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「宇田川源流」 また事実をすべて隠してしまい中国共産党の秘密主義でオリンピックはできるのか?

2022.01.17 22:00

「宇田川源流」 また事実をすべて隠してしまい中国共産党の秘密主義でオリンピックはできるのか?


 来月の4日からだったと思うが、北京冬季オリンピックがある。このオリンピックには、様々な問題があることが指摘されている。もちろん、ネットなどにおいて言われているのは、ウイグルの人権問題である。これに関しては、他の場面でもすでに話した内容であるが、実際位ウイグルにおいてウイグル人への迫害、もっと言えばジェノサイドが行われているということから、そのようなことをする政府の主宰するスポーツ大会に参加することは、人権迫害を肯定することになってしまい、また、人権弾圧を正当化する行為に対して、スポーツ選手が利用される可能性もある。当然に、事前にこのような事態が言われているのであり、本人が気お付けるなどといっていても意味がないのである。

しかし、今回は、そのようなウイグルの話をするつもりはない。もちろん私がそのニア用を無視しているというのではない。しかし、中華人民共和国という共産党政府は、そのような「政治的なリスク」だけではないということになるのである。

そもそも、北京のオリンピックに参加することに対して「何のリスクがあるのか」ということがわからないのである。中国という国は、外務省報道官の発表などを見てもわかるように、真実を話しているとは思えない。共産主義者というのは、自分たちが間違えていたとなれば、その政治構造上、一つの権力構造であることから、権力そのものの基盤が崩れてしまうということになる。その為に「自分たちの間違いを認める」ということは、基本的にあり得ない。つまりウイグルの人権弾圧があったとしても、そもそもウイグル人が悪いとしてしまい、自分たちには責任がないまたは仕方がなく通常の内政として行ったというような形になる。そして、それ以上の抗議をすると「抗議をした方が悪い」というように、他人に責任転嫁をする。これは何も中国共産党に限ったことではなく、そのような政治体制を望む人々の共通である。まあ、このように書けばどの政党の事を念頭に置いているかはすぐわかるであろう。

さて、「何のリスクがあるかわからない」というなかの一つが、今回の主題である。

「西安版武漢日記」閲覧不能に…コロナ対策で「住民が代償」と問いかけ共感集める

 【北京=比嘉清太】新型コロナウイルス対策でロックダウン(都市封鎖)状態が続く中国陝西省の省都・西安市在住の中国紙元記者、江雪さん(47)がSNS上で発表した文章が、閲覧できない状態となった。文章は、厳格な検査や移動制限を続ける当局の対応が画一的だと指摘したことで注目されていた。批判の高まりを懸念する当局が規制に踏み切った模様だ。

 文章は4日に公表され、移動制限のため食料を入手しにくくなったことを「本質的には人為的な災難だ」と批判。食料買い出しを試みた住民が防疫担当者に殴打されるなどの状況を紹介し、西安の住民がコロナ対策という「勝利」のための「代償」になっていないかと問いかける内容だ。

 文章は、湖北省武漢市が封鎖された2年前に女性作家の方方さんが当局批判などをつづった日記にちなみ「西安版武漢日記」と呼ばれ、共感を集めていた。記者が8日、文章を閲覧しようとすると、「内容が規則に反するため見ることはできない」と表示された。

 西安では病院での診察を拒まれた妊婦が死産するなど医療面の混乱も相次ぎ、孫春蘭(スンチュンラン)副首相が6日、「深く恥じている」と陳謝している。

 江さんは本紙に対し「今は取材を受けることができない」と語った。

2022年01月08日 17時36分 読売新聞

https://news.nifty.com/article/world/worldall/12213-1412642/

五輪直前の北京でオミクロン株確認 市中感染は初 緊張の高まり必至 

 中国北京市当局は15日、同市海淀区で新型コロナウイルスの変異種「オミクロン株」への感染が1例確認されたと発表した。

 隣接する天津市などでオミクロン株の感染が広がり警戒が強まっていたが、北京で市中感染が確認されるのは初めて。来月4日に迫る北京冬季五輪の開幕に向けて緊張が高まるのは必至だ。(北京=林望)

2022年1月15日 19時15分 朝日新聞デジタル

https://news.livedoor.com/article/detail/21514686/

 中国では、2020年4月に「コロナウイルスは克服した」ということを習近平国家主席が宣言した。その内容は、当然に「中国共産党」の政治形態からすれば、その宣言を変えることはできないということになる。当然に、コロナウイルスに関しては、中国は「アメリカ軍が中国に入国してばら撒いた」ということで発表している。もちろん、そのように主張していても、そのようなことを信じる人はいないし、また起源そのものよりも、その後の拡散防止、特に中国国内で、コロナウイルスを封じ込めるということに失敗したことは間違いがない事実なのであるが、残念ながら習近平の政権はそのことを認めることはしない。相変わらず他国に対する責任転嫁ばかりである。

さて、そのようにしている間に、中国国内からは、そのほかの様々な病原菌や病気に感染した人が見つかってる。2020年にはハンターウイルスや鳥インフルエンザの新型があり、また、2020年末になってから、西安では「出血熱」が流行している。

これ等の病原菌が多く中国から出てくるということは、そのまま中国そのものに「なんらかの病原菌を出す要因」があるということになる。もちろん、蝙蝠だとか、自然の何かであるということもあるが、しかし、それならば中央アジアやインドなどにおいても同様の新規性の病気が流行しているはずである。しかし、そのようになっていないということは、またそれが中国国内に集中している、それも中国の「疫病に関する研究所のある西部の都市」にしかならないということは、何かの一致を感じさせる。

さて、北京オリンピックのもう一つのリスクは、当然に「疫病」である。それもコロナウイルスだけではなく、次々と新たな病原菌が出てくるということ、また、それに汚染されている食材が出てくる可能性があるということに関して、どのように評価するのか、そしてその内容に関して北京の政府はどのように対処するつもりであるのか全く見えていないということなのである。

何故見えていないのか。これは単純に「中国共産党政府は、自己に都合の良い報道しかしないで、言論の自由がない」ということになる。つまり「真実を伝えないマスコミ(報道機関)しかない状況の中で、どのようなリスクがあり、またどのような対策が取られ、そしてその対策に関して、専守や参加者(トレーナーなどを含む)はどのような準備をしなければならないのか」ということが全く見えないということが大きな問題なのである。

上記の記事は「中国国内に、病気に関する内容や、病院に関する情報に関しても、言論の自由がないので、正しい情報が何なのか見えていない」ということを示すものである。実際に、そのような状況で安心して競技ができるのか、また、そのような状況で、何が問題なのか、よくわからない。現在の政府は、「選手が帰国した時に、どのような検査をすれば、日本において国民が安心できるのか」ということが見えていないのではないか。

本来「国民の健康」ということを語らなければならないときに、政治的な、特に政局的ない駆け引きをしてしまうところが、今の政権の問題なのではないか。