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「始め」が肝心

2022.01.15 06:57

先週の「始め」に関するマハリシの金言が好評でしたので、今日も引き続き「始め」に関する話題にしたいと思います。


「一年の計は元旦にあり」「始めよければ終わりよし」「始め半分」など、これらのことわざに共通することは、すべて最初が肝心であることを述べています。


ジョーティシュ(インドの占星学)でも、【ムフールタ】という分野があり、物事を始める時期を定める知識があります。

ムフールタは、「瞬間」という意味があるのですが、たとえば、結婚の時期や引越しの時期、会社を始める時期、あるいは、特定の時間帯を計算して割り出し、そこから物事を始めれば、永続した成功が得られる、という知識です。


また、ムフールタは、時間の単位でもあります。

一日24時間を30分割したもので、48分間がひとつの単位です。

ヴェーダ的には、日の出から一日が始まるのですが、日の出前の96分前から48分間ブラフマ・ムフールタという時間帯があります。この時間帯から日の出までは、とても静寂に満ちており、吉兆な時間であり、瞑想の時間に適しているとも言われています。


また、昨日は1月14日でしたが、マカラ・サンクランティという日でした。

太陽がマカラ(山羊座)に移動する日で、その日から日が長くなり、春の訪れを祝うような意味なのでしょうか。インド国内でさまざまなお祝いをするようです。インド政府からも、スーリア・ナマスカーラ(太陽礼拝)を世界中で行うので参加してください、と連絡がありました。何度も繰り返し、ちょっと頑張り過ぎてしまいましたので、筋肉痛になりました。


このように、始めが大切です。

アーサナでは、サンカルパを最初に行います。

私たちの本質は至福であること、あるいは意識であること、あるいは神であること、そのようなことを思い出し、そして、それが自分の意識や体を通して流れるようにと祈り、自覚することです。そのようにアーサナを始めれば、至福に支えられ、至福が流れはじめ、理想的なアーサナの目的がスムーズに達成されるでしょう。


食事前の祈りとして、マハリシは次のような言葉を紹介しています。


主なる神よ

あなたの豊かさの中で

あなたの恩寵(おんちょう)に包まれ

あなたと一体になるために

また、あなたの創り給うた世界を満たし栄光を讃えるために

心からの感謝と愛を捧げ

あなたの祝福を賛美し

ここにあなたの賜物を受けます

食物はあなたの祝福

神よ、あなたに仕える者として

感謝をこめてこの食事をいただきます


神への思いと、神に奉仕する心と、感謝の気持ちによって高められたこのような雰囲気で食事をするならば、間違いなくよい影響が得られるでしょう。

「超越瞑想 存在の科学と生きる技術」(マハリシ出版)より


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食事に限らず、何か物事を始める時は、慌てずに落ち着いた雰囲気で、至福に満ちた状態から始めることが、真の成功を収めることができる極意なのでしょう。