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本番前のリハーサル準備

2017.10.20 08:44

秋の学会シーズンになって来ました. 

学会での一般発表の場合,7-8分程度と限られた短い時間で,自分の伝えたい内容を,参加者に伝えなければなりません. 

講演と違い「プレゼンテーションを左右する因子」で解説した,因子の中でも,「座長・環境」の因子に関しては,発表者が自由にコントロールする事が難しい状況にあります.発表前には,座長の方と事前にディスカションしておく事により,心理的にも落ち着き,有意義な発表になる事が期待できます. 

後は自信を持って,発表するだけです.


「準備の必要性」 

短い時間の発表であればあるほど,しっかりとした準備が必要となります.はじめて学会で発表する場合などは,緊張で折角準備して覚えたシナリオが全て飛んでしまって,頭が真っ白になる場合があります.そのため,原稿を持って演台に向かうのは悪くはありません.しかし,最初から原稿を読むつもりで本番に臨むのではなく,スライドと参加者をみながら相手とコミュニケーションをとったプレゼンテーションを心掛けましょう. 

その準備として,リハーサルがあります. しかし,準備不足のままリハーサルに望んでいないでしょうか? リハーサルには,関係者の協力が必要です.関係者の貴重な時間を,プレゼンターのリハーサルに費やすしているで,できるかぎり準備をした状態でリハーサルに臨まなければなりません. 


「スライド資料準備・作成」

 ある程度のシナリオが完成しているはずです.その資料全体を一度に見渡せる環境を作り,順番や統一感,構成を整理します. 


「シャドウトレーニング(イメージトレーニング)」 

内容が固まって,スライドの準備ができたら,シャドウトレーニング(イメージトレーニング)を行います.声には出さなくても,頭の中でどのような事を示すのか,イメージトレーニングを行います.トレーニングの中で,違和感が発生した箇所があれば,スライドの示している内容を確認します. また,順番や示しているデザインに統一感があるかなども同時に確認を行います. 


「セルフトレーニング」 

シャドウトレーニングの次は,実際に声に出して,時間を計って練習をします.ここで,時間の調整に合わせて,スライドに示す内容の確認・修正を行います.時間配分によっては,スライドを削除したり,分割作業を行います. 目標の時間におさまるように,何度も繰り返し練習を行います.原稿の必要がない位に練習を行いましょう.


「リハーサル」 

自分自身の準備が整ったら,関係者を集めてリハーサルを行います. リハーサル前に,数名の関係者のみで行う場合もあります.これを「ランスルー」と言います.ランスルーを行い,実際の指導者から意見を聴いて再度修正を行います.

 その後,参加者を増やしてリハーサルを行います.リハーサルの際には,今回のプレゼン内容をあまり知らない人にも参加して貰う事で,様々な意見を得る事ができます.リハーサルはあくまでもプレゼンテーションのリハーサルとなるので,ここで発表内容の根本に関して議論するのは時間の無駄です.それ以前の段階で行っておくべく事です. 

リハーサルでも,しっかりと時間を計り,言語・非言語コミュニケーションのチェックも行いましょう.また,質疑応答の練習も行い,質問が来た場合に,どう応えるか練習しておく事で,本番での緊張も少しは和らぎます.

 本番と同じ会場・環境でリハーサルを行う事を,「ゲネラルプローベ」(ゲネプロ)と言います.ゲネプロが行えれば,より本番に近い状態でプレゼンテーションの練習が行え,安心してプレゼンテーションに望む事ができます.