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Day 8 - FRRO (3度目のビザ延長編)

2017.10.17 12:17

Incredible India!! Yes, it is!!!!!

連日投稿しているビザ延長シリーズですが、やっぱりインクレディブル・インディア❗️な結末を迎えつつあります。


今日は、帰国するための出国許可(Exit Permit)を取りに、外国人登録事務所(FRRO)に行きました。友人で最近出国許可を取られた方のアドバイス通り、書類をバッチリ揃えて、予約時間の11:30より少し早く到着。10人くらいの人が並んでいた外の受け付けに並び、書類に問題はなく、いえ、より的確に言えば、書類の数に問題はなく、中に入れました。(外の受け付けは、必要書類の数を表面的に数えるだけなのです…。)


FRROには、そのオフィスの外にも中にも、いつも色んな状況を抱えた世界各国からインドにやって来た人々がいて、ここが自分がこの国に居残れるか、帰国をせまられるかの瀬戸際で、担当者に懇願したり、怒ったり、泣いたり、お金で解決を迫ったりしている。殺伐とした雰囲気なので、それを見ているだけで自分の順番が回ってきて手続きが完了するまでは、自分もああなるのだろうかと毎回ハラハラしてしまっているのですが、今日はたまたま隣に座っていたニュージーランドの写真家の女性や、学生ビザでインドに滞在しながらミャンマーの患者を助けているミャンマーのお医者さんたちとおしゃべりして、なんか気が紛れました。インドには世界から色んな目的を持って来ている人がいるなと改めて感じます。


オフィスの中の最初のカウンターのインド人スタッフは3人。

①メガネ親父、

②若いカリカリした上から目線のヒステリック女子、

③北東州出身ぽい男性スタッフ

で、この関門を通過すれば、あまり問題はないのですが、ここで誤った担当者に書類を提出してしまうと、その先の運命が別れるというのが、今回の教訓。


メガネ親父と女性は、冷静さに欠けていて、いつもイチャモンつけたり、怒鳴り散らしたりしているので、彼らの対応にも問題があると思うが、今日は、7年もオーバーステイしている家族や、もう既に卒業しているのに2、3年前に在籍していた学校の書類を持ち込んで学生ビザの延長を交渉している人が戦っている姿を見ていて、まぁそんな人たちを相手に一日過ごしてたら怒鳴ったり発狂したくもなるだろうなと思ってしまうほどでした。


私の受付番号は、55番。スタッフのお昼を挟んで待つこと3時間半。電光掲示板に表示される番号が54まできて、なぜか一旦53に戻り、また54が呼ばれた後、漸く私の順番がきた。


前回の私の書類を担当したメガネ親父ではなく、まともそうな北東州出身ぽいスタッフ(枝野元官房長官に似てる)の対応を懇願していたところ、本当に「枝野さん」の窓口にたどり着けた!


窓口では、

「前回ビザの延長申請に来ましたが、在籍している学校が内務省に登録されておらず、延長不可能と言われたので、帰国のための出国許可を取りに来ました」

とい伝えると、ちょっと待っててと言われ、待つこと5分。


枝野さん「君は、2014年から留学していますね。」

私「はい。」

枝野さん「もうコースは修了しているのでは?」

私「いえ。私はジュニア・ディプロマコースを一年で終え、今シニア・ディプロマコースにいます。」

枝野さん「それは、いつまでですか?」

私「今年で最後です。」

枝野さん「ちょっと座ってて。」


心拍数が上がり続けて、祈りながら待っていると、枝野さんが、あちこちのカウンターや自分のボスのいるブースであれこれ確認している。藁にすがる気持ちで、祈り続ける私。待つこと15分。再度カウンターに呼ばれると、


枝野さん「君は留学しているコースの最終年だから、特別に最終延長を認めます」

私:「 ……❗️❗️」


口から言葉を失うやいなや嬉し泣き!枝野さんに何回も「Thank you, sir!!」と言って、拝みまくった!並んでいる間、おしゃべりしたり、心配してくれた人々が、Good luck、おめでとう!などと言ってくれ、私も彼らに「Good luck」を言いまくった。

日本の一橋大学で教鞭をとっていたことがあるという南アジア系の人からは、「君の国がどれだけシステマティックに動いているか分かるから、気持ちが良く分かるよ!」と言われた。ちょっと祝福モードなFRRO。

普段どれだけ人を蹴落としてのし上がるかしか考えていない人たちの世界の中にいるので、自分の成功は妬まれるモトなのですが、今日はこんな風に自分の成功を喜んでくれる人がいるなんて、なんか嬉しかったです。

まぁ、冷静になれば、だったら最初っからビザ延長してよ!という気持ちになるのですが、最初に書類をメガネ親父ではなく、枝野さんに出していたら、こんなに悶々とした1週間を送る必要はなかったかもしれないと思い返すと、やはり最初の判断て大事ですね。あぁ、インドよ、またしても私に新しい教訓をもたらしたこと。これもまた人生の勉強です。

とにかく、一件落着の目途が立ちそうで一安心。枝野さんは、スリップを渡して、またこちらから電話しますと言って、淡々と事務処理をしていた。やっぱり、北東州系の人でまともにデリーで働いている人って、優秀だと思う。デリーのなんちゃって英語話者と違って、論理的な英語をしゃべるし、的確な判断をしてくれるし…。

なので、もしこのブログの読者の方で、今後FRROで学生ビザの延長手続きをされる方、自分の番号が呼ばれたときに、担当者がメガネ親父かヒステリック女子だった場合、シレっと番号を飛ばして、枝野さんがの手が空いた時点で枝野さんのカウンターに書類を出すことをオススメします!彼は、いつも壁側に座っています。


さて、この喜びの気持ちをもとにFRROを後にすると、先週から相談にのってくださっている領事館の方からメールの返信が!領事館から内務省(MHA)に話を通してくれたそうで、私のビザの件、学校の登録の件の両方の相談にのってくれる担当者まで紹介してくださりました。改めて、在留邦人を助けてくれる国の権力の偉大さを感じます。特に権力社会のインドで、何の肩書きもなしに暮らす留学生にとっては。


とはいえ、まだビザが手に入ったわけではないので、完全に安心はできません。


でも、嬉しさのあまり、ディーディーに報告しに学校へ行き、「嬉しい知らせが!」と言うと、「え?何?あなた結婚でもするの?お菓子は?」(インドでは嬉しい知らせがあったとき、甘いお菓子を配る習慣があります)と一言。笑

これまでの事情を話すと、「まだビザが手に入ったわけじゃないんだから、喜びすぎないの」と、冷静な一言。当たり前ですが…。


そして、そのまま今度デュエットする子達の「マハーバーラタ」を題材にした作品のリハを拝見しました。アルジュンとクリシュナの登場する作品で、初めて観ましたが、昔マハーラージ師匠も踊られていたようなビンテージ作品とのこと。すごい迫力があって、観ていて惹きこまれる音楽に振付でした。明日もリハ見に来ていいよと言われ、今からとても楽しみです♡


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