6954 - ファナック(株)
前回は5/22に21,940円で、買い判断しています。
https://ameblo.jp/kurasitoyume/entry-12276786536.html
これも正解でしたね。
今回は沿革から見ていきましょう。
1956年 - 日本で民間初のNCとサーボの開発に成功した。
1972年 - 5月、富士通の計算制御部から、富士通の子会社として独立した。当時の社名は「富士通ファナック株式会社」である。
1976年 - 11月、東京証券取引所第2部に上場した。
1977年 - 米国に現地法人FANUC AMERICA CORPORATIONを設立した。
1982年 - 7月、社名を「ファナック株式会社」に変更した。
1983年 - 9月、東京証券取引所1部に上場した。
1984年 - 7月、明仁親王(当時)が会社を視察した。
1985年 - FANUC Series 0が完成した。
1986年 - 10月13日、昭和天皇が本社に行幸した。
1986年 - 米国ゼネラルエレクトリック社との共同出資により、GE Fanuc Automation Corporation を設立した。
1987年 - 炭酸ガスレーザを開発した。
1991年 - ドイツに現地法人FANUC EUROPE GmbH を設立した。
1992年 - 合弁会社FANUC INDIA PRIVATE LIMITED、合弁会社北京ファナック有限公司を設立した。
2000年 - ファナック厚生年金基金を設立した。
2003年 - FANUC VIETNAM LIMITEDを設立した。
2012年 - ファナック健康保険組合を設立した。
2015年 - 協働ロボットCR-35iAが完成した。ファイバレーザが開発された。
2016年 - 6月1日、栃木県壬生町工場が竣工。 6月29日、稲葉善治社長が会長兼CEOに退き、山口賢治副社長が社長兼COOに昇格。
特徴
高シェア・高利益率企業
ファナックは、工作機械用NC(Numerical Control、数値制御)装置や産業用の多関節ロボットなどで群を抜く企業である。
工作機械用NCにおいては世界シェアの約50%を有すると言われ、国内シェアは実に70%に達する。
産業用多関節ロボットにおいても世界シェアの18.5%を握り、こちらも世界首位である。
サーボモータやビジョンセンサなどの内製化や、自社工場内での自社製産業用ロボットの効率的な活用により利益率が高く、競合他社に対して圧倒的競争優位を示している。
2015年3月期の連結業績をみると売上7298億円、経常利益3120億円、売上高経常利益率が42.74%であり、製造業では屈指の高水準である。
技術流出防止などの目的で国内生産にこだわっており、半製品から組立を行ってる中国拠点を除き、山梨県の本社工場でほぼ全量を生産している。
海外への販売比率は8割であり、中国や韓国への輸出が多いが、円建て決済を取り入れているため、為替の円高の影響を受けにくい。
技術・製品
主力製品は、工作機械用FA装置や産業用ロボットである。
研究開発に力を入れており、特許競争力も高い。
特に、工作機械用CNC(コンピューター数値制御)装置は世界首位で世界市場の半数をおさえており、特許総合力でも2位に評価されている。
競合している企業はドイツのシーメンスと三菱電機(メルダス)、安川電機(ヤスナック)である。
工作機械制御の中核を成すサーボモーターとCNCを一体で販売し、NCプログラミングにおいて日本国内のGコードのデファクトスタンダードを押さえたことが強みとなっている。
産業用ロボットにおいても高い技術力を持ち、アーク溶接やスポット溶接、パレタイジングに用いられる垂直多関節ロボットに強く、大型の機種も揃える。
特許競争力も垂直多関節ロボットではトップの実力を持つ。
2005年には視覚や力覚を持つ知能ロボットを投入し、セル生産システム等も実現している。
近年はパラレルリンクロボットである「ゲンコツロボット」を投入しており、パラレルリンクロボットの特許競争力も総合2位に評価されている。
その他、ロボドリル(小型切削加工機)、ロボショット(電動射出成形機)、ロボカット(ワイヤカット放電加工機)、ロボナノ(超精密ナノ加工機)、金属加工用レーザなども生産・販売している。
ロボドリル、ロボショット、ロボカット、ロボナノは総称してロボマシンと呼ばれており、それらの制御には自社製のCNCとサーボモータが用いられている。
ロボドリルはiPhoneの筐体加工に用いられたため、iPhone人気により需要が急増し、2010年代前半のファナックの業績を大きく押し上げた。
2016年4月には製造業向けIoTプラットフォームである「FANUC Intelligent Edge Link and Drive (FIELD) system」の開発を発表した。
FIELD systemを導入することで、複数台のロボットの学習情報を共有して学習時間を短縮したり、機械に取り付けられたセンサの情報をディープラーニングで解析することで故障予知が可能になるとしている。
