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まだ語られていない物語は何ですか

自分を大切にすることからはじめよう

2017.10.19 14:45

私は、「ひとりひとりの大切なことを大切にしながら、みなの大切なことを共につくろうとする」社会をつくりたいと思っています。特に、私がママチャリで行けるところで。


そんなチャレンジを表明し、できれば仲間をつくる機会として、2017年10月10日に、安中総合学園高等学校で行われた、NPO法人DNAによる高校生向けキャリア開発プログラム「未来の教室」にて、紙芝居をしてきました。


私は内向的な性格で、自分の内心を晒すのはとても怖いです。文章も下手です。


でも、皆に知ってほしいことだから、共有します。そして、もしこの物語を必要としてくれる人がいるならば、お声かけいただけると嬉しいです。どこにでもお話に行きたいと思っています。


----------以下、紙芝居のはじまり。----------


俺の中にある、ひとつの物語を話すね。

前からずっと、今も苦しんでいること、それを乗り越えるためのチャレンジについてだよ。


その苦しいことは、俺が高校生の時には既に始まっていたんだ。でも、俺はそれに気付けなかった。


だから、もし今、高校生の時の自分に会えるなら、こんな質問をしたい。 


きみは、自分の本当のキモチを、大切にできているかな?


結論から言うと、俺はそれを全くできていなくて、そのために、ずいぶんと人や自分を苦しめてしまったんだ。

人に合わせて、仮面をかぶる。たとえば、クラスで流行っていた曲なら、好きじゃなくても聴いて覚えたよ。でも、そうしないと、皆が行くカラオケに誘ってもらえないから、一生懸命覚えるんだ。 


当時の自分が、本心から、カラオケに行きたかったかどうかは、わからない。でも、みんながすることと同じことをすることが大切だと思ったんだ。


実際のところ、今はカラオケは苦手だよ。

上の2つの絵を交互に並べてみてほしい。無限に繰り返されるんだ。


皆が、次から次へと影響しあって、学校全体に「本当のキモチを出したら"負け"」「周囲から浮いたら"負け"」、そんなレースをつくり出していたんだ。


そして、それを自分の得意分野とふんだ俺は、そのレースに出る人を育てる仕事についた。

本来はカラフルな子どもたちを、ベルトコンベアに乗せて細かく管理し、「全員を同じ色と形」に、仕上げる仕事。周りから浮かないように。本当に、生徒のためによかれと思ってやっていたよ。


しかし、担当したAくんとの出会いが、大きな転機となった。授業中にこんなことが起きた。

肩が震えるほど泣きながら、本音を俺にぶつけてきた。


俺は、その素直な反応が恐ろしくてフリーズした。自分が生涯をかけて避け、防いできた事態が目の前で起きたんだ。


その後、俺は学習塾講師を辞めることになった。

行けなくなった、というのが正しい表現だと思う。


俺は想像力豊かで、個性的なAくんをつぶした。


それと同時に、自分のなかにもAくんと同じような存在がいると思った。


俺はAくんを傷つけるだけでなく、自分自身にもそうしてきた、と思ったんだ。


外見ばかり気にして、小さな自分を殺してきた。


自分の中は、からっぽだ。

自分は誰でもない。


家に引きこもることになった。


■  ■  ■



音楽が救いになった。


1920年代アメリカの「ブルースマン」たちに憧れた。まちからまちへ旅をしながら、人々の物語や感情を受け取り、詩と音楽にして、まだ見ぬ誰かに伝えていく。


見事に感化されて、旅に出た。ゲーム、ネット、映画、河川敷から、実際の旅まで。そこで、様々な人との交流を得た。


なんだか普段とは違うチャンネルで通じ合うと、職業や肩書き、立場、性別、国籍等は関係なくなって、ひとりの人間として接してもらえるんだ、と思った。


また、人に本音で接してもらえると、自分も本音で接しようという気になることがわかった。


それなら、今度は自分から本音で接しようと思った。人と本音でつながる関係をつくりたい。


でも、ひとつ課題があった。


まず、自分の本音かどのようなものか、理解しないといけない。これは思ったより難しいことだよ。


今もその練習をしている。


ただ、自分と話してるだけでは、自分の本音がわからない時もたくさんあるよ。


だから、内省と一緒に練習したいことが、こう。

その時、その場で、自分の中で起きる本当のキモチを、人に伝えるんだ。


食べたいなら、食べたい

疲れたら、疲れた

愛して欲しければ、愛して欲しいと言う。


自分の欲を、皆に見えるところで、素直に言うんだ。


NOの時はNOと言う。


誰がよかれと思って「そばにいようか」と言ってくれた時でも、君がひとりになりたければ、「ありがとう。でも、今は、独りになりたいんだ」と伝えるんだ。


おかしいと思った時は、おかしいと言う。


そうすると、「誘ってやったのに付き合いが悪いな、仲間はずれにするぞ」などと言ったり、お腹が減っていないのに俺たちにものを食べさせようとする人が、結構いることが、わかってくる。

そういった、善意の押し付けは、君に自分を偽れという要求なんだ。そういう関係の中には、もういなくていいよ。

(だだ、その善意には、心から感謝しよう。)


そのふるまいは、大きなメリットを君にもたらしてくれるはずだよ。


そういったコミュニケーションは、


自然体で、本音で、偽りのない関係をつくる。


そして、きみが仮面をかぶったままでは、出逢うことのなかったであろう、君と心から通じ合える人と出会うことができる。

君との出会いを、その人も求めているよ。


偽りのない言葉を言い始める時点では、それを受け取ってくれる相手の姿が見えづらいものだよ。誰もいないかもしれない、と思って恐れの感情が湧き上がってくるだろう。


でも、まずは、君が、言うんだ。


そうしないと、君の見えるところに、その人は現れてこないんだ。君が「私は今ここにいるよ。こうしたいよ。こうなりたいよ」と伝えないと、その人からも君のことが見えないからだよ。まだ会っていない仲間がいることを、信じるんだ。


予言しておくと、身近から現れると思う。そばにいるのに、君が出会おうとしていなかっただけだからだ。





世界をこれまでとは、逆回転させるんだ。


みんながありのまま。それを、きみからはじめる。


環境が先にあって君が合わせるのではなくて、俺たちが一緒になって、新しい環境をつくるんだ。


そうやって、「ひとりひとりの大切なことを大切にしながら、みなの大切なことを共につくろうとする社会」に貢献することを、俺の仕事にしたい。


そのために、俺は公務員になるんだけど、その話はいつかにしよう。


仕事は手段で、俺にとって大切なのは、どのような関係をつくりたいか、どんな自分でいたいか、ってことなんだ。


だから、最後に、俺が話してきたようなカラフルな世界、それを支える人と人の関わり方へ、きみをお誘いしたいんだ。


俺はひとりではこわくて、だから一緒にチャレンジしてれないかな。



自分を大切にすることから、はじめよう。


きみから、はじめるんだ。


ありがとう。


これからもよろしくね。


-----------------------おしまい-----------------


もしここまで読んでくれた方へ

心から、ありがとうございます。


■今回のテーマソング


■なお、自分のために書いた「一切引き算をしていない」バージョンは、こちら。はっきり言って冗長です。もし奇特な方がいれば、どうぞ。