドア用に要約すれば『人は体温保持が3時間出来ないと命に危険が及ぶ』→『人は水分補給を3日間出来ないと命に危険が及ぶ』→『人は食料補給を3週間出来ないと命に危険が及ぶ』


こんな感じの内容なのだがこれは主にウィルダネス環境下における行動時の優先順位をこれに当てはめて行動する。よって山での行動は『シェルターの設営・火熾し』→『飲料水の確保』→『食料の確保』になる。私はこれを持ち物にもこれを当てはめて持ち物にも優先順位を持たせる。


目の前にずらっと並べた持ち物に役割と目的を持たせれば優先順位も自ずとつくはずだ。役割も目的もなく3の法則にも当てはまらないものは必要ないってことだ。こうやって持ち物を選別して行く。


どうだろうかあなたのバッグの中身はスッキリしましたか?


道具自体の重量を減らすことは金さえ払えば誰にも出来る簡単なことだが、持ち物を減らすってことは経験値も絡んでくるのでなかなか容易くは行かないだろう。だが、この容易くなく面倒臭いところがアウトドア・アクティビティの面白さなのではないかい?