FIELD systemの発表当初から米シスコ、米Rockwell Automation、東大発ベンチャー企業のPreferred Networksが開発に加わっており、さらに同年7月にはNTTが、同年10月にはNVIDIAが加わった。
2016年8月には、FIELD systemに参画するパートナー企業向けイベント「FIELD system Partner Conference」が開催され、トヨタ自動車や日立製作所、本田技研工業など約200社が参加した。
ファナックトレーニングセンタ(旧・ファナック学校)
NC工作機械やロボットを扱うユーザー向けのトレーニング施設「ファナックトレーニングセンタ」を本社敷地に設置しており、以下の3つの課がある。
FA課
ロボット課
ロボマシン課
2~5日間で学べる多くのコースが用意されており、宿泊施設も備える。現在は名古屋支店に名古屋分校がある[28]。また、以前はファナック・ロボット学校が大分県に設置されていた。
曙館
1986年10月13日に昭和天皇が行幸した際の記念碑、及び近代化の歴史資料等が収められている。
株主
富士通が徐々に持株比率を低下させたことにより、同社関連会社ではなくなっていた。
2009年8月にファナックによる自己株式取得に応じて富士通保有の全株式 (5%) が譲渡され、完全に独立することとなった。
富士通に次いで4.43%を有していた同じく古河グループの富士電機も2010年5月に大多数を売却し、古河グループとの関係性が薄くなった。
コーポレートカラー
ファナックのコーポレートカラーは黄色である。
商品、建物、従業員の制服、社宅、独身寮、ホームページの背景、営業車から原付、社有のバス、トラック、更にはテーブルクロス、箸袋までが黄色になっている。
黄色がコーポレートカラーになった由来は、ファナックが富士通の一事業部だった時代に、富士通が事業部ごとの報告書等を区別しやすいように色分けしており、富士通ファナックに黄色が割り当てられたことである。
稲葉清右衛門は、黄色を使う会社がとても少なく、目立つ色であり、「皇帝の色」(中国の故事からとNC装置シェアで世界一であることから)、「気違いの色」(周囲からそう言われるほど、NCの開発に夢中になっていたことから)、「要注意の色」(需要動向などに非常に注意深いことから)という意味を持つことから黄色を気に入り、徹底的に使うようになった。
本社の建物は国立公園内にあるため、景観の保護等の制約で一部建物は黄色でないものもある。
ファナックの森
ファナックの本社工場は、富士山の麓、海抜1000メートルの森の中に位置している。
ここには各種工場、研究所、社員用施設などがあり、会社の機能のほぼ全てが集約されている。
周辺50万坪に広がる森は「ファナックの森」と呼ばれており、「ファナック通り」という通りや「ファナック前」というバス停もある。
建物の建設時には自然保護のため、森の木は一本も切らずに全て移植された。工場の向きがまちまちなのは、なるべく移植する木を減らすためである。
とりわけロボットシステム工場の建設時には2000坪に広がる木とその下の腐葉土を、膨大な費用を費やして300メートル移動させるという、大規模な工事がなされた。
施設を覆う柵は、英国スコットランド、エディンバラのホリールード宮殿にあるメアリー女王の浴室脇のフェンスを参考にしてデザインされており、「最新鋭の技術と森の自然を守る」という意味が込められている。
ウェブサイト閉鎖・IRへの特異的姿勢
2011年1月から7月まで、日本語版(日本法人)のウェブサイトを閉鎖し、東証1部上場で2011年3月期に連結4,462億円を売り上げた大企業としては異例ともいえる状況となっていた。
現在はウェブサイトを見ることができる。
また、証券アナリストや記者を対象とした2011年3月期決算説明会を中止にした。
2013年新春号の四季報では、「IR不全」との見出しが付けられ「対面及び電話の個別取材不可、書面問い合わせにも沈黙貫く」と記載された。
役員の変動と創業者の解任
2013年、社外取締役が導入された他、35歳の稲葉清典が取締役に就任した。
稲葉清右衛門相談役・名誉会長が経営本部長、研究本部長、及び関連会社の代表から“解任”されるというニュースが世間を騒がせた。
ファナック、ロボットがロボットを作ってる会社
ユーチューブ上の別の動画では、IOT絡みのIT化は必要という話もありまして、ファナックといえども、頭脳の部分でオセロのように総取りされる危険はありそうです。
投資判断ですけれども、前回から決算情報はほとんど進捗していませんので、株価上昇した局面での再判断になるわけですが、変わっている部分で信用倍率があります。
1倍を割れました。
つまりそういう状況での株価推移ですので、ファンダメンタルを上回る株価形成がされています。
まだ上がるかも知れませんが、私の投資判断は、今回は見送ります。