こんなことが、この星で可能だったとは!という希望【僕らふたりの物語9】
僕とパートナーのけいこちゃんが、大変な道のりを超えて今のような関係にいたる物語。
その9です。
その7 問「どうしたら、ずっと二人で愛し合える関係を築けたのか。」
その8 分かれ道「自分のヴィジョンを生きないものは、死んでいるも同然だ。」
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僕は自分が授かったヴィジョンを生きるために、けいこちゃんとの関係を深めていくことにしました。
この道は間違っていないという確信はあったものの、ヴィジョンでもなかば見えていた通り僕は痛み多い葛藤状態に入っていきました。
僕の性質としてハートを開くとき、それは全方向に開く感じになるし、閉じるときも全方向に閉じる感じになる。
たとえば元妻に対して愛情深く接しようとすると、けいこちゃんに対してもそうなるし、他の誰に対してもそうなる。そして、そこで何か葛藤状態になったり痛い目を見たりしてハートが閉じちゃうと、誰に対しても心が動かない状態になりました。
ハートを開こうとしては、痛みのあまり閉じる、ということを繰り返して、葛藤や衝突の泥沼にはまっていって、僕自身、どうしたらいいのか、どうしたいのかがわからなくなっていきました。僕の態度がはっきりしないことでますます、葛藤と衝突が生まれていくという負の連鎖が続いていった。
この時期は人生で最も痛くて苦しい時期で、「どうか道が示されますように」と祈りながら過ごしました。
(そこから離婚に至るプロセスは以前書いたのでここまで。)
「どうか道が示されますように」という祈りへの応えはどう現れたか。
その道はどこに示されたか。
当時は今ほどはっきりと自覚できていませんでした。
でも今の関係に続いていく、「魂を分かち合うパートナーシップ」への道を、僕ははっきりした自覚のないまま歩き始めていました。今思えば。
けいこちゃんからいつもいつも問われたのが、「ふたこさんはどう感じているのか」ということ。「私たちの状況はこうで、私の気持ちはこうだけれど、それについてふたこさんはどう感じているのか。」と繰り返し踏み込んで聞かれました。
当時の僕は、正直にあろうと努めたり、心を開こうと努めてはいましたが、もともとがあまりに自分の内面を隠したい人だったので、簡単ではなかったのです。
それまでの僕は物心ついたときからずっと、誰にも決して理解されないと感じながら生きてきたし、僕の真実を話してもそれはほとんどの場合、そのガラス細工のような繊細さに見合わない暴力的な扱いを受ける。
尋ねられたから答えたのに、簡単に否定されたり、取り合われなかったり、軽く扱われる。思いに応えたくて、僕にとっては、自分のいのちの一部のようなものを差し出したのに。
だから自分からは踏み込んでくることのない穏やかな友人か、しっかり枠組みのあるセラピストにだけ、自分が話してもいいと思った分を話すのがやっとでした。長い年月かけてやっとそこまではたどり着いてた。
でも踏み込んできて暴力的な乱暴さを発揮しなかった人はそれまでいなかった。
そして、けいこちゃんはいつも踏み込んで尋ねてきました。う〜ん、おそろしい。
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しかし僕はここで全く新しい体験をしました。
けいこちゃんは踏み込んで尋ねてくる。僕は恐ろしさの中、精一杯、僕の真実の気持ちを語る。
そうしたとき彼女は必ず、僕のことば、僕の気持ち、僕の真実を大切に扱ってくれました。
「必ず。」
これは僕にとっては初めての驚くべき体験でした。
それまで僕が「自発的に語ったこと」を大切に扱ってくれる親友は何人もいました。でもけいこちゃんからは踏み込んで尋ねてくるので、僕は自発的に語る以上のことをことばにして答えていたことになります。
それが大切に受け止められた結果、僕はこれまで体験したことのないレベルで、「深く理解されている」という感覚を感じました。
僕は生まれて初めて、「ほんとうに理解され、受け止められている」という感覚を感じました。
これは僕が生まれてからずっと求めていて、でもこの地球上では与えられないんだなと諦めきっていた種類の、深い愛でした。
こんなことが、この星で可能だったとは!
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当時はこれほど整理されて理解していたわけではありません。
でもなにか、僕にとっては革命的な出来事が起こっていることはわかっていました。
「こんなことが、この星で可能だったとは!」っていう感覚は持っていた。
ここは僕にとって、パートナーシップの学びの中でもとりわけ重要なところなので、もう一回書いてもいいですか。
踏み込まない代わりに、語ったことはしっかり受け止めてくれる関係や、自発的に語りたい自分の真実を、それなりにしっかりことばにできる人は僕の周りでも見かけることがありました。
でもことあるごとに、「それで、あなたはどう感じているの?」と問い、はっきりとした答えが得られるまで諦めずに問い続ける関係や、そこに真実から答える関係、その答えを全力で大切に扱う関係というのは見たことがなかった。
こんなふうに、真実を問い続け、分かち合う関係というのはなかった。
そして僕はそういう関係によって、生まれて初めての深い愛を経験することができたのでした。
これがけいこちゃんのくれた、人生の贈り物です。
書いていてなんか泣きそうになります。
もっとも、こうしたやり取りがあった時点で、めでたしめでたしとなったわけではありませんでした。
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今後の予定
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「どれほど困難でも繋がりを求める価値はある」
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11/4 仙台初開催
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~大好きな人に好かれて生きる with 松本桂子
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11/5 個人セッションもあります。
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12/3 東京
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「スピリチュアリティとパートナーシップ(仮)」