青空とイチョウとパスポート
こんにちは。ECCジュニアゆりが丘のリリーです。
県庁前の通り、イチョウの色付き早いなあ。しかも青空。なんだか得した。今日にして良かった。
この投稿長いです。すみません。
県庁に何しに来たのか、そうだパスポート。
なんとも愛着のあるこれ「帰国のための渡航書」。テンポラリーパスポート。でも、これ3日間だけ有効、もう、どこへも行けない。
ちゃんと作り直そう。と県庁に来た。
【9月17日(日)朝】
思い返せば、もう1ヶ月も前になるんだ。あの日、9月17日、日曜日。そう、日曜日だった。ロサンゼルスで、今日はユニバーサルスタジオハリウッドだ!VIPツアーだと意気込んでいたあの朝。
わーい着いた!
おお、あれか、あそこで素敵な朝食バッフェが食べれるのだー!早起きして良かった!
入り口で、チケット確認。印刷してきたチケットと身分証明、はい、パスポートと思ったら、
パスポートケースが薄い!ぎょっ。まさかと思って開くと、
入っていない!
冗談?パスポートないんですけど。。。
必ずこれに挟んでいたのに。
まさかのまさかのそのまさかの最悪。
世に言う「パスポート無くしたら終わりだよ。」が自分の身に起こっているとは信じられないけれど、まさかと思うけど、まぢですか?これは私のことですか。。。
あっあの時だ。
シビックセンター駅で、地下鉄のカード、tapにリロード(追加購入)した時、クレジットカードとパスポートが一緒に入るパスポートケースをバッグから取り出したんだ。
それが、バッグの中で何かに引っかかってスムーズに出てこなくて、もちゃくちゃした。
なんだよ、もうーってちょっとイライラしてやっと取り出した。
この機械に自分のクレジットカードを入れる事にすらドキドキするっちゅーねんと呟く中年。リロードが無事できた時、ホッとした。
浮かれていた。
その場を振り返らずに改札に向かった。
間違いない。あの時だ。ケースからパスポートが抜け落ちたんだ。
やってしまった。いつも娘たちに口を酸っぱくして言って聞かせてきたことを自分が。
後の祭り。
ああ幻のU S Hollywood VIP ツアー
パスポートのこと最優先、せっかく来たけど、戻らないと。。。
この、USH VIP EXPERIENCEいちにちパスを手にしたその場所から、とんぼ返り。朝、8時45分
【3時間、探せるだけ探した】
地下鉄とUSHollywood をつなぐトローリーバスのガイドさんが、叫んで教えてくれた。「いい?地下鉄に乗る前に、改札前にある緊急連絡ボタンを押して、ロストアンドファウンドで確認してもらいなさい!」と。
その後も、こういうボタンを複数の駅で何度も押して、パスポートが届いていないか聞きまくった。
あそこに行ってみるといい と言われたところには全部行き、
最終的には、乗ったレッドラインの終点の大きな駅内の警察派出所まで行った。
そこの人が、「残念ながらパスポートは届いていない。僕があなたにしてあげられることは、」と、パソコンに向かい、「残念ながらこれだけです。本当にすまない。」と、日本領事館が入っているビルの住所を書いてくれた。「今日は日曜だから、休みだから明日朝一番に行くといい。」とも。
だよね。はい。
でも、絶対にもう出てこない確信は、どうすれば?
こんなおばさんのしょうもない落し物の話など と、弱気になるも、今、異国に一人でいて、いい人ぶったり、謙虚になったりしている場合でも無く
最後の最後に、押し慣れたあのボタンで、応答してくれた人に
「今朝7時半ごろ、シビックセンター駅の清掃担当した人にパスポートが落ちていなかったか聞いてもらえませんか?」とお願いした。
15分くらい待って、もう一回コールしたら、その話はちゃんと生きていて、「残念ながら、スーパーバイザーにまでも確認したが、ありません 。」の返事をもらった。
向こうが電話の向こうで、実際どう行動していたかはどうでも良くて、
私があの時、自分で思いついた探す作業の全てをやったかどうか。
やり切ったから踏ん切りがついた。
それから、これらのコールの対応はそれはそれはとても感じよく、親切だった。こんなおバカおばさんに、優しく対応してもらえる事が有り難く有り難く、有り難く。みんな優しい。
【守り神】
お昼頃、疲れ果てて、ホテルに戻り、1階であったかい食事をとり、もちろんホテルの部屋にもパスポートは無く、
次なる事に向かう前に、一先ず休もう。
小一時間寝た。
そして、蘇った。単純。いつも、寝れば治る。
今回1番役に立った情報は、旅行雑誌「るるぶ」最終ページに小さく載っていたこの記事
部屋からフロントに降りて、私がパスポートをなくしたことを伝え
⚫︎警察に行って紛失届を書いてもらう必要があるので、最寄りの警察署に行きたい。
⚫︎ID写真を撮れる所に行きたいが、どうすれば良いか。
を尋ねたら
みやこホテルのフロントのサリーさんが、親切、的確、迅速、細やかな対応、をしてくれた。今、思い返してもあの人が全てだった。守り神のようだった。
サリーさんがタクシーを呼んでくれてドライバーに事の次第を伝えてくれた。
【LAPD Central Community Police Station】
本当だった。
タクシーの中から見えたのは、通りに溢れている、本当に文字通りに溢れている、ホームレスとゴミ。ドライバーによるとあの中に沢山のドラッグ患者がらいると。その町の真ん中に警察署があった。
ドライバーが私の代わりに、警察署の中に入って、本当にそこで良いか確かめてから車に戻って来てくれて、彼の後ろから恐る恐るそこに入って行った。
古い建物。まるで、映画の中にいるみたいだった。罪人になったような気がした。トイレのドアが木製で青い。しかも何かが壊れているらしい貼り紙。進む先の高いカウンターに3人の警察官が座っていた。ひんやりした空気。
1番右に座っていた警察官に呼ばれて、事の次第を話すと、たくさん質問してくれた。そして、「僕がその書類を作る、最善を尽くすよ、任せろ。」と。その一言でどんなに安心したか。
紛失届に、親切にもインシデントレポートまで作ってくれた。
もうただただ感謝。2時間半も警察署にいた。幸運にも、その時間は、他に訪問者はトイレを借りに来る人だけで、緊急事態が起こらず、時間に余裕があったから、丁寧に対応してもらえたんだろう。
書類ができるのを待つ間、何故かそこにいた謎の老人が、私に日本語で話しかけて来た。彼は7年間日本で英語を教えていたという。
彼が日本をどんなに好きかを話し始めると、「日本に詳しいのは俺の方だ お巡りさん」が、カウンターの奥から出て来て、2人は競い合う様に、日本がどんなに素晴らしく、自分が日本にどれだけ詳しいか、何年住んでいた、何回行ったことがある、広島には行ったか?姫路城は見たか?みたいな会話を延々繰り広げ、
私は励まされている気がした。
そして書類が出来上がった。
それを有り難く大事にしまい
もう一つのミッション、IDフォトを撮ることへと向かう。
長すぎ。続きは次の投稿にします。
すみません、しょうもない ぼんやりおばちゃんの話しに付き合わせてしまって。読んでくださって、ありがとうございました。
続きはこちら